『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(その2)
CATEGORY『スター・ウォーズ』シリーズ
トガジンです。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を取り上げています。
昨日は公開に至るまでと公開当時の思い出を語らせていただきました。
2回目の今日は内容について思うことを書きます。

このポスターをよくよく見ていると、いくつか気になる点が含まれていることに気付きます。
公開前はこの中にルークの姿が無いことが気になっていました。
カイロ・レンの正体がルークではなかろうかと気をもんだ人も多いでしょう。
映画を観終わってそれが杞憂であったと分かりましたが、今度は別の疑念が浮上してきました。
レイの位置関係についてです。
メインキャラクターの一人として中央部に位置していますが、顔の向きがカイロ・レンと同じ方向を向いているのが気になります。
【悪い予感がする】

カイロ・レンのライト・セーバーと彼女の持つ棒がうまい具合に重なっていて、まるでレイが赤いライト・セーバーを両手で持っているかのように見えます。
デザインするうえで意図的に位置を合わせているのは明らかです。
赤いライト・セーバーはダークサイドの象徴ですから、レイが将来ダークサイド転落の危機を迎えることを暗示しているようです。
そして、その兆候は映画の中にも確かにありました。

父親のように慕った男を殺し、命懸けで自分を助けに来てくれた友を傷つけたカイロ・レンに対して鬼の形相で切りかかります。
怒りと憎しみにまかせて力を使えばフォースの暗黒面に堕ちてしまいます。

これはかつてエピソード6でルークが見せた姿に酷似しています。
妹レイアを暗黒面に引き込むと言ったベイダーに対して、ルークは怒り狂って切りかかりベイダーを圧倒して片腕を切り落とすまでに至りました。

来たるエピソード8以降で、そのルークがレイを正しく導いていく姿が描かれるはずです。
カイロ・レンの件で自信喪失したルークが立ち直り、新しいジェダイを育てていく。
でも、その時に隣にいる弟子がレイなのかフィンなのかはまだ分かりません。
【レイとルーク】

私の周辺にも何人か『スター・ウォーズ』ファンがいます。
意外にも、彼らはルークがレイの父親だという事を前提としてこの映画を観ていたようでした。
そう思わせるような描写が無くもないのですが、やはりレイの父親は別の誰かのはずです。

幼少の頃、レイは親に見捨てられてジャク―に取り残されています。
彼女の腕を掴んでいるのはジャンク稼業の元締めであるアンカーです。
アンカーに身売りでもされたのでしょうか?。
その後もずっと家族の帰りを待ち続けているというレイの姿が切ないです。

仮にルークがレイの父親だとします。
ルークはジェダイ育成失敗の責任に耐えかねて姿をくらましたということですが、だからといって育児放棄するほど無責任な男ではないはずです。
失踪するにしても娘は一緒に連れて行くか、せめてレイアに預けるくらいのことはするはずです。
砂漠の星に一人置き去りにするなんてことは絶対にしないでしょう。
私がルーク父親説を否定する理由はここにあります。
ルークはレイの素性を知っている気がします。
レイを見た時のルークの表情は娘に再会した父親のそれではなく、ついに来るべきものが来てしまったと覚悟を決めたような顔つきのように見えました。

それと、ルークがレイの父親だとするとカイロ・レンとレイはいとこ同士ということになりますね。
カイロ・レンがフォースの力でレイの記憶を探ったとき、その中に師匠であり伯父でもあるルークの姿を見たら相当驚くはずです。
でもそんな描写は一切ありませんでした。

しかし、レイが強力なフォースを持つ家系の一員であることは確かです。
そして幼少の頃にはジェダイとしての訓練を受けていたのでしょう。
いきなりファルコンを操縦したり、フォースでトルーパーを操ったり、ライトセーバーでカイロ・レンと互角に戦うことが出来たのもそのためです。
さらに彼女は、幼少時に何かとてつもなく辛い体験をしてその頃の記憶を失っているようです。
自我を保護するために自ら記憶を封印したか、あるいは誰かが記憶をフォースで操作して忘れさせたものと思われます。
他者が記憶を操作したとするなら、それをやったのはルークではないかと私は考えています。
レイの肉親こそがカイロ・レンをそそのかして暗黒面に陥れた張本人で、その忌まわしい記憶を消すことで彼女を救ってあげたのではないでしょうか?。
そう考えれば、レイがルークのライトセーバーを触った瞬間に記憶の一部が蘇ったのも、彼女を見たルークが困惑した表情を見せたのも全て納得がいきます。
そのレイの親というのは、スノークである可能性が高いです。
次回作でスノークがレイの片腕を切り落として「私がお前の父親だ」とか言うのではないかと思うと心配で心配でたまりません。
(以上の考察は『フォースの覚醒』を見て私が立てた仮説に過ぎないことをお断りしておきます)
【ディズニーの赤】

話題を変えます。
前項でも述べた通り、この作品世界では赤いライトセーバーは悪の象徴となっています。
赤を基調色とすることで悪意や不吉さを表現する演出技法は、実はディズニーアニメでは常套手段です。

『ノートルダムの鐘』より。
最高裁判事フロロ―が、禁じられた恋の病をこじらせてしまって悪魔に魂を売る場面です。
赤いマントを着た一団が現われ、その後炎のイメージで画面は真っ赤に染まります。

『トイストーリー3』より
焼却炉の中で絶体絶命のピンチに陥ったウッディたち。
目前の炎の赤色が絶望的状況を表していて、彼らは互いに手をつないで覚悟を決めます。

この直後に意外な味方の機転で助かるのですが、その瞬間に青白い光が差し込み安堵感を表現しています。

『スター・ウォーズ』も今作からディズニー傘下になりました。
そのせいでしょうか、カイロ・レンが最終的に悪に染まる場面で赤色を使った演出がなされていました。
そうです。
我々オールド・ファンにとって悪夢以外のなにものでもないあの場面です。

それまではまだ外光が差し込んでいて青みや肌色も見えていたのが、太陽の光が消えたことで機械類の照明による赤一色の画面になります。

「嫌な予感がする・・・」
そう思った矢先、あの最悪の事態が起こりました。
この場面をそのままの流れで見せられてしまったら、我々のショックはもっと大変なものだったことでしょう。
ディズニー伝統の演出を差し込むことで、観客に心の準備をさせる狙いだったものと思われます。
でもショックであることに変わりはありません・・・。
【フィンとカイロ・レン】
カイロ・レンとフィンに関する演出で、最初に観た時からどうにも腑に落ちない箇所があります。

カイロ・レンは、ジャク―の村落を焼き討ちした時点からフィンの存在を気にしていました。
最初は「こいつ何故撃たなかった?」という程度だったかも知れませんが、その後憎しみの情念をフィンに集中していったフシがあります。
腑に落ちない場面というのは、先の「最悪の出来事」のあとに続くシーンです。
怒り狂ったチューバッカがレンに向けて発砲し命中します。
負傷したレンが見上げる場面のカット割りに違和感を感じました。
ここから連続ショットです。

撃たれて見上げるカイロ・レン

その目線の先には

レイとフィンの姿

次は何故かフィンのアップ
そしてレイのアップはありません

フィンを睨みつけているレン
このシーンの流れを考えると、ここでレンがフィンを睨むのは変です。
睨むべき相手は、面識があり強いフォースの持ち主でもあるレイか直接自分を撃ったチューバッカであるはずです。
レンとフィンはこの時初めてお互いの素顔を見たことになります。
レンは、フィンのことを将来自分にとっての脅威となる存在と感じたとでもいうのでしょうか。
これが単なる私の考えすぎか、あるいは正解なのかはエピソード8でハッキリすることでしょうね。
【この人って・・・】

最後にもう一つ。
この人って序盤で本当に死んだんでしょうか?。

死んだというところをわざとはっきり見せていない気がします。
レンのライトセ―バ―が当たる瞬間、なぜかカメラが広角に切り替わってしまうのです。
ポーの視点という意味もあるのかも知れませんが、これもカット割りが不自然です。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を取り上げています。
昨日は公開に至るまでと公開当時の思い出を語らせていただきました。
2回目の今日は内容について思うことを書きます。

このポスターをよくよく見ていると、いくつか気になる点が含まれていることに気付きます。
公開前はこの中にルークの姿が無いことが気になっていました。
カイロ・レンの正体がルークではなかろうかと気をもんだ人も多いでしょう。
映画を観終わってそれが杞憂であったと分かりましたが、今度は別の疑念が浮上してきました。
レイの位置関係についてです。
メインキャラクターの一人として中央部に位置していますが、顔の向きがカイロ・レンと同じ方向を向いているのが気になります。
【悪い予感がする】

カイロ・レンのライト・セーバーと彼女の持つ棒がうまい具合に重なっていて、まるでレイが赤いライト・セーバーを両手で持っているかのように見えます。
デザインするうえで意図的に位置を合わせているのは明らかです。
赤いライト・セーバーはダークサイドの象徴ですから、レイが将来ダークサイド転落の危機を迎えることを暗示しているようです。
そして、その兆候は映画の中にも確かにありました。

父親のように慕った男を殺し、命懸けで自分を助けに来てくれた友を傷つけたカイロ・レンに対して鬼の形相で切りかかります。
怒りと憎しみにまかせて力を使えばフォースの暗黒面に堕ちてしまいます。

これはかつてエピソード6でルークが見せた姿に酷似しています。
妹レイアを暗黒面に引き込むと言ったベイダーに対して、ルークは怒り狂って切りかかりベイダーを圧倒して片腕を切り落とすまでに至りました。

来たるエピソード8以降で、そのルークがレイを正しく導いていく姿が描かれるはずです。
カイロ・レンの件で自信喪失したルークが立ち直り、新しいジェダイを育てていく。
でも、その時に隣にいる弟子がレイなのかフィンなのかはまだ分かりません。
【レイとルーク】

私の周辺にも何人か『スター・ウォーズ』ファンがいます。
意外にも、彼らはルークがレイの父親だという事を前提としてこの映画を観ていたようでした。
そう思わせるような描写が無くもないのですが、やはりレイの父親は別の誰かのはずです。

幼少の頃、レイは親に見捨てられてジャク―に取り残されています。
彼女の腕を掴んでいるのはジャンク稼業の元締めであるアンカーです。
アンカーに身売りでもされたのでしょうか?。
その後もずっと家族の帰りを待ち続けているというレイの姿が切ないです。

仮にルークがレイの父親だとします。
ルークはジェダイ育成失敗の責任に耐えかねて姿をくらましたということですが、だからといって育児放棄するほど無責任な男ではないはずです。
失踪するにしても娘は一緒に連れて行くか、せめてレイアに預けるくらいのことはするはずです。
砂漠の星に一人置き去りにするなんてことは絶対にしないでしょう。
私がルーク父親説を否定する理由はここにあります。
ルークはレイの素性を知っている気がします。
レイを見た時のルークの表情は娘に再会した父親のそれではなく、ついに来るべきものが来てしまったと覚悟を決めたような顔つきのように見えました。

それと、ルークがレイの父親だとするとカイロ・レンとレイはいとこ同士ということになりますね。
カイロ・レンがフォースの力でレイの記憶を探ったとき、その中に師匠であり伯父でもあるルークの姿を見たら相当驚くはずです。
でもそんな描写は一切ありませんでした。

しかし、レイが強力なフォースを持つ家系の一員であることは確かです。
そして幼少の頃にはジェダイとしての訓練を受けていたのでしょう。
いきなりファルコンを操縦したり、フォースでトルーパーを操ったり、ライトセーバーでカイロ・レンと互角に戦うことが出来たのもそのためです。
さらに彼女は、幼少時に何かとてつもなく辛い体験をしてその頃の記憶を失っているようです。
自我を保護するために自ら記憶を封印したか、あるいは誰かが記憶をフォースで操作して忘れさせたものと思われます。
他者が記憶を操作したとするなら、それをやったのはルークではないかと私は考えています。
レイの肉親こそがカイロ・レンをそそのかして暗黒面に陥れた張本人で、その忌まわしい記憶を消すことで彼女を救ってあげたのではないでしょうか?。
そう考えれば、レイがルークのライトセーバーを触った瞬間に記憶の一部が蘇ったのも、彼女を見たルークが困惑した表情を見せたのも全て納得がいきます。
そのレイの親というのは、スノークである可能性が高いです。
次回作でスノークがレイの片腕を切り落として「私がお前の父親だ」とか言うのではないかと思うと心配で心配でたまりません。
(以上の考察は『フォースの覚醒』を見て私が立てた仮説に過ぎないことをお断りしておきます)
【ディズニーの赤】

話題を変えます。
前項でも述べた通り、この作品世界では赤いライトセーバーは悪の象徴となっています。
赤を基調色とすることで悪意や不吉さを表現する演出技法は、実はディズニーアニメでは常套手段です。

『ノートルダムの鐘』より。
最高裁判事フロロ―が、禁じられた恋の病をこじらせてしまって悪魔に魂を売る場面です。
赤いマントを着た一団が現われ、その後炎のイメージで画面は真っ赤に染まります。

『トイストーリー3』より
焼却炉の中で絶体絶命のピンチに陥ったウッディたち。
目前の炎の赤色が絶望的状況を表していて、彼らは互いに手をつないで覚悟を決めます。

この直後に意外な味方の機転で助かるのですが、その瞬間に青白い光が差し込み安堵感を表現しています。

『スター・ウォーズ』も今作からディズニー傘下になりました。
そのせいでしょうか、カイロ・レンが最終的に悪に染まる場面で赤色を使った演出がなされていました。
そうです。
我々オールド・ファンにとって悪夢以外のなにものでもないあの場面です。

それまではまだ外光が差し込んでいて青みや肌色も見えていたのが、太陽の光が消えたことで機械類の照明による赤一色の画面になります。

「嫌な予感がする・・・」
そう思った矢先、あの最悪の事態が起こりました。
この場面をそのままの流れで見せられてしまったら、我々のショックはもっと大変なものだったことでしょう。
ディズニー伝統の演出を差し込むことで、観客に心の準備をさせる狙いだったものと思われます。
でもショックであることに変わりはありません・・・。
【フィンとカイロ・レン】
カイロ・レンとフィンに関する演出で、最初に観た時からどうにも腑に落ちない箇所があります。

カイロ・レンは、ジャク―の村落を焼き討ちした時点からフィンの存在を気にしていました。
最初は「こいつ何故撃たなかった?」という程度だったかも知れませんが、その後憎しみの情念をフィンに集中していったフシがあります。
腑に落ちない場面というのは、先の「最悪の出来事」のあとに続くシーンです。
怒り狂ったチューバッカがレンに向けて発砲し命中します。
負傷したレンが見上げる場面のカット割りに違和感を感じました。
ここから連続ショットです。

撃たれて見上げるカイロ・レン

その目線の先には

レイとフィンの姿

次は何故かフィンのアップ
そしてレイのアップはありません

フィンを睨みつけているレン
このシーンの流れを考えると、ここでレンがフィンを睨むのは変です。
睨むべき相手は、面識があり強いフォースの持ち主でもあるレイか直接自分を撃ったチューバッカであるはずです。
レンとフィンはこの時初めてお互いの素顔を見たことになります。
レンは、フィンのことを将来自分にとっての脅威となる存在と感じたとでもいうのでしょうか。
これが単なる私の考えすぎか、あるいは正解なのかはエピソード8でハッキリすることでしょうね。
【この人って・・・】

最後にもう一つ。
この人って序盤で本当に死んだんでしょうか?。

死んだというところをわざとはっきり見せていない気がします。
レンのライトセ―バ―が当たる瞬間、なぜかカメラが広角に切り替わってしまうのです。
ポーの視点という意味もあるのかも知れませんが、これもカット割りが不自然です。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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