週刊映画鑑賞記(2020.6/29~2020.7/5)
毎週日曜は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。
6/30(火)
『カツベン!』
(ホームシアター:DVDレンタル)

昨年末に劇場公開された周防正行監督最新作です。
すでに劇場で一度鑑賞していますが、最近ソフト発売&配信が始まったということで自宅にて再鑑賞です。
劇場で鑑賞した時は私一人で見に行ったのですけど、今回はどうしても妻と一緒に見たかったのです。
・・・というより、「妻に見せたかった」という方が正しいです(笑)。

なぜならば、『カツベン!』には私もエキストラの一人として撮影に参加しているからです
時は一昨年9月、場所は京都太秦東映撮影所。
成田凌さん演じる主人公が自転車に乗って追ってから逃げるシーンの野次馬役で4カットほど映っています。
>『カツベン!』 〜どないしよう 活動写真に写ってしもうた〜 (2019/12/19)
エキストラとして映画撮影に参加する(それも県外遠征してまで)という趣味をなかなか理解してくれない妻に私の名(迷)演技ぶりを見せることでこの趣味の楽しさを分かち合いたかったのであります。
一瞬ながらも画面の中の夫の姿をすぐに見つけてくれた妻の一言。
妻「いいなあ、成田凌をあんな近くで見られて。」
私「そこかい!。」

この映画では成田さんの活弁が実にお見事でした。
成田さんは本物の活弁士からあの独特の話術を習って撮影に臨んだそうです。
そういえば、周防正行監督の作品って俳優さんに特殊な芸を求める作品が多い気がします。
例えば・・・

『シコふんじゃった』の相撲。

『Shall we ダンス?』の社交ダンス。

『舞妓はレディ』の歌と踊りと方言。
これらを吹き替えも撮影・編集の誤魔化しも一切無しで見せるからこそあの面白い映画が出来るのですね。

ところで、今回はレンタルDVDでの視聴でした。
当然ながら、ブルーレイが出たら絶対に買う気でいたのですが・・・。

どうしたわけか『カツベン!』のパッケージメディアはDVDのみでした。
『カツベン!』をハイビジョン画質で楽しむにはアマゾンプライムやU-NEXT等での有料配信しかありません。
ブルーレイってもうオワコンなのですかね?。
こうしてブルーレイ発売を望む顧客もいるというのに・・・。
残念!。
そのうちWOWOWあたりで放送されたらしっかりDR録画保存することにします。
7/4(土)
『仮面ライダー1号』
(ホームシアター:WOWOW)

現在WOWOWでは「劇場版 平成仮面ライダー」44作品を順次放送中です。
もっとも、私は思いっきり昭和ライダー世代(リアルタイムで観ていたのは初代からアマゾンまで)なので、平成ライダーでちゃんと見たのは『クウガ』(最初の平成ライダー)だけであとは「第1話だけ見てそれきり」というのがほとんどです。
そんなわけでイマイチ食指が動かなかったこの特集放送ですが(でも一応全作録画予約はしてます)、唯一「おっ?」と心の琴線に響いたタイトルがありました。

それがこの『仮面ライダー1号』です。
昨夜はWOWOWで『仮面ライダー1号』をほぼリアルタイム鑑賞しておりました。
(「ほぼ」というのは録画開始十分後くらいから後追い再生で見ていたから)

一番のトピックはやはり仮面ライダー1号=本郷猛役として藤岡弘、さんが出演するということでした。
お歳を召して(公開時70歳!)初演の頃とはかなり体型が変わられましたが、冒頭のチンピラ数人を瞬殺する生身アクションの切れはさすがです。
あの本郷猛は今も世界のどこかで悪の組織と一人で戦い続けていたのだと感じさせてくれて、子供のころから仮面ライダーを見てきた元・少年としては嬉しいオープニングでした。

ストーリーは本郷があの立花のおやっさんの孫娘を守るために戦うというもの。
途中、女の子とお食事したり遊園地で戯れたりするシーンにはちょっと戸惑いましたけどね(笑)。
でも、普通ならもう「老人」と呼ばれてもおかしくない年齢の男が、その特殊な身体能力をフル稼働してかつての恩人の孫娘を守って戦う姿にはジ~ンとくるものがありました。
私は「たった一人の女性(や子供)を守るため身を挺して戦うアウトロー」というシチュエーションに弱いのです。
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出来れば平成ライダーは登場させずに単体の「本郷猛のその後の物語」として作って欲しかったです。
仮面ライダーゴーストが登場するシーンは私には設定がまるで分らずチンプンカンプンでしたから。
あと、残念でならないのは今回の1号ライダーのデザインであります。

46年前に初登場した旧1号ライダー。
スーツの中には(ケガするまでは)藤岡さん本人が入っていました。

藤岡さんのケガが癒えたことで2号ライダー編後期に再登場したときの姿。
通称「桜島1号」です。(ロケ地の名前からこの名で呼ばれる)。
マスクが2号ライダーと同じエラが張ったものになってます。

ほとんどの昭和生まれの日本男子の脳裏に刻まれているであろう新1号。
2本のラインが特徴ですが、2号ライダー編から見始めた友達は皆「どうして2号が1本線で1号が2本線なんや?。逆やろ?。」と不思議がっていました(笑)。

15年前のリメイク作品『仮面ライダー THE FIRST』用にリファインされた1号(右)と2号。
私としてはこのライダーのデザインが一番カッコ良いと思っているのですがね。
2作目『THE NEXT』ではマスクが傷だらけになっていたりしてさらに渋味が増していました。

そして今回の最新1号ライダーのデザイン・・・。
おそらく藤岡さんの現在の体型を元にリファインしたのでしょうがこれはちょっとあんまりです。
最初見たときは思わず「ロボコン?」と突っ込んでしまいました。

今回の『仮面ライダー1号』を見ていて、ふと『平成ライダー隊昭和ライダー 仮面ライダー大戦』(録画済)も見てみたくなりました。
こちらには藤岡さんの他に仮面ライダーX(神敬介)の速水亮さんも出演しているみたいです。

出来るものなら『ウルトラマンメビウス』みたいに仮面ライダーでもオリジナルキャストで昭和ライダー揃い踏み映画なんてのを見たかったですが、それはもう叶わぬ夢となってしまいました。
ストロンガーの荒木茂さんとライダーマンの山口暁さんは既に故人ですし、アマゾンの岡崎徹さんは40年以上前に俳優を引退しておられます。
『ウルトラ』と違って、俳優さんのその後を調べるたびなんか淋しくなってしまいました・・・。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。