BS4K全放送完備しました!
突然ですが・・・。

先日、WOWOW-4Kならびに4K日本映画+時代劇チャンネルに対応するべく、我が家の衛星放送受信環境を根本からグレードアップしました。

特にWOWOWとは’91年の開局時からの付き合いです。
初期の段階から「ノーカット」「ノーCM」「オリジナル尊重」を軸とし、時に『スター・ウォーズ』三部作を一挙放送するなどの攻めたプログラムが魅力的でした。
現在ではネット配信が主流になりつつありますが、私みたいな昭和生まれのおっさんユーザーはパッケージソフトやエアチェック・ディスクという「手元に残るもの」が欲しいのです。
新しい4K-WOWOWにも今までと変わらない付き合いを続けるつもりです。

そして、かつてはWOWOWと双璧を成す存在だったのが日本映画専門チャンネル。
こちらは十年前くらい前からの契約ですが、以前は「東宝特撮王国」「オトナノアニメ」など私好みの企画・作品を連発してくれていて一時期はWOWOWを凌ぐ個人的視聴率を誇ったものでした。
なのに最近ときたら昔のTVドラマの再放送ばかりになってしまって、このままだと解約も辞さないというところまで来てました。
(前は同じTV番組でも「スペクトルマン」全話放送してくれたりして特撮好きには堪らないチャンネルだったのですが・・・)

が、しかし!。
なんと、3月から4Kリマスター画質で毎月1作品づつ8作品を順次放送してくれるというではないですか!。
(やれば出来るじゃないか日本映画専門チャンネルさん)
もちろん従来のBSデジタル(255ch)でも2Kダウンコンバートで見られますが、どうせならリアル4K解像度で視聴&録画したいのです。

2018年12月にスタートした4K放送のうち、NHK・朝日・テレ東・日テレ・TBS・フジは(BS4Kチューナー内蔵機さえあれば)従来のBSデジタル受信設備のままで見ることが可能です。
新しく加わるWOWOW-4Kを見るためにはまずアンテナを左旋式と呼ばれる新型に交換する必要があリます。
WOWOW-4Kの周波数帯域は2224~2643MHzの間なのでアンテナを交換するだけでギリギリ視聴可能です。
しかし、4K日本映画+時代劇チャンネルは周波数帯域がさらに上の2748~3224MHzであるため、アンテナだけ交換しても見ることは出来ません。
配線途中にあるブースターや分配器が従来の2655MHzまでしか対応していなければ信号が通らないからです。
今回私はWOWOW-4Kだけでなく日本映画専門チャンネルのリアル4K放送にも対応したため、アンテナからブースター、分配器、そして一部のケーブル端末に至るまで新BS4K放送にフル対応させました。
今回の記事はその備忘録です。
まず、BSアンテナを左旋電波受信用のものに交換します。

こちらが今まで使ってきたBSアンテナ。
今の家を建てた時に取り付けた物なのでもう10年になります。
従来のBSデジタル(2K)と右旋4K放送(2071MHz以下)を受信するだけならまだまだ使えますが、心を鬼にして引退してもらうことになりました。

そして、こちらは今回新しく購入した右旋左旋両対応型BSアンテナ、日本アンテナ製:CSRL45です。
(取り付ける前に現物を撮影しておくのを忘れたためメーカーHPの製品写真を借用しています)
パラボラ径は今までのものと同じ45センチ。
実はもっと大きなサイズに変えることも考えたのですが、「福井は本州中央部なので45センチでもオーバーなくらいです。50センチでも60センチでも先日みたいな吹雪が来たら同じですし、むしろ口径を大きくすることで風雪の悪影響を受けやすくなりますよ。」と言われて結局前と同じ45センチに落ち着きました。

アンテナの交換と角度調整はプロの業者さんにお願いしました。
DIY好きなので出来れば自分の手でやりたかったですが、屋根の上の作業は斜面が急でやりにくく私には文字通りハードルが高いです。
取付金具は前のものをそのまま流用出来るので、電気屋さんは「今日は天気もいいし楽だ~」と喜んでおりました(笑)。
アンテナ交換の代金は品物代と作業料を含めて税込み2万円ほどでした。

取付けを終えた新しいBSアンテナ。
大きな一歩を踏み出しました。

アンテナ直出しの利得は77db。
レコーダー(パナソニック製)の推奨利得値は50db以上(取説より)なので77dbなら十分過ぎる数値です。
ただ、この日は晴天だったので特に良い数値が出たのかも知れません。

前のアンテナは電気屋さんに引き取ってもらうことにしました。
長い間、雨・風・雪・そして直射日光にさらされてきたためPanasonicの印字もかすれてよく見えません。
10年間ありがとう。
ご苦労様でした。

信号経路上にあるブースターや分配器も3224MHz対応のものと交換します。
実はWOWOW-4Kのほうは左旋式アンテナに替えただけでも見られますが、従来のブースターや分配器を介すると周波数帯域がギリギリとなってノイズ混入や通信障害が生じる恐れがあります。
また3224MHzの帯域を要する日本映画専門チャンネル4Kは根本的に見られません。
アマゾンで現有機種と同じマスプロ製ブースター&分配器を購入。
値段は両方合わせて8千円ほどでした。

新しい機材と工具を持っていざ屋根裏へ!。
アンテナ交換はプロに頼みましたが、ここからの作業は全部自分でやりました。
ていうか、こんな楽しいこと他人に任せてなるものですか!(笑)。

こちらが今までの分配器とブースター。
ブースターは本体と電源部が分離したタイプです。
旧型は扱える帯域が2655MHzまでなので3224MHzの信号はここで止められてしまいます。

ブースターと分配器を新型に交換。
どちらも同じメーカー(マスプロ)の後継機なので、それぞれ同じ場所にケーブルを差し替えるだけなので簡単に済みました。
あと、同軸ケーブルについては余程古いものでない限り従来のままで問題ないそうです。
10年前の新築時に必要以上に拘って良質なケーブルを使ったのがここにきて役に立ちました。
もし、家じゅうに巡らせたケーブルまで全部交換なんてことになったら4K全対応はかなり困難になったと思います。

利得調整は妻にも手伝ってもらいました。
とりあえず前のブースターと同じつまみ位置から初めて、妻にレコーダーの利得値を読み上げてもらいながら私が屋根裏で調整していきました。

これで理論上すでにBS4K化は達成しているはずですが、念のため壁のコネクター部も3224MHz対応のものに替えることにしました。
こちらは今までの端子盤。
Uと書かれているのが地デジ(UHF)でBと書かれているのがBSです。
実はシアタールームにだけはBSと地デジを混合せず別々に配線しています。
少々めんどくさいですが、これはBSの信号鮮度を落としたくなかったためです。

壁用コネクターは各メーカー共通規格なのでとりあえずコネクター部分だけを買ってきました。
ホームセンターの裸売りで一個500円くらいですがモノはれっきとしたDXアンテナ製です。

旧式の壁コネクターはケーブルを直接取り付けるタイプでした。
これだと接続部分にシールドが無いため、3224MHzの信号だとノイズが混入しやすいらしいです。

新型はケーブル末端にF型コネクター(ブースターの付属品)処理して取り付けます。
接続部はコネクター部分が可動するようになっているので取り付け作業は楽ちんでした。

BSアンテナ端末とレコーダーとはケーブル直結です(黒ケーブル)。
このケーブルも一応「4K8K対応」を謳っているものを新調しました。

レコーダーのチャンネル設定でWOWOW4Kを登録すると・・・

出ましたぁ!。
WOWOW4K試験放送のカラーバーが!!。
斜め横に動くカラーバーに「3月1日(月)正午より放送開始」の文字が載っています。

現時点で見られる左旋BS4Kチャンネル「ショップジャパン」と「4KQVC」(無料放送)もしっかり映りました。
まあ、私が通販番組を見ることはまず無いでしょうが、実はこの通販番組は日本映画+時代劇専門チャンネルと同じ帯域のグループなのです。
つまりこの通販番組が見えているということは、即ち日本映画+時代劇専門チャンネルも問題なく見られるということです。
今はまだ契約レコーダーの切り替えをしていませんが、3月に入ったらすぐ契約変更することにしています。

これにて我が家の4KBS放送フル受信体制が整いました。
必要経費は3万円弱。
アンテナ設置以外は全部自分でやったので工事費を浮かすことが出来ました。
あとは3月1日のWOWOW4K放送開始を待つばかりです。
それと、3月6日の『ゴジラ(初代)』リアル4K放送も!。
個人的備忘録にお付き合いいただきありがとうございました。