週刊映画鑑賞記(2020.12/7~2020.12/13)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
先週見た『エクスティンクション 地球奪還』が私的に当たりだったので、今週もNETFLIXから良さげなSFものをチョイスしてみました。
12/8(火)
『ホンモノの気持ち』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

<あらすじ>
人間関係の向上に取り組む革新的研究所で働く女性ゾーイ。
人造人間を研究開発している同僚に恋をしたことから、彼女の世界は一変することに・・・。

『エイリアン』『ブレードランナー』のリドリー・スコットがプロデュースする人造人間モノです。
そうと知ってしまった以上、見ないわけにはいきません!。
アッシュという名前の男性アンドロイドも出てきたりして思わず気持ちが沸き立ちました。
(残念ながらレイチェルという女性型アンドロイドは出てきませんでした)

主演はユアン・マクレガー(『スター・ウォーズ』オビ=ワン・ケノービ)とレア・セドゥ(『007』ボンドガール)。
演技力に不足はありませんしおカネもしっかりかけられています。
ただ・・・
この映画、先にYouTUBEで予告編を見てしまったのが大失敗でした。
だって一番重要なサプライズ部分が思いっきりネタバレされていたのですから!。
こうして予告編アップしておいて書くのもなんですが(笑)、皆さま本作を見る前には決して予告編を見ないようお気をつけください。

あと、どーでもいいけどこの邦題、もうちょっとなんとかならんかったんか・・・?。
『ウルトラセブン』(4Kリマスター版)
(ホームシアター:BS4K録画)

今秋放送されたのは’68年3月初放映の第22話「人間牧場」と第23話「明日を探せ」です。
この当時、『ウルトラセブン』は視聴率こそ維持していたものの、オモチャやプラモデルがあまり売れなくなっていたそうです。
それは子供たちの興味が怪獣ものから『サンダーバード』へと移ってしまったせいでした。
第22話「人間牧場」

<あらすじ>
アンヌの友人・ルリ子が誕生パーティーの最中何者かに誘拐され、捜索中のアンヌは伊豆沖に円盤らしきものを目撃した。
警備隊が捜査に乗り出して間もなく、ルリ子は発見され、メディカルセンターへ搬送される。
その後、彼女の身体に異変が!
それは自分たちの食料を女性の身体を使って培養しようとするブラコ星人の仕業であった!
この回って、全体的になんかエロい雰囲気に包まれているんですよね~。

夜の浜辺で突然何者かに拉致誘拐されてしまうルリ子。
今回はやたらどぎつい原色とかモノクロシーンとかクロスフィルターとかいった色と照明を使った演出が目立ちます。

アンヌの報告を受けてルリ子と謎の円盤を捜索するポインター。
なんとポインターにはホバリング機能が装備されていて水の上を進めるのですね。
でも、海の中に潜む円盤を探すならはいドランジャーのほうが適任のはすです。
これは、やはり『サンダーバード』のペネロープ号を意識して作った場面だったのでしょうか?。

ブラコ星人に拉致監禁されたルリ子。
私にはこの絵が妙にエロチックに見えて仕方がない感じられて仕方がないのですけど気のせいでしょうか?(笑)。
大きな声では言えませんがスト●ップ劇場の回転盆とかラ●ホの回転ベッドに見えてしまうのであります。
嗚呼、なんか俺、汚れちまったなあ・・・。

突然ルリ子が戻ってきました。
しかしまるで意識がないみたいにひどく虚ろな目をしています。
このシーンはなぜかモノクロで撮影されています。
しかし、意識を乗っ取られたルリ子の視点だけをモノクロにするなら分かりますが、ダンやアンヌ視点の映像もモノクロのままなので、この演出が何を意図したものなのかはっきりしません。
正直なところ、ロケ現場に間違えて白黒フィルムを持って行ってしまったためにこうなったとしか思えないです。

ウルトラ警備隊基地に収容されたルリ子の部屋に突然ブラコ星人が出現。
一体どうやって?。
ていうか、何のために?。

ルリ子を看病していたアンヌが襲われます。
「ダン!、ダン!」
思わず意中の男の名を呼んでしまうアンヌ。
なんて可愛い。
そしてなんかエロい。

そこへ悲鳴を聞きつけたダンが駆けつけ、床に倒れ伏したアンヌを見て「テメー俺の女に何しやがった!」とばかり鬼の形相で殴りかかります。
最終的にブラコは加勢にきた隊長によって射殺されますが、調査の結果恐るべき事実が判明します。
ブラコ星人は自分たちの食糧の元となる菌を人類の女性に植え付けて、自分たちの食糧の菌床にしようとしていたのです。

まあ、平たく言えばシイタケを育てる菌床ということです。
これでブラコ星人がわざわざ警備隊基地に侵入してきた理由が分かりました。
本当ならルリ子があちこちに胞子をまき散らすのを待っていればあとは勝手に菌床となる女性が増えるはずだったのが、ルリ子が女っ気の少ないウルトラ警備隊に搬送されてしまったため慌てて奪い返しに来たに違いありません。

その後いろいろあって、セブンが土星にある治療用物質を手に入れてアンヌとルリ子の命は救われます。
しかし、戦いの最中にダンが戦死したと思い込んだウルトラ警備隊メンバーたちは皆沈痛な面持ちに・・・。

ところが当の本人は、指令室で呑気に土星の絵なんぞ描いてご満悦といったご様子。
なんだか終始意味の変わらない変な演出に振り回された回でした。
第23話「明日を捜せ」

<あらすじ>
市井の占い師・安井与太郎がウルトラ警備隊に助けられた。
彼は侵略者シャドー星人が、地球防衛軍の「動脈」ともいうべき兵器開発研究の要・○3(マルサン)倉庫を爆破するのを予言したために命を狙われたのだと主張。
警備隊の調査が徒労に終わる中、キリヤマだけは安井の口にした「明日を捜す」ことにこだわり、単独で調査を続行する。

今回はキリヤマ隊長が主役です。
自分を頼ってきた安井を最後まで信じてやりたいと休暇を取り私服で調査を続けます。
キリヤマ役の中山昭二さんは前年まで『特別機動捜査隊』にレギュラー出演していたそうなので、スーツ姿で銃を構えたりする刑事スタイルも堂に入っています。

安井が予見した○3(マルサン)倉庫爆破は現実のものに!。
キリヤマも左腕に怪我を負います。

このマルサンとは、当時『ウルトラQ』や『ウルトラマン』『ウルトラセブン』のおもちゃ(ソフビ人形やプラモデル)で大儲けしていたマルサン商事からきていることは間違いないと思います。
なんだかセブンが「おこしやす」とか言ってるみたいで微笑ましいですが、当時の子供たちにはこんなおもちゃであっても垂涎の的だったのです。
しかしちょうどこの頃、『サンダーバード』人気に押されて『セブン』のおもちゃやプラモの売り上げは激減し、ウルトラシリーズ人気に依存しきっていたマルサン商会はほどなく倒産してしまいます。
ちなみに、マルサン商会から最後に発売されたソフビ人形は前の回のブラコ星人だったそうです。

今回の敵シャドー星人の登場の仕方がなんだかホラーっぽいというか妖怪ものみたいなノリになってます。
でも、喋りだすとこれが上田耕一さんの声だったりなんかして、一向に協力姿勢を見せない安井に苛立つところなんかは妙に人間臭くて「コイツ根はいい奴なんじゃないか?」とさえ思えてきます(笑)。

番組も2クールを過ぎ、主役以外のレギュラーたちにもスポットが当たり始めます。
このあとフルハシ(第24話)、アマギ(第28話)、ソガ(第29話)にも主役が回ってきますが、なぜかシリーズ全編通してアンヌの主役回は存在しません。
シリーズ序盤での干され事件の影響で主役回を作ってもらえなかったのでしょうか?。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。