週刊映画鑑賞記(2020.11/16~2020.11/22)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週も何かと忙しくて、また『ウルトラセブン』再放送と朝ドラ『エール』の記事だけになってしまいました。
一体これのどこが「週刊映画鑑賞記」なのでしょうか?。
タイトル詐称を心よりお詫びいたします。m(_ _ )m
『ウルトラセブン』(4Kリマスター版)
(ホームシアター:BS4K録画)

第18話「闇に光る目」

<あらすじ>
3ヶ月前に宇宙局がアンノン星調査のために打ち上げた無人宇宙船・サクラ9号が突如地球に帰還した。
着陸直後、サクラ9号は突然爆発。
その近辺で特異な形の石を拾ったヒロシ少年に語りかける謎の声。
それはサクラ9号による観測を侵略と誤解したアンノン星に棲む知的生命体であり、石は彼が地球上で活動するために必要な身体なのだという。
またもや知的生命が存在する惑星に探査船を打ち上げ、他星の住人を怒らせてしまった地球人。
前回のペダン星人事件で身に染みたはずの教訓も綺麗さっぱり忘れ去られてしまったのでしょうか?。
ここでちょっと脳内補完。
アンノン星に調査用宇宙船サクラ9号が打ち上げられたのは3か月前のことです。
それがペダン星へ調査船を飛ばすより前だったと考えれば、対ぺダン星の教訓が忘れられたことにはなりません。

そして、今回は対話による解決も試みられてました。
キリヤマ隊長自らアンノンに語りかけます。
キリヤマ「お前は地球に何しに来たのだ?」
アンノン「アンノン星を攻撃してきた地球を破滅させるためだ」
キリヤマ「それは違う。宇宙船を打ち上げたのは平和利用のためだ」
アンノン「地球人の言うことは信用出来ない」
交渉決裂。
・・・しかしですね、隊長。
空と地上から問答無用で攻撃を仕掛けておいて、形勢不利になってから急に対話を始めても説得力に欠けるのでは?。

そして・・・。
やはり人類の業は尽きることはありませんでした。
10話あとの「超兵器R1号」では、生物不在と観測結果を誤ってギエロン星を破壊してしまうという愚行に及びます。
第19話「地底GO!GO!GO!」

<あらすじ>
落盤事故が頻発する朝池炭坑で再び落盤が発生。
工夫たちは直ちに避難するが、ペットのネズミを取りに戻った一人の青年が生き埋めとなった。
要請を受けたウルトラ警備隊が出動。
坑内に閉じ込められた青年・次郎こそ、恒点観測のために地球に訪れたウルトラセブンが初めて出会った人間であった。

実は以前から「地底GO!GO!GO!」というサブタイトルにはなんとなく違和感がありました。
確かに地底を突き進むお話ではありますが、それは限られた時間内に人の生命を救うためのものであって「GO!GO!GO!」という能天気な言葉はそぐわない気がしたのです。
それで当時のことを少し調べてみたところ「これに影響されたんじゃないか?」と思われる作品がありました。

実は『ウルトラセブン』と同じ時期にタツノコプロのTVアニメ『マッハGOGOGO』が放送されていたのです。
主人公の乗るマッハ号はライバル車を切断するノコギリや特殊なジョッキでジャンプする能力(どっちも反則だろ)を備えたスーパーカーで私も含めた子供たちの憧れでした。
オモチャやプラモデルも相当売れたはずで、『セブン』もその人気にあやかろうと今回のサブタイトルを付けたのかも知れません。
(以上はあくまで私の推察に過ぎません)

この回に関しては、昔から疑問に思っていた事がありました。
次郎をよく知る炭鉱夫仲間が次郎と全く同じ顔をしたダンを見ても何も言わないのです。
これはどう考えてもおかしいだろう、と。
そこで脳内補完。

ダン(ウルトラセブン)はその超能力を使ってウルトラ警備隊以外のその場にいる人たちの視覚情報を別の顔に上書きしていたに違いありません。
『攻殻機動隊』で言うところの「目を盗む」というやつですね。
セブンにはこんなこと朝飯前でしょう。
正体不明の風来坊でしかなかったモロボシ・ダンが第1話でウルトラ警備隊にあっさり入隊出来たのは、おそらく自分の偽経歴を防衛軍の情報サーバーやトップの深層意識に刷り込ませたとしか思えないからです。
それを思えば炭鉱夫数人の意識を操作するくらい造作もないはずです。
尤も、この仮説だとセブンも侵略者みたいに思えてしまうのが難点ですが(笑)。

初登場の地底戦車マグマライザー。
前作『ウルトラマン』にも同じ用途のペルシダーが登場しましたけど、デザインのカッコ良さは比べ物になりません。
『セブン』のウルトラ警備隊メカはデザインに統一性があって、ウルトラホークやポインターやハイドランジャーなどとともにオモチャやプラモデルの売り上げも良かったんじゃないかと思います。
私もそうでしたが、デザインセンスが統一されたオモチャは全部揃えたくなるのが男の子というものですから(笑)。

地底を突き進むマグマライザーの目の前に突然謎の地下都市が姿を現します。
この都市が何だったのかは作中では明かされません。

都市内部に動くものはロボット衛兵のみ。
なんとソガたちは即座に爆破を決定し、あちこちに爆弾を仕掛け始めます。
この中のどこかに行方不明になったダンがいるかも知れないのに?。
せめてアンヌだけでも「ダンを救出するまで待って」とか言って欲しかったです。

そのダンは地底都市のロボット兵に捕まり身動き取れない状態にされていました。
今にもバッタ型改造人間にされてしまそうな状態です。
ウルトラアイが離れた場所にあるためセブンへの変身も出来ません。

ダンは「そうだ!」と何事か思い出し、ベルトのスイッチを一押し。
すると磁力だか念力だかでフワフワとウルトラアイが手元に飛んでくるではありませんか!?。
これを使えば第25話でウルトラアイを雪原に落とした時も簡単に手元に引き寄せられたはずですが、何故かその後一度も使われることはありませんでした。
・・・と、いろいろ突っ込みどころの多い回ではありますが、中でも一番の問題点はここでしょう。

落盤現場に駆け付けたセブンが次郎しか助けなかったことです。
おいおい、ネズミのチュー吉も助けてあげてよ(笑)。
だって、次郎はチュー吉を助けようとして逃げ遅れたのですから。
連日
『エール』
(居間49インチ4K液晶テレビ:NHK総合)


毎週土曜日の総集編でナビゲーターを担当しているバナナマンの日村勇紀さんが俳優として登場してました。
役はラジオの生放送でその場で効果音を作り出す音響効果担当者。
同じ”音”を扱う者として作曲家の裕一と協力しながら、「音もなく開く玄関の音」「抜き足差し足忍び足の音」「惚れ薬をビンから出す音」など難しい音作りに全力で挑む小太りの音響さんを熱演していました。
今は各種効果音を収録したCDがあるのでこんな面倒なことはしませんが、昔8ミリ映画制作でこんな風に効果音作りした学生時代が懐かしいです。

後半『君の名は』がすれちがいドラマに変化したあたりからは、母が当時のラジオドラマと実写映画の話を始めました。
母は当時10歳くらいでしたが、それでも毎日4歳上の姉と一緒にラジオを聴き、2キロ以上離れた映画館まで歩いて3部作全部を観に行ったのだそうです。
もっとも、映画を観たがっていたのは当時中学生だった姉のほうで、母自身は「あまり面白いとは思わなかった」とか(笑)。
それでも主題歌は覚えていて、部分部分を口ずさみながら「これもこの人(古関裕而氏)やったんやねえ。」と懐かしそうにしておりました。
このあと母は今年春に他界したお姉さんとの長~い思い出話に突入しましたがドラマとは関係なので割愛します。

火曜日以降は華の恋愛話が続きます。
恋愛映画に全く興味がない私としては流し見モードでした。
私にとって『エール』は、馴染みのある古関楽曲が出るか出ないかでテンションが大きく変わります。
来週はいよいよ最終週。
クライマックスは私も小学生時代に運動会の入場行進でイヤと言うほど聞かされたあの東京オリンピックマーチ制作秘話です。
でもその前にちょっとだけ、ワンシーンだけでもいいから「モスラの歌」の話やって!。<NHKさん。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。