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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2020.2/10~2020.2/16) 『七人の侍』『ウルトラQ』『アナと雪の女王1&2』

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。



2/10(月)
『七人の侍』
(劇場:イオンシネマ金沢フォーラス)
七人の侍(1954年)
月曜は金沢で『七人の侍』を観てきました。
「午前10時の映画祭」の中の一本でほぼ毎年ラインナップに入っていた作品ですが、このイベント上映自体が今回限りで終了となるためもしかすると私が映画館で『七人の侍』を見られるのは今回が最後かも知れません。
そんな思いもあって、体調を整えていつもより早めに金沢入りして鑑賞に臨みました。

20200210 『七人の侍』チケット
お客さんは私を入れて10人程度でしたが、嬉しいことにペチャクチャ喋るおばはんやガサゴソパリパリ音を立ててポテチを食う馬鹿ップルなどは一人もいませんでした。
それでいて五郎兵衛が平八を誘うシーンや菊千代の落馬シーンなどではちゃんと笑いが起こります。
そんな「よく判ってる」お客さんたちと一緒だったおかげで、今回の『七人の侍』は今まで以上に物語に没頭して楽しむことが出来ました。

『七人の侍』この飯、おろそかには食わんぞ
私が一番好きなシーンは(と言っても見るたびにコロコロ変わるのですけど)、この勘兵衛が農民の頼みを引き受けるシーンです。
というより、悪態をつきながらも勘兵衛と百姓たちの間を取り持った馬喰(演:多々良純)が好きなのです。
彼がいなければこのお話は一歩も前に進まなかったでしょう。
今回は今までになく集中して見ていたせいか、不覚にもこのシーンで鳥肌が立ち目頭も潤んでしまいました。

『七人の侍』旗
『七人の侍』については書きたいことが山のようにあります。
そのうち初めてTVで見た時の思い出とか、好きなシーン気になるシーンを記事にまとめる予定です。
(いつになるかは分かりませんが・・・)



2/12(水)
『ウルトラQ』第27話「206便消滅す 」
(49インチ4K液晶テレビ:BS4K録画)
BS4Kの『ウルトラQ』も残すところあと二本。
本放送時は実質最終回だった第27話「206便消滅す」ですが、怪獣は申し訳程度に出るだけで大筋は異次元ものです。
放送は27番目ですが制作番号は9番なので、怪獣路線に変更する以前にすでに完成していた作品だと思われます。

『ウルトラQ』第27話 超音速旅客機
超音速旅客機206便は当時イギリスとフランスで共同開発が進められていたコンコルドをモチーフにしていると思われます。
夢の超音速旅客機として一時は世界の注目を集めたコンコルドですが、そのあまりのコストパフォーマンスの悪さから各国の航空会社から敬遠されてわずか10数機生産されたのみで終わってしまいました。
『ウルトラQ』が作られた60年代中頃にはそんなコンコルドにもまだ夢を持っていたのですね。

『ウルトラQ』第27話 飛行機の墓場
異次元世界に彷徨い込んだ万城目たちはそこで行方不明になったとされる第二次大戦中の戦闘機の残骸を発見します。
初めて見たとき、私は「おお?『未知との遭遇』か?」と思ったシーンです。
私が初めて『ウルトラQ』を見たのは大学に入ってからだったため、当然『未知との遭遇』は公開当時に見ていたので、このシーンを初めて見た時の衝撃もかなり薄められてしまっていました。

『ウルトラQ』第27話 機長
このシーンでちょっと気になったのは、ゼロ戦やグラマンやB29などを見た機長がふと嬉しそうな表情を見せることです。
よくよく考えてみれば、『ウルトラQ』は'65年から'66年にかけて制作されたTV番組です。
この頃の機長クラスのパイロットにかつて軍隊経験があったとしても決して不思議ではありません。
こんなところにも作られた時代背景って出るものなのですね。

『ウルトラQ』第27話 オリオン太郎(笑)
それにしても、一般の旅客機で犯罪者を護送するってどうなんでしょ?。
60年代には当たり前のことだったのですかね?。
しかもその名前がオリオン太郎って・・・。 ( ̄▽ ̄;)



2/13(木)
『アナと雪の女王』(吹替版)
(居間49インチ4K液晶テレビ:Blu-ray)
『アナと雪の女王』ポスター画像
去年からず~っと「『アナ雪2』は一緒に観に行きたいね」と妻が申しておったのですが、なかなか二人の休みが揃う日がなくて今までずっと約束を果たせずにいたのです。
それがようやく今度の土曜日に二人同時に休みが取れて『アナと雪の女王2』を見に行くことになりました。

『アナ雪1』BD
で、『2』を見る前に予習・復習として前作を見返すことになりました。
『アナ雪1』のブルーレイは発売時に妻が自分で買ったものです。
彼女は気に入ったディズニーアニメに関してはBDやDVDを買って何度も見返しているのです。
(だったら俺が怪獣ものを何回も見ることを笑うなよ・・・)

『アナ雪』なあなあなあ変やなあ
男声ハーモニーによるオープニング曲が「なあ、なあ、なあ、変やなあ」に聴こえて仕方がない日本人は私だけではないはずです(笑)。
この曲は単なるクリストフたち氷取りの作業歌だと思っていましたが、『2』ではこの歌が重要な意味を持って描かれていました。
まあ、良くも悪くも印象に残る歌で良かったのかも知れません(笑)。

『アナ雪』レリゴー
予告編の段階から何度も聴いたエルサの「レリゴー」じゃなくて「レット・イット・ゴー」
妻はこの歌が相当気に入ったらしく、映画を見てからしばらくの間は「♪ありの~ままの~姿見せるのよ~」と口ずさみながら晩飯作ってくれておりました。

しかし・・・彼女はこの歌の本当の意味に気付いているのでしょうか?。
本当は全然前向きな歌ではなく、世間に馴染めず引き籠ってしまった時「もうどうでもいいわ!」と開き直っている歌だということに。

でも、よくよく考えてみると、妻は中高生時代にアニメファンであることを友達に馬鹿にされて以来ずっとそのことを隠し続けてきた人なのです。
そんなトラウマを抱える彼女の心に、この歌の歌詞が前向きなものとして強く響いたのかも知れません。

『アナ雪』アナとオラフ
今回は日本語吹き替え音声で見たので、当然ながらオラフの声は昨年薬物使用で逮捕されたピエール瀧のものです。
『2』では武内駿輔さんという別の声優さんが担当しているようですが、イメージが変わっていないかどうかが気になります。
もっとも、年末の「金曜ロードショー」で前作を放送したときにはすでに武内さんの声で録り直していて、「ほとんど違和感がない」と好評だったそうです。
『2』も吹替え版で見ることにしているのでその点安心です。

『アナ雪』ハンス
前作でどうしても気に入らなかったのがコイツです。
後半のイヤな奴ぶりがということではなく、彼の本性があまりにも唐突に出てきたために途中で私の思考が停止してしまってその後のストーリーが頭に入らなくなってしまったのです。
前半アナとイチャイチャしてるシーンの中にも1カットくらい彼の本性を匂わせるセリフや表情があっても良かったんじゃないでしょうか?。



2/15(土)
『アナと雪の女王2』(吹替版)🈠
(劇場:イオンシネマ新小松)
『アナと雪の女王2』ポスター画像
そんなわけで、翌日は妻と二人『アナと雪の女王2』を観に行ってきました。
久しぶりの映画デートであります。(#^.^#)

20200215 イオンモール新小松
妻のことだから「福井の映画館でいいよ」と言うかと思っていたら、「小松のイオンに行きたい」というのでちょっと意外でした。
昨年5月頃に一緒に行ったのが楽しかったらしく、今度は午前中ゆっくり買い物もしたいとのことでした。
ちなみに、その時観た映画は『ドラえもん のび太の月面探査記』でした(笑)。

20200215 『アナ雪2』夫婦50割チケット
私はすでに55歳なのでイオンなら常に1,100円(ハッピー55)で見られますが、妻はまだ51歳(自称「永遠の29歳」)なので今回は夫婦50割を利用しました。
本来ならばハッピー55でも夫婦50割でも入場時に年齢確認を求められるはずなのですが、今までの確率でいうと9対1くらいの割合で確認無しで通してくれることのほうが多いです。
で、この日も切符をチェックした兄ちゃんはチラッと私たちを見ただけですんなり通してくれました。
見た目で判断されてるとしたら、私は歳相応のオッサンに見られているということなのですかね・・・。
「いつでも免許証を出せるように用意していたのに・・・」と、妻はどことなく悔しそうでした。
(いやいや、さすがにもう永遠の29歳は無理があるやろ。)

『アナ雪2』母
前作で海難事故で世を去ったとされる二人の両親が今回は重要な役割を持って再登場します(ただし回想シーンで)。
そこで語られたアレンデールの秘密。
先代国王(つまりエルサとアナの祖父)は先住民である魔法種族ノーサルドラと和解を結ぶため、その贈り物としてダムを建設したのでした。

・・・え?ダム?
ダムってアナ雪の時代からあったんですね。
ただしそれは(当然ながら)水力発電のためではなくて、農耕や牧畜のために水を管理するためのもののようでした。

ちなみに『アナ雪』『アナ雪2』の冒頭で歌われる「なあ、なあ、なあ、変やなあ」はノーサルドラに伝わる歌であったことが明かされます。
前作では特に説明がなかった部分だったので、これで

しかしその和解パーティーのさ中、なぜかアレンデールとノーサルドラの間で戦争が勃発。
当時まだ少年だったエルサの父は、ノーサルドラの魔法少女に命を救われます。
そしてその少女こそ・・・。
といったストーリーです。

両親の扱いが前作とはちょっと違うような気もしましたが、うまく話を繋いできたなという感じではありました。

『アナ雪2』主題歌
パート2のストーリーは、何故エルサが魔法の力を得たのかその理由を探す旅でした。
主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに~」は前作の「レリゴー」と対を成すような内容になっていて、エルサが自分は何者かを探そうという前向きな気持ちが唄われていました。

皆と違うと感じてきたの
だから心が望むの
未知の旅へ踏み出せと


でも妻曰く、「前作の「レリゴー」と違って歌いにくい」そうです。
確かに『2』は大ヒットしてはいますけど、前作の「レリゴー」のような誰にも分かるようなアイコンが無い気がします。

『アナ雪2』巨人
観ていて頭に浮かんできたのは日本のアニメ『太陽の王子ホルスの大冒険』のイメージでした。
岩の巨人が闊歩したり、氷の馬にまたがって天駆けたり・・・(ホルスは氷の狼でしたが)。
これはどちらも北欧を舞台にしているせいかも知れません。

『アナ雪2』ノーサルドラ
あと、先住民を騙して土地を奪った挙句一方的に悪者扱いするところは、アメリカ先住民(インディアン)に対する白人社会のメタファーでしょう。
これには現トランプ政権への批判も込められている気がします。
この映画では、ノーサルドラの人たちへの贖罪として、自分たちの街を破壊してでも「正しいことをする」アナの姿が描かれていましたから。

『アナ雪2』オラフ
最後に。
新しくオラフ役を担当した武内駿輔さんの演技と歌は実にお見事なものでした。
まだ20代前半の方だそうで、今後の活躍が楽しみな声優さんです。



京都みなみ会館超大怪獣大特撮大全集2020パート1
さて、来週土日は京都みなみ会館で『大怪獣バラン』と『獣人雪男』が上映されます。

『大怪獣バラン』ポスター画像
『大怪獣バラン』は以前日本映画専門チャンネルで放送された時見て以来になります。

『獣人雪男』
そして『獣人雪男』に至っては昔海賊版ビデオ(VHSテープ)を見たことがあるだけです。
当然『バラン』も『雪男』も映画館では見たことがありません。
この機を逃せばどちらも一生劇場スクリーンで見るチャンスは無いでしょう。

なんとかして見に行きたいのですが、来週末の予定がまだ確定していません。
Webでのチケット販売は昨日から始まっていますが、本日22時現在で土日ともすでに「△残りわずか」・・・。
焦ってます。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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