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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2020.5/18~2020.5/24)

トガジンです。
毎週日曜は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。



5/18(月)~19(火)
『攻殻機動隊SAC_2045(シーズン1)』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)
攻殻機動隊:SAC_2045
傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。
そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。
彼らは如何にして生まれたのか?。
そしてその目的とは?。
大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊”が組織される――。

『攻殻2045』素子
『ULTRAMAN』と同じ神山健治&荒牧伸志ダブル監督による作品。
キャラクターの動きがいかにもモーションキャプチャー的なオーバーアクションでしっくりこなかった『ULTRAMAN』とは違い、キャラクターの動きがかなり自然で造形もまるでフィギュアのようです。

しかも、素子が若い!・・・ていうか幼い!。

『攻殻SAC』素子
2002年から2006年にかけて展開していたTVアニメシリーズ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』の続編(第4作)という位置付けですが、前作にあたる『Solid State Society』の時の素子(↑)に較べて一回り若返っている気がします。

『攻殻2045』草薙素子
素子は脳以外全て義体ですから、幼い少女にも老婆にも男性にさえも自在に身体を交換出来るので、2045年はこのくらいの若作り(笑)でいこうという彼女のマイブームなのかも知れません。

『攻殻2045』公安9課
声優さんが全員TVシリーズ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』と同じメンバーなのが嬉しかったです。
やはり素子は田中敦子さん、バトーは大塚明夫さん、トグサは山寺宏一さんでなくては!。

『攻殻2045』荒巻
特に、「劇場版アニメ」「ハリウッド実写版」と作品ごとにコロコロ演者が変わっていた荒巻課長もちゃんと阪脩さんに戻っていて安心しました。
(でもお年のせいか少し声の張りが弱いような気が・・・?)

『攻殻2045』プリン
新登場の江崎プリンはこれまでの『攻殻』にはなかったタイプのキャラクターでした。
この子だけは動きがやたらオーバーアクションで、喋りもいかにも日本の深夜アニメ風の甘ったるい声でちょっと馴染むのに時間を要しました。

『攻殻2045』新メンバー
前作では新人扱いだったトグサが公安9課の一員として大きく成長した姿が描かれるため、彼に代わる状況説明担当の新メンバーが必要だったのでしょう。
プリンは原作にはないオリジナル・キャラクターらしいので、最終回までに何らかの形で姿を消す可能性も捨てきれません。

それにしても江崎プリンって・・・。
そのうち森永キャラメルとか明治チョコとかも出てきそうですな(笑)。

『攻殻2045』ポストヒューマン
『2045』のストーリーは、「ポストヒューマン」と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在との闘いが軸になっています。
ポスト・ヒューマンとは「原因不明の高熱のあとに超人的な力をもって生まれ変わった人間(と推測される)」らしいのですが、現在「高熱」と聞くと思わずコ●ナウィルスを連想してしまいそうです。

劇場版『攻殻』人形使い
また、劇中では「ポストヒューマンとは電脳社会に突如出現した新人類」とも説明されています。
なんかそれって劇場版『攻殻機動隊』の人形使いのようにも思えるんですが、お話がそっちのほうに行くんでしょうかね?。
『STAND ALONE COMPLEX』は素子が人形使いと出会わなかったパラレルワールドとして作られているので、そうした方向性も有り得そうです。

『攻殻2045』のっぺらぼう
電脳内で無数の顔のない謎のアバターたちが襲い掛かかってきて最後は脳を焼かれて殺されるという事件が続発。
被害者は不正や犯罪行為をネット上に晒された者たち。
そして、のっぺらぼうたちはネットに繋がった名無しの正義感
現在の自粛警察とかネットリンチといった言葉を連想させる事件です。
更に、同じその場所で被害者がなぶり殺しにされるのをニヤニヤ笑いながら眺めて楽しむ者も。
これ、まさに2020年の現代そのものです。

『攻殻2045』シマムラタカシ
そして第12話ラスト。
(ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが)
人々を歪んだ粛清に駆り立てるアプリを作った少年の辛く悲しい過去。
そしてその真実に迫ったトグサは突然姿を消してしまう。
・・・つづく。

って、えええ~?。
そこでシーズン1終わり!?。

そりゃないっすよ、神山監督ぅ~。
一日も早くこの続きを見せてください。(。>人<。)オネガイッ
久し振りに続きが待ち遠しいアニメです。



5/22(金)
実写ドラマ版『映像研には手を出すな!第參話~第陸話』🈠
(居間49インチ液晶テレビ:北陸放送録画)
『映像研には手を出すな!』実写版
見逃した第壹話と第貳話は先々週ひかりTV配信(1話330円、高っ)で見たのですけど、その後の第參話から最終回(第陸話)までは録画しておりました。

う~む。
アニメでいえば第4話までの話(映像研が同好会として認可されるまで)をドラマ版は6話もかけてやっているのですね。
あのハイテンポなアニメ版を先に見ているせいか、どうも水増しされてるような感じがしてなりません。
1話を見た時から気になっていたことですが、野球部だの応援部だのといった他の部活の描写がやけに多いのです。
(もちろんそれが最終回の布石になっていたことは分かってますが・・・)
それでも朝倉氏たちが作った「素晴らしい」アニメをしっかり見せてくれれば結果オーライだったかも知れませんが、最終回では断片的なカットしか見せてくれないまま終わってしまい達成感が薄いです。
ドラマ版『映像研には手を出すな!』の制作者者たちは朝倉氏のイマジネーションや水崎氏のアニメ蘊蓄や金森氏の辣腕プロデューサーぶりにはさして興味がなく、学園ドタバタものの枠に落とし込んで作っていた気がします。

『映像研には手を出すな!』実写映画ポスター画像
アニメ版で個人的に最も盛り上がったロボットアニメ編は映画版でやるようです。
結局TVドラマ全6話は映画に向けての単なる説明編でしかなかったのかも・・・?。
なんだか「大人の事情」が丸見えな感じでシラケてしまいました。

ドラマ版『映像研』3人
あ、でも主演3人娘は(慣れもあって)かなり良かったと思います。



連日
『エール』
(居間49インチ液晶テレビ:NHK総合)
2020年春のNHK朝ドラ『エール』ポスター画像
先週は『エール』のことを書くのを忘れておりました。
もちろん、一回も欠かすことなく見ております。
ただ、先週と今週は祐一がなかなか曲が出来ずにウジウジするシーンが長すぎて少々ダレ気味だったのは確かですが・・・。

いよいよ祐一(古関裕而先生)の出世曲である早稲田の応援歌「紺碧の空 ~早稲田大学応援歌~」の登場です。
「紺碧の空 ~早稲田大学応援歌~」は1931年の作ですから、『モスラ』まではあと30年です(笑)。

でも、古関裕而先生にはその間に軍歌を大量に作っていた時代もあったんですよね。
戦後は自分が作った軍歌を歌いながら戦地に散ったであろう若者たちに対する慚愧の念にかなり苦しんでおられたそうですが、そのことが「東京オリンピックマーチ」や「栄冠は君に輝く」などの名曲へと繋がっていくのです。

これからそんな辛い時代も描かれることになるであろう『エール』ですが、残念ながら”例の迷惑千万なウィルス”のために6月分の放送をもって一時休止と決まってしまいました。
再開時期とか、当初のシナリオ通り完走出来るのかとかは分かりませんが、怪獣映画ファンといたしましては『モスラ』に関わるシーンだけはカットしないでいただきたいと切に願うばかりであります。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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COMMENTS

2 Comments

There are no comments yet.

ダリルジョン  

おはようございます!

映像研、、、大人の事情が?
まさしくそうであろう! ですね。
もし、劇画の実写化が先であれば、
こんな展開ではないでしょうし、
アニメ版もどちらもヒットしたのではと思います。

主役の三人アイドルとはいえとても頑張っていますね!
どうしても浅草氏の伊藤 沙莉さんの声が耳に残っていて、、、( ´∀` )

そいえば、アニメ版のオープニングソングで、
カラフルな渦巻き画像が出ますが、
あれって、「スーサイド・スクワッド」のエンディングアニメの
効果にそっくりでしたよ。
偶然なのか、意識していたのかは分かりませんが、、、

2020/05/26 (Tue) 07:21 | EDIT | REPLY |   
トガジン

トガジン  

実写でも「最高の世界」を見せてくれ

ダリルジョンさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

アニメ版『映像研』が<予算審議委員会編><ロボットアニメ編><UFO大戦争編>の3部で「序・破・急」になるよう構成されていたのに対し、実写ドラマ版は「序」の部分だけで終わってしまった感じです。
あれでは劇場版の予告にしか思えないです。

全話をTV放送時もタダで見ていればこんな文句言うことは無かったと思いますが、私は最初の2話を330円づつ払って見たもので余計腹が立っておるのであります(笑)。

『踊る大走査線』の劇場版がヒットしたあたりからTVドラマの劇場版制作が恒例になりましたけど、最近では最初の企画段階から「一番の見せ場は劇場で」みたいな感じに本末転倒している気がしますね。
『映像研』ドラマ版もTBSのそうした思惑に利用されただけみたいに思えて残念です。

『スーサイド・スクワッド』のエンディングアニメは思い出せないのですけど、渦巻き状の画面というと「映」「像」「研」と一文字づつタイトルが出てくるあたりですかね。
『スーサイド~』を意識していたかどうかはともかく湯浅政明監督らしいポップなアニメーションで毎回見ていても飽きないオープニングでしたね。

2020/05/26 (Tue) 21:56 | EDIT | REPLY |   

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