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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2020.7/27~2020.8/2)

トガジンです。
毎週日曜日は、この一週間に観た映像作品について日記代わりに書き留めております。

3週間連続でタイムリープやタイムスリップものばかり連続で見てきましたが、まだ全然飽きてはおりません(笑)。
先週まではWOWOWで録画した中からチョイスしましたが、今週はVODにまで範囲を広げて探してみました。
すると!?。
マイナーながらも結構面白いのが見つかりました。 ٩(ˊᗜˋ*)و



7/30(木)
『ネイキッド』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)
『ネイキッド』
NETFLIXで「タイムリープ」と検索してみたところ、出てきたサムネイルの中にひときわ目を引くものがありました。

<あらすじ>
名門校の臨時教師として働くロブは、愛する恋人メーガンとの結婚式を目前に控えていた。
しかしメーガンの父親はいい加減なところのあるロブを気に入らず、2人の結婚に反対していた。
結婚前夜、ロブは親友ベニーと酒を飲みに行くが、翌朝目が覚めると、なぜかホテル内のエレベーターに全裸姿で閉じ込められていた。
すでに式が始まっていることを知り慌てて会場へ向かったものの、全裸のままだったため警察に連行されてしまう。
途方に暮れるロブだったが、気がつくと再び全裸でエレベーターに閉じ込められていた。



元々はテレビ用のコメディ映画とのことです。
主演がコメディアンのためかギャグがちょっとやりすぎだったりやたらオーバーな演技が鼻につく部分はありましたし、ラストで「たったあれだけの時間でどうやってこんな大勢の人と出会って必要アイテムを集めたんだ?」と疑問に思ったりもしましたが、見ているうち若干のアラなんか気にせず「終わり良ければ全て良し」と最後まで素直に楽しんでおりました。
SFものって、脚本が脳内補完不可能なくらい穴だらけだったりそれを観客に気付かせてしまうほど演出の手際が悪かったりするともうどうしようもないジャンルですが、本作の場合は脚本も演出のテンポも良くて1時間20分の間上手に騙してくれたという印象です。

『ネイキッド』一場面
タイムループものというとそのほとんどが「失った大切な誰か(あるいは何か)」を取り戻そうとする話だったのに対し、この作品はあくまで自分の結婚式を成功させて愛する人を喜ばせたいと願う男の話でした。
主人公は観ていて応援しようという気になれないようなチャランポランな奴ですが、何回も何十回も同じシチュエーション(しかも毎回全裸でエレベーターに閉じ込められた状態からの再スタート)を繰り返すうちに人間的に大きく成長していく話になっていました。
その点でタイムループ映画の傑作『恋はデジャ・ブ』のリメイクに当たるのかも知れません。



7/31(金)
『HELLO WORLD』🈠
(ホームシアター:WOWOW録画)
『HELLO WORLD』ポスター画像
<あらすじ>
2027年の京都。
内気な男子高校生・直実の前に、突然10年後の2037年から来たという未来の自分“ナオミ”が現われる。
ナオミは、3カ月後に直実と恋人同士になって間もなく命を落とすという同級生・瑠璃の悲劇を語る。
瑠璃にはむしろ苦手意識を抱いていた直実だったが、ナオミの指示通りに行動するうち次第に彼女の魅力に気付いていく。
直実は果たして瑠璃の運命を変えられるのか?。
そしてナオミの真の目的は?。


私もアニメは好きですが甘ったるい学園青春モノなんかには全く興味がありません。
そんな私がこの『HELLO WORLD』に目を止めたのはひとえに「突然10年後の2037年から来た未来の自分」というシチュエーションがあったからで、その点は先週観た『空の青さを知る人よ』と同じです。
それと、宣伝文句の「この物語はラスト1秒でひっくり返る」も気になっていました。

『HELLO WORLD』の2人
アニメーションは手描きではなく、モーションキャプチャーを基に3DCGを作りそれを2次元のキャラクターに変換しています。
NETFLIXで配信中の『ULTRAMAN』と同じ手法ですが、私の目にはアニメらしいデフォルメ感が中途半端で動きもどこか気持ち悪くて好きではありません。
『空の青さを知る人よ』は手描きアニメの良さが感じられる場面がいくつもあったので今回余計に気になりました。

『HELLO WORLD』キャスト
声の出演者はご多分にもれず当代の若手人気俳優・女優がキャスティングされていますが、意外にも『HELLO WORLD』の声の演技にはアフレコに不慣れな感じがほとんどありませんでした。
「珍しいな」と思っていたら、この作品は先にセリフを録音してそれに合わせて映像を作る「プレスコ方式」で作られたそうです。
これならアフレコに不慣れな俳優でも映像のタイミングに気を取られることなく演技が出来るのでしょうか。
(まあ、それでも下手な奴は下手なのでしょうが・・・)

あと、宣伝文句の「この物語はラスト1秒でひっくり返る」ですが、あれと同じどんでん返しなら前にも見たことがあります。
『リアル~完全なる首長竜の日~』ポスター画像
2013年公開の日本映画『リアル~完全なる首長竜の日~』のラストとほぼ同じでした。
『リアル~』の詳細についてはそれこそネタバレなので書きません(笑)。

ただ、最後の1カットは意外でした。
なんであの場所でないといけないのか?。
本編中にちゃんと伏線あったのか?。
もう一回見返す気はないですが、そこだけはちょっと気になります。



8/1(土)
『残酷で異常』🈠
(ホームシアター:AMAZON PRIME VIDEO)
『残酷で異常』ポスター画像
<あらすじ>
教師のエドガーはある日誤って妻を殺害してしまい、自らも意識を失った途端妻を殺害する数時間前に戻っていた。
そして彼は永遠に妻殺害の現場を繰り返す、奇妙な部屋に閉じ込められてしまう。



カナダ映画。
『残酷で異常』というタイトルから、最初は私の苦手なスプラッタものや心が痛くなる辛い話を想像してしまいました。
検索ワード「タイムループ」で出てきた映画でなければ、私が見ることは一生無かったと思います。
「変な邦題付けやがって!」と思って原題「Cruel & Unusual」を直訳してみたら、なんとそのまんま「残酷&異常」でした。

『残酷で異常』一場面
不条理ホラーっぽいトーンの作品です。
最初のうちは意図的に部分部分が歯抜けになってなっていて何が起こったのか分かりにくいですが、何度も事象を繰り返すうち次第に空白部分が明らかになっていくという仕組みのシナリオです。
その構成と見せ方がとんでもなく上手くて、一瞬たりとも目が離せず一言たりとも聞き逃せなくなる面白い映画でした。

『残酷で異常』罪人(?)たち
タイムループが起きているこの時間と空間が実はこの世ではないという点が新しいです。
『残酷で異常』で描かれる殺人の繰り返しとは、実は罪人たちが永遠に受け続ける地獄の責め苦なのかも知れません。



『1分間タイムマシン』🈠
(ホームシアター:AMAZON PRIME VIDEO)
一分間タイムマシン
<あらすじ?>
ボタンを押す度に一分前に戻る手持ち型タイムマシンを持つジェームズ。
彼はそれを使ってレジーナを口説こうとするが思わぬ結果を招くことに・・・。

『一分間タイムマシン』出演者
アマゾンプライムで『残酷で異常』を観たついでにもう一本。

上映時間わずか6分。
出演者はたったの二人。
それでも後半では意外な展開に驚かされたりなんかします。
短い時間にタイムループものの基本的面白さが凝縮されているだけでなく、タイムループによって生じるパラレルワールド論に新説を書き加えた一作です。

ああ、高校・大学時代の私にこんな作品を作れるセンスがあったらなあ・・・。
そんな自主映画制作経験者とSF好きにお薦めします。
たった6分ですから、「どうしよーかなー」なんて迷うヒマがあるなら今すぐ見ましょう。




ここ一か月ほど「タイムリープもの」や「タイムループもの」にどハマりしてこれらを集中的に観てきました。
決して飽きたわけではないですし見そびれたままの作品もまだいくつかあるのですけど、このジャンルはそろそろ打ち止めにして来週からは別のジャンルを攻めてみたいと考えております。

今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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