週刊映画鑑賞記(2021.1/4~2021.1/10)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
とはいえ、今週は全国ニュースにもなった大雪とかいろいろあって長時間の映画作品を見る時間は取れていません。
まず、週の頭には身内に不幸がありました。
月曜日未明に義弟(妹の旦那)のお父さんが亡くなったのです。
火曜の夜は仕事帰りにお通夜に、水曜も午前中の葬儀に参列してきました。
義弟は「こんなご時世だしごじんまりとした式にしますから無理に参列しなくてもいいですよ。」と言ってくれましたが、普段からも何かとお会いする機会があった方でしたし妹の顔を立てるという意味からも<嫁の兄>として顔を出しました。
どちらも一般参列者は周り焼香だけで30分程度で終了しましたが、それでも葬儀場が結構遠かったのと仕事の時間との兼ね合いで帰宅時間は結構遅くなってしまいました。

そして、金曜日から北陸地方は大雪に見舞われました。
私も今日まで3日連続除雪作業に追われております。
それも毎日午前中と夕方の2回づつ!。
もうクタクタです。
実はこの週末に4連休を取っていたのですが、この雪のせいでどこにも行けず家でTVや映画を見る体力すら残っておりません・・・。

これは昨日(9日)朝の時点での積雪量です。
大体40センチくらいだったでしょうか。
私の住む地域は海に近いのでこの程度で済んでいますが、福井市内ではおよそ1メートル、山地では人の身長ほども積もっているそうです。
今のところ3年前の豪雪の時ほどではないですが、このあと2月や3月にも雪のピークが来るはずなのでまだまだ気を抜くことは出来ません。
(ちなみに3年前の豪雪ピークは2月末頃でした)
そんな一週間でしたが、これ(↓)だけは欠かさないのが私という奴です!(笑)。
『ウルトラセブン』(4Kリマスター版)
(ホームシアター:BS4K録画)

今週は『仮面ライダーV3』の結城丈二(ライダーマン)役や『電人ザボーガー』の大門豊役(主演)で特撮ファンにはお馴染みの山口暁さんと、のちの名女優松坂慶子さん登場回の2本揃い踏みであります。
第30話「栄光は誰れのために」

<あらすじ>
防衛軍の野戦訓練が実施されることになった。
警備隊に配属されたばかりの候補隊員アオキは、ダンに対して異常なライバル心を燃やし自身の優秀さを誇示する。
パトロール中に訓練場付近でプラチク星人の宇宙戦車を発見するアオキだったが彼はそのことを報告しなかった。
彼は自分だけの力で「栄光」を手中にしようと画策していた。

隊員候補生:青木。
確かに腕は立つが自信過剰で常に他人を見下したがる。
先輩たちに対しても敬意というものを持たず、チーム内においても常にスタンドプレイに走る。
それで成功すれば自画自賛、失敗したら他人のせい。
こういう奴って、どの世代にも必ず一人や二人はいますよね~。
昔の私は、青木隊員のことを「早く周囲に認めてもらいたくてスタンドプレイに走った馬鹿な奴」としか見ていませんでした。
しかし、社会に出て様々な人間関係を見てきた今の私には彼の立場が多少は分かるような気もします。
彼の異常な行動の裏には、モロボシ・ダンという特異な男の存在があったのではないかとも考えられるのです。

青木はダンに対して異常なまでに敵愾心を燃やします。
実は青木は入隊したばかりのド新人ではありません。
正規のルートで防衛軍に入って厳しい訓練に耐え抜き、栄光のエリートチーム:ウルトラ警備隊入隊を目指してきた男でした。
一方のダンは、1話のクール星人事件で突出した洞察力と行動力を評価されていきなりウルトラ警備隊に抜擢されています。
(そのときダンはウルトラセブンとしての超能力を使っていたはずです)
そんなダンの存在は、これまで地道に努力を積み重ねてきた青木にとって許し難いものだったに違いありません。
現実社会で例えるなら、憧れの一流企業に入るため趣味も持たず彼女も作らず寝食を惜しんで勉強して一流大学を首席で卒業したというのに、いざ入社試験というとき強力なコネで横から割り込んできたどこかのボンボンに内定を奪われ就職浪人になってしまったようなものです。
そこに至るまでは常にトップを走ってきたであろう彼のプライドはズタズタに引き裂かれ、その怒りと憎しみは割り込んできた風来坊に向けられることは明らかです。
そして、その恨みの念からダークサイドに堕ちていく可能性は限りなく高いです。
アオキは、ウルトラセブン(ダン)が地球にやってきたことによって順風満帆だったはずの人生計画を狂わされた被害者なのかも知れないのです。

とは言うものの、功を焦った青木はウルトラ警備隊員としてのみならず人間として決して許されない行動に出てしまいます。
訓練に使われるマグマライザーに発信機を取り付けて敵をおびき出し、それを自分の手で倒して上層部に手柄をアピールしようとしたのです。
こっそり発信機を取り付けるとき、後輩たちと談笑する青木。

青木は何も知らない彼らを危険にさらしただけでなく最後は死に追いやってしまいました。
しかも敵に奪われたマグマライザーの攻撃によってさらに多くの防衛隊員たちが犠牲に・・・。

それでも青木は、傷ついたダンを置き去りにして(予定通り)敵を攻撃、戦車一台の破壊に成功します。
「ダンに勝てたんだ。栄光は俺がつかんだんだ!。」(ニヤリ)
まったく反省の色無しです。
ここまでくると、もはや情状酌量の余地はありません。

最後には贖罪の言葉を残して殉死する青木。
その彼の亡骸にダンが一言。
「青木、ウルトラ警備隊の栄光は必ず守るぞ!」
いやいや、そうじゃないでしょ(汗)。
ダンよ、超人のあんたには分からないんだろうな。
ヒーローの座を目指して努力を重ねてきたのにその目標を横から横から奪われた普通の人間の悔しみというものが・・・。
ところで

プラチク星人は、この回をもって『セブン』を降板した成田亨さんによる最後のデザインでした。
その後は池谷仙克さんが怪獣デザインを引き継ぐことになります。
第31話「悪魔の住む花」

<あらすじ>
原因不明の血小板減少のため倒れた少女・香織は、その夜から血液を求める奇怪な行動を見せる。
彼女の体内に侵入した宇宙細菌ダリーが血液中のフィブリノーゲンを食い荒らしているのが原因だ。
ダンはミクロ化して香織の体内に潜入、ダリーを直接退治しようとするが人間の体内という「未知の世界」に苦戦を強いられる。

3人の女の子がお花畑で戯れるファーストシーン。
その中の一人が不思議な花弁を手に取りそっと口づけしたとたん気を失ってしまう。
このぽっちゃり気味の少女が数年後に映画・ドラマ・歌謡界で活躍する大女優になるとは、当時誰一人として予感出来た者はいなかったでしょう。
彼女の名は、松坂慶子さん(撮影当時15歳)です。

ところで・・・。
松坂さんが演じる香織と一緒にいた友達の一人(向かって右側)は、第20話で道に迷っていたラリー出場者のお姉さんではないですか!?。
これは単に女優さんが同じ人だったというだけで設定上は別人だろうと思いますが、どうせならラリーの人と同一人物と見立てて『ウルトラセブン』の世界観を脳内で広げてみるのも一興だと思います。

香織の体内には宇宙細菌ダリーが寄生していた!。
・・・え?細菌?
細菌というよりダニとかノミみたいな感じですけどまあいいか・・・。

ダリーに心身を乗っ取られた香織は周囲の者たちを次々と襲い屋外に出てしまいます。
大学時代、この場面を見た友人が「松坂慶子の息、どんだけ臭いねん。」と大笑いやがったことは今でも忘れておりません。
あと、路上で警官に止められてアルコール検知器に息を吐くときも不意にこの場面が頭に浮かんだりします(笑)。

でも、香織に血液を提供したアマギ隊員とは深夜の遊園地で楽しくおデート(笑)。
ダリーは、寄生した香織と同じ血液型を持つアマギは食料として近くに置いておきたかったのでしょう。

香織を救う方法はただ一つ。
体内に潜むダリーを倒すしかありません。
セブンは香織=松坂慶子の鼻の穴へダイブ!。
後の人気女優とはいえ、子役時代だからこそ許されるショットであります。

この頃の『セブン』は予算的に相当厳しくなっていたはずですが、それでも画面全体に装飾を施して人体内部を表現した美術セットは素晴らしいものがあります。

この「人体内部に入り込む」というアイデアは1966年公開の映画『ミクロの決死圏』の影響があったと思われます。
(ていうか「無い」とは言わせません)
体内に侵入したセブンを白血球が異物と見なして襲ってくるところも同じです。

宇宙細菌ダリー。
デザインしたのはこの回から怪獣デザイン担当になった池谷仙克さん。
ダリーという名前は元ネタの『ミクロの決死圏』の美術デザインを手がけた画家サルバドーレ・ダリから取ったそうです。

セブンがダリーを倒すと同時に目覚めた香織。
その周囲には友人と医者たちが彼女のことを見守っています。
では、セブンは香織のどこから外へ出たのでしょうか?。
もし、入ったときと同じように鼻の孔から出てきたとしたら周りの人に見られてしまうはずです。

そのあと、なぜか艶やかなバラの花弁からひょっこり顔を出すセブン。
なんだか意味ありげな画で、エロチックな想像が誘(いざな)われます。
あのバラの花弁が一体何を示唆しているのか、監督さんに問いただしたい気持ちでいっぱいです(笑)。

香織とアマギ隊員との切ないロマンス(というよりアマギの片思い?)もあったのですけど、それはまあどうでもいいです(笑)。
最後まで香織=松坂慶子という美少女を可愛く綺麗に撮ることに執着していた回でありました。

今日も雪は降りやまず、北陸自動車道では1000台近くもの車両が立ち往生していて3年前の悪夢が思い起こされます。
また、亡くなった方や怪我・体調を崩された方も多数いらっしゃるようです。
幸い私と家族は無事に済んでおりますが、現在県内交通網は完全に麻痺していて今後の仕事の予定も大幅に狂ってしまいました。

それでも今日の午後にはこうしてなんとか車を出せるようにはなりました。
まだまだアイスバーン状態で運転には相当気を使いますが、それも来週からはなんとか通常業務に戻れそうな気がします。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。