週刊映画鑑賞記(2020.5/4~2020.5/10)
毎週日曜は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
5/4(月)

この日は、『スター・ウォーズ』の定番セリフ「フォースと共にあれ」"MAY THE FORCE BE WITH YOU"(メイ・ザ・フォース・ウィズ・ユー)にちなみ、『スター・ウォーズ』の日であります。
そんなわけで、今週は第9作『スカイウォーカーの夜明け』ブルーレイ(4月末発売)鑑賞に向けて『フォースの覚醒』から順番に見返していくことにしました。
5/4(月)
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
(ホームシアター:Blu-ray)

『フォースの覚醒』は購入したブルーレイでの鑑賞です。
別売りの3D盤もありますが、今回は通常の2D盤を選択しました。

『フォースの覚醒』の時、正直言うと「今度の『スター・ウォーズ』も最後はまたデススターかよ?」と少しガッカリした部分はありました(笑)。
だって『新たなる希望』『ジェダイの帰還』に続いて3回目なのですから。
それでも、無機質だった旧デススターと違いちょっとワイセツな連想もさせてくれるこのデザイン(笑)と、太陽そのものをエネルギーとして吸収して複数の惑星をまるごと破壊するシーンには結構心震えるものがありました。
そういえば、星のエネルギーを吸って破壊ビームを放つ武器といえば・・・

「発光している? こいつ、加粒子砲そのものじゃないか!」

・・・と、私としては『伝説巨神イデオン』に出てきた敵方の最終兵器:ガンド・ロワを思い出してしまいました(笑)。
思えば『スター・ウォーズ』と『イデオン』って似た発想が多いんですよね。
例えば『帝国の逆襲』でスノー・ウォーカーをワイヤーで絡めとる戦法なんかも、同じ時期に『イデオン』でやってましたし。
当時富野監督が「スターウォーズ生意気なんだよね、イデオンと同じワイヤー使いやがって!」とアニメ雑誌で憤っていたことを思い出しました(笑)。

そんなこんなで、なんだか猛烈に『イデオン』も見返したくなってきました。
実は富野アニメの中では『ガンダム』よりも強いトラウマとなって心に残っている作品です。
5/5(火)
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(※飛ばし見)
(ホームシアター:WOWOW録画)

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』については、レイ/カイロ・レン/ルークのジェダイ関連シーン以外は飛ばし見することにしました。
要するにレジスタンスのグダグダシーンは全部サーチボタンで早送りということです。
これを全編見る2時間30分が勿体ないというくらい酷い映画(以下自重)なので・・・。
最後にレイの強力なフォースの力が目覚めたことと、ルークがカイロ・レン(ベン・スカイウォーカー)と在宅リモート状態で戦って力尽きることだけ知っていれば別に見なくてもいい作品です。
見終わって思わず笑ってしまったのですが、レジスタンス関係のシーンを全部すっ飛ばして見ても次作『スカイウォーカーの夜明け』鑑賞に悪影響が無いと分かりました。
どんだけ無駄なシーンばかりなんだ・・・。
5/6(水)
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
(ホームシアター:Blu-ray)

購入から10日ほど経ってしまいましたが、ようやくこの4Kブルーレイを鑑賞することが出来ました。
劇場で計3回(IMAXで2回、ドルビーシネマで1回)見てますが、まだまだ何回も見直したいくらい好きなエピソードです。
旧シリーズ以来のオールドファンの中には「原作者のルーカスが関わっていないから」とこのシークエルトリロジーを毛嫌いする人が多いようですが、私はこのシリーズが大好きです。
(ただし、『最後のジェダイ』のグダグダな構成だけは絶対に許せませんが・・・)

これまで最終回とされていたエピソード6『ジェダイの帰還』のラストはたしかに大団円感を醸し出していましたが、実はこの時点(’83)では「更にエピソード9まで続きが用意されている」と聞かされていたため私たちとしては「まだ終わりじゃない」という感覚を残したままでした。
その未消化感は『特別編』で帝国崩壊シーンが付け加えられたとしても全く変わっていません。

また、制作順での最終作だったエピソード3『シスの復讐』のラストも、この先物語が更に続いていくことを前提にした終わり方であるため「これにて完結」というイメージはありません。
つまり、’78年(日本公開)以来リアルタイムで『スター・ウォーズ』を見続けてきた者の目には『スター・ウォーズ・サーガ9部作』にピリオドは未だ打たれていなかったのです。
出来には多々不満はあるものの(特に8作目)、それでも最新三部作でルーク・スカイウォーカーの物語にきっちり終止符を打ってくれたJJエイブラムス監督には素直に感謝したいと思っております。

最後にルークが育ったタトウィーンの廃家で終わった時「あれ?、レイアはここには関係ないはずだけど?」と違和感が無くもないのですが、やっぱり最初の『スター・ウォーズ』から連なる物語を締めくくるためにはここに帰ってくるしかないでしょう。

だから、タトウィーンの地でレイが「レイ・スカイウォーカー」と名乗って終わるのは最高の終わり方だったと思っています。

今回見たのは4K盤です。
あと3D盤と2K通常盤、そしてメイキング等が入ったボーナスディスクもあるので、まだしばらくは『スター・ウォーズ』完結の余韻に浸っていられそうです。

あと『スター・ウォーズ』関連作品でいえば『マンダロリアン』が好評らしいですね。
視聴方法は今のところディズニー・デラックスでの配信のみですが、最初の一か月は無料とのことなので一時的に入会して見てみようかな?。
5/7(木)
『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(メイキング)』
(居間49インチ液晶テレビ:ブルーレイ)

翌日は2時間以上もある『スカイウォーカーの夜明け』メイキング映像を全編楽しみました。

ルーカスが監督したプリクエルトリロジー(EP1~EP3)はほとんどの背景やクリーチャーがCGだったのに対し、JJ監督の新シリーズは着ぐるみやパペットを使って俳優たちと共演させることに拘っているようです。
もちろんあとから更にCGで補正を加えるのでしょうが、実際に目の前に相手が存在するとこが俳優たちの演技に大きな影響を与えていたことは確かです。

面白いのは、今回のメイキング映像にオリジナル三部作当時のメイキング映像(フィルム)をはさみ込んだり、現在の映像も8ミリフィルムのように加工していてまるで’76年に撮影開始した第一作から最新作まで全部のメイキングのようなまとめ方をしていたことです。
意図的にプリクエルシリーズを除外していたり、今回は参加していないジョージ・ルーカスのコメント(当時)が挿入されたりと違和感のが無くもないですが、本シリーズがいかに最初のオリジナルシリーズに対して敬意を払っているかが伺えるメイキングでした。

残念だったのは、撮影前に亡くなったキャリー・フィッシャーさんをどうやって今回の画面に蘇らせたかについての具体的な説明が無かったことでした。
(もちろん、それが無粋なことであり映画の見方に悪影響を及ぼす危険性があるからだということは承知してますが)

そこで私なりに調べてみることにしました。
こちらは『スカイウォーカーの夜明け』のレイとレイアがハグする場面ですが、これと全く同じ構図が『フォースの覚醒』にもあったことを思い出しました。

それは『フォースの覚醒』ラストでレイとレイアが初めて出会うシーンです。
背景や髪型・衣装はCGで描き変えられていますが、レイアの表情や指の形が全く同じです。
この画のカット部分か別テイクを元に↑の映像が作られたものと思われます。

こうして並べて見ると一目瞭然!。
せっかくレイ三部作の映像ソフトが揃ったのですから、これから暇を見つけて元画探しをしてみるのも一興ですね。
5/8(金)
『映像研には手を出すな!』ドラマ版🈠
(自室PC:ひかりTV配信)

先日アニメ版全12話をイッキ見したばかりの『映像研には手を出すな!』。
そのTVドラマ版にもようやく手を出しました(笑)。
今回見たのは第1話と第2話のみ。
『映像研~』を知った時には既に放送が始まっていたため完全に見逃してしまった分です。

幸い、ひかりTVでこれまでの全話が配信されていたので無事見ることが出来ました。
3話以降は放送を録画してあるのでこのあと順次追いかけて見ていくつもりです。

ドラマ版で最も気になっていたのはキャスティングです。
3人とも演じているのがアイドルということで、(読モの)水森はともかく朝倉氏と金森氏が可愛すぎてはイメージが違ってしまうんじゃないかと心配しておりました。
しかし、それは杞憂だったようです。
金森氏の女を捨てている感じこそありませんが、3人ともそれぞれのキャラを真摯に演じていて好感が持てました。
気になったのは、野球部とか応援部とかいった映像研以外の部活の描写が無駄に多い気がしたことですかね。
この監督さんのツボはアニメ作りではなく学生時代の部活の思い出にあるのかも知れません。
そこがちょっと気になります。

注目のイメージシーンは実景に線画アニメを重ねるという斬新な手法で面白かったです。
うん、これは今後も期待大ですな!。
5/9(土)
『エール』
(居間49インチ液晶テレビ:NHK総合録画)

今週の『エール』は、月曜日以外リアルタイムで見ることは出来ませんでした。
仕事のローテーションとして出勤する週と自宅待機(あるいはテレワーク)の週とが交互に決められていて、今週の私はリアル出勤の班だったからです。
そのため、ほとんどの回を土曜日に一気見しましたが、やっぱり朝ドラは朝メシ食いながら家族と一緒に見るのがいいですね。
この時間って、意外に母や妻と会話する良い機会なのです。

今回私の目が止まったのは、主人公:裕一の母親:まさを演じる菊池桃子さんでした。
菊池さんといえば私にとっては・・・

映画『パンツの穴』シリーズの初代ヒロインです(笑)。
この映画は確か大学一年の時に大阪の映画館で観ました。
あの頃(十代最後)の私はこんな映画も見に行っていたんですねえ(笑)。

とはいえ、確か菊池さんの役は主人公のマドンナ的存在で、期待していた彼女のパンチラシーン等は無かった気がします。
・・・ていうか、あれ?。
『パンツの穴』って、汚物をぶつけ合う下品なシーンしか覚えていないなあ・・・Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
数年前WOWOWで録画したのが残っているはずなので、こんど見返してみますかね~。

気弱な裕一の将来を案じて「音楽家などという大それた夢ではなく身の丈に合った幸せを」と願う母:まさ。
その母親に対して「裕一さんの身の丈とは世界的な音楽家です」と涙ながらに言い切る音。
自分を見失いかけていた裕一は自分を信じてくれた音の元へ・・・。
子離れしていない母親像という感じではありますが、このシーンの菊池さんの演技は真に迫るものがありました。
実は菊池さんのお子さんも障碍があったのだそうです。
そんな我が子を思いながら演じたのであれば、子供に惨めな思いをさせたくないという心情が強く滲み出るのも不思議ではありません。
そのことを見越してのキャスティングだったかどうかは分かりませんが、こうしたハマり役が随所にちりばめられているのも『エール』の面白さの一つだと思います。
大変喜ばしいことに、わが福井県では12日連続で新たな感染者が出ていません。
個人的にも週の後半からはまた早朝からの仕事が舞い込むようになりました。
有難いことです。
来週から図書館や博物館など公共施設が再開しますし、待望の映画館再開も再来週からと決定しました。
まだまだ安心は禁物ですが、少しづつ元の生活が戻ってくる予感がしています。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
※5/11 9:00頃、記事の一部を訂正・削除しました