週刊映画鑑賞記(2021.4/5~2021.4/11)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
4/5(月)
『ザ・ロック 』(午前十時の映画祭11)
(劇場:アレックスシネマ鯖江)

一昨年の第10回で一度は終了宣言した「午前十時の映画祭」ですが、コロナ禍にもめげることなく無事再開を果たしました。
幸いこの日は仕事が午後からだったため、その第一弾(Aグループ)『ザ・ロック』を見に行ってきました。
仕事前に見るのに最適な映画・・・とは言い難いですが(笑)、午後から始まった仕事中もこの映画のテーマ曲が頭の中でリフレインしていて妙にアドレナリンが出たような気がします。

劇場は鯖江アレックスシネマ。
ここに来るのはかなり久し振りです。
小松(石川県)にイオンシネマが出来てからは全くと言っていいほど来ていません。
(我が家からは同じ県内のここより隣県の小松へ行くほうが近いのです)
そもそも、映画館へ行くこと自体が昨年末の伊藤俊也監督の『日本独立』以来約3ヶ月ぶりです。
『日本独立』は、2年前に滋賀県で行われた撮影にエキストラとして参加した作品で、そのため多少無理してでも滋賀県大津の劇場まで見に行ったのでした。

鯖江アレックスシネマは「午前十時の映画祭」1回目と2回目だけ2年間やってくれていました。
3回以降は(収益が見合わなかったのか)中止してしまったため、どうしても「午前十時~」を観たいときには県外の劇場までわざわざ足を運んでいました。
今回復帰してくれたのは単にコロナ禍で上映作品が少なくなったせいかも知れませんが、理由はどうあれ県内の劇場で「午前十時」を見られるのはありがたいです。

この映画、とにかく出てくる漢(あえてこっちの字を使いたい)たちが皆カッコいいのですよ。
決してそっちの気はない私でも見ていて思わず惚れそうになります(汗)。

この映画の真の主役(主演ではない)は、先ごろ他界されたショーン・コネリー。
歳を取った007そのままといった役柄で、「元英国諜報部員」という経歴を明かすシーンでは場内からクスクスと笑いが起きました。
さすが「午前十時の映画祭」のお客さんたち、分かってる人が多いです。

クーデターの首謀者ハリス准将役は『ライトスタッフ』『アビス』『アポロ13』のエド・ハリス。
戦場で部下を見殺しにさせられた怒りから、同志とともに猛毒の神経ガスを奪って国家に反旗をひるがえす。
公開当時、見ていて『機動警察パトレイバー2』の柘植を思い出したことは内緒です。

制圧部隊の隊長役は『ターミネーター』のカイル・リースが有名なマイケル・ビーン。
罠にかかって殺されてしまいますが、「同胞を撃つことなど出来ない。出来るはずがない。」と最後まで確固たる信念を示してハリス准将(エド・ハリス)をたじろがせます。
終盤ハリスがロケットの着弾点を変えたのは彼の言葉に動かされたからに違いありません。

脇でもハメルの片腕バクスター少佐を演じたタレ目のデヴィッド・モース。
この人が出てるとなんか安心するんですよね。

あと、あやうく忘れるとこだった(笑)ニコラス・ケイジ
上の4人に完全に食われてましたけど一応この人が主役です。
監督はマイケル・ベイ。
『トランスフォーマー』など最近の作品はぐるんぐるん動き回るカメラワークで画面酔いしそうになるので苦手なのですけど、この頃はまだ見せ方が落ち着いている気がします。
ただ、この『ザ・ロック』は凄く好きなんですが『パールハーバー』でアメリカ本国版と日本版とで編集を変えていたことが分かってからは距離を置いている監督さんです。
4/6(火)
『仮面ライダー対じごく大使 』
(ホームシアター:東映チャンネル録画)
たった30数分の短編映画ですが、人気番組の劇場版ということもあって画面からほとばしり出るエネルギーに圧倒されます。

この映画、その8割近くが戦闘シーンでストーリーなど無いに等しいです(笑)。
ショッカーのアジトに閉じ込められたライダーと滝がまるで初代引田天功みたいに脱出してしまうのですけどその方法が全く描かれていません。(しかも同一シーンで2回)
また、連れ去られたおやっさん達の行方を本郷も滝もしっかり把握しているというご都合主義ぶり・・・。
でもそこはそれ、東映まんがまつりですから(笑)。

いつもの格闘とバイクアクションだけでなく、乗馬(ホースライダー)アクションまで楽しめるサービス編です。
画面もTVとは違い35ミリフィルムで撮られているだけあって、4Kリマスターの効果抜群で高精細&色鮮やかです。

内容について考えるのを止めた分(笑)、もう一つ別の記憶が蘇ってきました。
当時(昭和47年頃)社会問題にもなった仮面ライダースナック投棄事件です。
スナック一袋にもれなく1枚付いてくるライダーカードを目当てに買ったスナック本体を捨ててしまう子供が続出したのです。
私も時々買ってもらって10枚ほど集めてましたが、祖母がそういった道徳面に厳しい人だったので事件がニュースになってからはオマケ付きのお菓子は一切買ってもらえなくなりました。
当時私が持っていたライダーカードはほとんど怪人のものばかりでしたが、たった一枚だけライダー2号が怪人と戦っているものがあって、その一枚を宝物のように大事にしてました。
さてお次は『仮面ライダーV3』です。
でも、やはり一気に見てしまうのはもったいない。
来週まで持ち越しです。
4/7(水)
『8日で死んだ怪獣の12日の物語(劇場版) 』🈠
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)

<あらすじ>
カプセル怪獣を通販サイトで買ったサトウタクミ(演:齋藤工)は日に日に成長していく怪獣の様子を毎日配信していた。
怪獣に詳しい樋口監督にノウハウを聞きながら育てたカプセル怪獣はコロナと戦ってくれるという怪獣だというが……。

『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』、あと『帰ってきたウルトラマン』までをよく知る者にはこの上なく楽しめると思います。

昨年YouTUBEで齋藤工さんの部分だけが公開(配信)されていて『セブン』のカプセル怪獣やガッツ星人、『Q』のバルンガや『帰ってきた~』のグドンなどが出てましたが、劇場版ではそれ以外にもノンマルトやペロリンガ星人などが意外な形で登場します。
(いや画面には登場しないヤツも)

やたら怪獣に詳しい映画監督の役で樋口監督が出演しておられます。
「ちょっと上下逆にして・・・グドン?。」
とか、形を見ただけで名前を言い当ててしまうという大きな怪獣博士です(笑)。
私もこの役ならやれる自信あります。
だって『帰ってきたウルトラマン』までの怪獣なら今でもほとんど覚えていますから(笑)。
実は私、樋口監督には3年前京都みなみ会館のイベント上映会で直接お目にかかったことがあります。
シャイで子供のような方で、好きな怪獣や現場の話を面白おかしく聞かせてくれる気さくなお人柄はあの時のままでした。
でも、なんだか白髪が増えている気がしますね。
『シン・ウルトラマン』大変なのでしょうか。

斎藤さんの後輩(らしい)女の子を演じたはのんさん。
彼女の役名は丸戸のん。
『ウルトラ』シリーズを知る者なら「ああ、あれね」とすぐ元ネタが分かるはずです(笑)。
モニターには映らない某宇宙人をあたかもそこに存在するかのように振る舞い、その特徴を身振り手振りで表現します。
そんな天真爛漫な雰囲気から、後半その宇宙人に洗脳されて態度が豹変する演技はリモート撮影という枷など感じさせない凄みのあるものでした。
のんさんは映画の監督・脚本にも進出していて、現在『Ribbon』という作品を制作中とのことです。
また、岩井監督や樋口監督にもその才能や特異なキャラクター性を見出されている様子で、そのうちのんさん主演の特撮映画も見られるかも知れません。

いつもなら飛ばしてしまう「日曜邦画劇場」のトーク部分や座談会部分もしっかり見てしまいました。
出演者全員がリモート撮影だったため制作中は全員直接会ってはいなかったそうです。
岩井監督の原点が実は『ウルトラ』シリーズだったことを今回初めて知りました。
あと、劇場版に先立って放送されたYouTUBE配信版とメイキングも合わせて3時間近く見てましたが、まったく飽きることはありませんでした。
4/9(金)
HDリマスター版『ウルトラマン80』
(ホームシアター:ファミリー劇場)

第5話「まぼろしの街」
『ウルトラQ』最終回「あけてくれ!」を彷彿とさせるような異世界SFで、主人公が民間人だからこそ出来た作品です。
だって、専業の防衛隊隊員が電車で出退勤するとは思えませんから(笑)。

学校の仕事で帰りが遅くなった猛は最終電車に乗るがどうも様子がおかしい。
乗客の数は妙に少なく話しかけても誰一人として返事もしない。

やがて電車は猛が気づかぬうちに宇宙の彼方へ飛び立っていく・・・。
まるで銀河鉄道999のようなファンタジックな画ですが、電車に乗ったままいつの間にか異次元世界に迷い込むというこのお話には合っていない気がします。
おそらくこれは『ウルトラQ』最終回「あけてくれ!」へのオマージュとして無理矢理挿入したのでしょう。
あと、当時はまだ松本零士ブームの真っ只中だったことから『999』人気に便乗しようとしたとも考えられますが・・・。

終点まで乗り過ごしてしまった(と思い込んだ)猛は、電車を降りてタクシーで自宅へ向かう。
しかし、まっすぐ進んだはずのタクシーはいつの間にか元の駅前に戻っていた。
おおっ、もしかして『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』の元ネタはこれだったのか?。
こういう話、好きなんですよね~。

この回を見ていると、数年前流行ったある有名な都市伝説を思い出します。
仕事帰りのある女性が終電(と思い込んでいた電車)に乗って眠ってしまい、ふと気が付くとまったく見覚えのない土地の寂しい駅に着いていたというものです。
その駅の名前は「きさらぎ駅」。
彼女は携帯から仲間にメッセージを送り助けを乞うが、やがて遠くから祭りの音が聞こえたり謎の老人に声をかけられたりするうちに消息を絶ってしまうというものです。
「きさらぎ駅」の原点は『ウルトラマン80』第5話「まぼろしの街」のオマージュだったのでしょうか?。

この回で残念なのは、登場するロボット怪獣がメカゴジラの出来損ないみたいで格好悪いことです。
ちなみにこいつの名前はメカギラス。
2000年に東京を水没させたトンボ怪獣と間違えそうな名前です(笑)。

第6話「星から来た少年」
「自分は宇宙人だ。「いつか故郷の星から迎えが来る。」と現実逃避していた少年が、クラスメートの輸血を受けて命を救われたことで目が覚めます。
『ウルトラセブン』の「円盤が来た」や「未知との遭遇」の中学生版といった感じの話です。
そういえば、UFOがウルトラシリーズというより未知との遭遇っぽいです。
きちんと主役の少年を立ち直らせて話を締めくくっているのが高評価です。
ただし、気絶する直前まで普通に80を応援していた少年がどうして急に生死の境を彷徨い出したのかは疑問ですが(笑)。
あと最後のメディカルパワーは余計だった気も。
クラスメートたちのおかげで生命が助かったということがこの話の肝なのですから。

今週一番刺さったニュースはこれでした。
池江瑠花子選手オリンピック代表内定
凄い子です。
奇跡って本当に起きるんだなと思います。
でもその奇跡を呼び寄せたのは間違いなくこの子自身の努力です。
本当におめでとう!。
正直言いますと、私はこれまで「現在の状況下で無理にオリンピックなんかやらんでも・・・」と考えておりました。
でも、彼女の姿を見て考えが変わりました。
聖火ランナーも派手な開会式も要らない。
利権者どもが大損しようがそんなことは知ったこっちゃない。
無観客でいい。
一部の競技だけに限定しても構わない。(ただし水泳は必須)
この子の努力に報いるためにもなんとか開催して欲しい、とそう願っています。

でも、実際問題として本当に出来るのか?。
東京オリンピック2020開会予定日まであと103日・・・。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
4/5(月)
『ザ・ロック 』(午前十時の映画祭11)
(劇場:アレックスシネマ鯖江)

一昨年の第10回で一度は終了宣言した「午前十時の映画祭」ですが、コロナ禍にもめげることなく無事再開を果たしました。
幸いこの日は仕事が午後からだったため、その第一弾(Aグループ)『ザ・ロック』を見に行ってきました。
仕事前に見るのに最適な映画・・・とは言い難いですが(笑)、午後から始まった仕事中もこの映画のテーマ曲が頭の中でリフレインしていて妙にアドレナリンが出たような気がします。

劇場は鯖江アレックスシネマ。
ここに来るのはかなり久し振りです。
小松(石川県)にイオンシネマが出来てからは全くと言っていいほど来ていません。
(我が家からは同じ県内のここより隣県の小松へ行くほうが近いのです)
そもそも、映画館へ行くこと自体が昨年末の伊藤俊也監督の『日本独立』以来約3ヶ月ぶりです。
『日本独立』は、2年前に滋賀県で行われた撮影にエキストラとして参加した作品で、そのため多少無理してでも滋賀県大津の劇場まで見に行ったのでした。

鯖江アレックスシネマは「午前十時の映画祭」1回目と2回目だけ2年間やってくれていました。
3回以降は(収益が見合わなかったのか)中止してしまったため、どうしても「午前十時~」を観たいときには県外の劇場までわざわざ足を運んでいました。
今回復帰してくれたのは単にコロナ禍で上映作品が少なくなったせいかも知れませんが、理由はどうあれ県内の劇場で「午前十時」を見られるのはありがたいです。

この映画、とにかく出てくる漢(あえてこっちの字を使いたい)たちが皆カッコいいのですよ。
決してそっちの気はない私でも見ていて思わず惚れそうになります(汗)。

この映画の真の主役(主演ではない)は、先ごろ他界されたショーン・コネリー。
歳を取った007そのままといった役柄で、「元英国諜報部員」という経歴を明かすシーンでは場内からクスクスと笑いが起きました。
さすが「午前十時の映画祭」のお客さんたち、分かってる人が多いです。

クーデターの首謀者ハリス准将役は『ライトスタッフ』『アビス』『アポロ13』のエド・ハリス。
戦場で部下を見殺しにさせられた怒りから、同志とともに猛毒の神経ガスを奪って国家に反旗をひるがえす。
公開当時、見ていて『機動警察パトレイバー2』の柘植を思い出したことは内緒です。

制圧部隊の隊長役は『ターミネーター』のカイル・リースが有名なマイケル・ビーン。
罠にかかって殺されてしまいますが、「同胞を撃つことなど出来ない。出来るはずがない。」と最後まで確固たる信念を示してハリス准将(エド・ハリス)をたじろがせます。
終盤ハリスがロケットの着弾点を変えたのは彼の言葉に動かされたからに違いありません。

脇でもハメルの片腕バクスター少佐を演じたタレ目のデヴィッド・モース。
この人が出てるとなんか安心するんですよね。

あと、あやうく忘れるとこだった(笑)ニコラス・ケイジ
上の4人に完全に食われてましたけど一応この人が主役です。
監督はマイケル・ベイ。
『トランスフォーマー』など最近の作品はぐるんぐるん動き回るカメラワークで画面酔いしそうになるので苦手なのですけど、この頃はまだ見せ方が落ち着いている気がします。
ただ、この『ザ・ロック』は凄く好きなんですが『パールハーバー』でアメリカ本国版と日本版とで編集を変えていたことが分かってからは距離を置いている監督さんです。
4/6(火)
『仮面ライダー対じごく大使 』
(ホームシアター:東映チャンネル録画)
たった30数分の短編映画ですが、人気番組の劇場版ということもあって画面からほとばしり出るエネルギーに圧倒されます。

この映画、その8割近くが戦闘シーンでストーリーなど無いに等しいです(笑)。
ショッカーのアジトに閉じ込められたライダーと滝がまるで初代引田天功みたいに脱出してしまうのですけどその方法が全く描かれていません。(しかも同一シーンで2回)
また、連れ去られたおやっさん達の行方を本郷も滝もしっかり把握しているというご都合主義ぶり・・・。
でもそこはそれ、東映まんがまつりですから(笑)。

いつもの格闘とバイクアクションだけでなく、乗馬(ホースライダー)アクションまで楽しめるサービス編です。
画面もTVとは違い35ミリフィルムで撮られているだけあって、4Kリマスターの効果抜群で高精細&色鮮やかです。

内容について考えるのを止めた分(笑)、もう一つ別の記憶が蘇ってきました。
当時(昭和47年頃)社会問題にもなった仮面ライダースナック投棄事件です。
スナック一袋にもれなく1枚付いてくるライダーカードを目当てに買ったスナック本体を捨ててしまう子供が続出したのです。
私も時々買ってもらって10枚ほど集めてましたが、祖母がそういった道徳面に厳しい人だったので事件がニュースになってからはオマケ付きのお菓子は一切買ってもらえなくなりました。
当時私が持っていたライダーカードはほとんど怪人のものばかりでしたが、たった一枚だけライダー2号が怪人と戦っているものがあって、その一枚を宝物のように大事にしてました。
さてお次は『仮面ライダーV3』です。
でも、やはり一気に見てしまうのはもったいない。
来週まで持ち越しです。
4/7(水)
『8日で死んだ怪獣の12日の物語(劇場版) 』🈠
(ホームシアター:日本映画専門チャンネル録画)

<あらすじ>
カプセル怪獣を通販サイトで買ったサトウタクミ(演:齋藤工)は日に日に成長していく怪獣の様子を毎日配信していた。
怪獣に詳しい樋口監督にノウハウを聞きながら育てたカプセル怪獣はコロナと戦ってくれるという怪獣だというが……。

『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』、あと『帰ってきたウルトラマン』までをよく知る者にはこの上なく楽しめると思います。

昨年YouTUBEで齋藤工さんの部分だけが公開(配信)されていて『セブン』のカプセル怪獣やガッツ星人、『Q』のバルンガや『帰ってきた~』のグドンなどが出てましたが、劇場版ではそれ以外にもノンマルトやペロリンガ星人などが意外な形で登場します。
(いや画面には登場しないヤツも)

やたら怪獣に詳しい映画監督の役で樋口監督が出演しておられます。
「ちょっと上下逆にして・・・グドン?。」
とか、形を見ただけで名前を言い当ててしまうという大きな怪獣博士です(笑)。
私もこの役ならやれる自信あります。
だって『帰ってきたウルトラマン』までの怪獣なら今でもほとんど覚えていますから(笑)。
実は私、樋口監督には3年前京都みなみ会館のイベント上映会で直接お目にかかったことがあります。
シャイで子供のような方で、好きな怪獣や現場の話を面白おかしく聞かせてくれる気さくなお人柄はあの時のままでした。
でも、なんだか白髪が増えている気がしますね。
『シン・ウルトラマン』大変なのでしょうか。

斎藤さんの後輩(らしい)女の子を演じたはのんさん。
彼女の役名は丸戸のん。
『ウルトラ』シリーズを知る者なら「ああ、あれね」とすぐ元ネタが分かるはずです(笑)。
モニターには映らない某宇宙人をあたかもそこに存在するかのように振る舞い、その特徴を身振り手振りで表現します。
そんな天真爛漫な雰囲気から、後半その宇宙人に洗脳されて態度が豹変する演技はリモート撮影という枷など感じさせない凄みのあるものでした。
のんさんは映画の監督・脚本にも進出していて、現在『Ribbon』という作品を制作中とのことです。
また、岩井監督や樋口監督にもその才能や特異なキャラクター性を見出されている様子で、そのうちのんさん主演の特撮映画も見られるかも知れません。

いつもなら飛ばしてしまう「日曜邦画劇場」のトーク部分や座談会部分もしっかり見てしまいました。
出演者全員がリモート撮影だったため制作中は全員直接会ってはいなかったそうです。
岩井監督の原点が実は『ウルトラ』シリーズだったことを今回初めて知りました。
あと、劇場版に先立って放送されたYouTUBE配信版とメイキングも合わせて3時間近く見てましたが、まったく飽きることはありませんでした。
4/9(金)
HDリマスター版『ウルトラマン80』
(ホームシアター:ファミリー劇場)

第5話「まぼろしの街」
『ウルトラQ』最終回「あけてくれ!」を彷彿とさせるような異世界SFで、主人公が民間人だからこそ出来た作品です。
だって、専業の防衛隊隊員が電車で出退勤するとは思えませんから(笑)。

学校の仕事で帰りが遅くなった猛は最終電車に乗るがどうも様子がおかしい。
乗客の数は妙に少なく話しかけても誰一人として返事もしない。

やがて電車は猛が気づかぬうちに宇宙の彼方へ飛び立っていく・・・。
まるで銀河鉄道999のようなファンタジックな画ですが、電車に乗ったままいつの間にか異次元世界に迷い込むというこのお話には合っていない気がします。
おそらくこれは『ウルトラQ』最終回「あけてくれ!」へのオマージュとして無理矢理挿入したのでしょう。
あと、当時はまだ松本零士ブームの真っ只中だったことから『999』人気に便乗しようとしたとも考えられますが・・・。

終点まで乗り過ごしてしまった(と思い込んだ)猛は、電車を降りてタクシーで自宅へ向かう。
しかし、まっすぐ進んだはずのタクシーはいつの間にか元の駅前に戻っていた。
おおっ、もしかして『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』の元ネタはこれだったのか?。
こういう話、好きなんですよね~。

この回を見ていると、数年前流行ったある有名な都市伝説を思い出します。
仕事帰りのある女性が終電(と思い込んでいた電車)に乗って眠ってしまい、ふと気が付くとまったく見覚えのない土地の寂しい駅に着いていたというものです。
その駅の名前は「きさらぎ駅」。
彼女は携帯から仲間にメッセージを送り助けを乞うが、やがて遠くから祭りの音が聞こえたり謎の老人に声をかけられたりするうちに消息を絶ってしまうというものです。
「きさらぎ駅」の原点は『ウルトラマン80』第5話「まぼろしの街」のオマージュだったのでしょうか?。

この回で残念なのは、登場するロボット怪獣がメカゴジラの出来損ないみたいで格好悪いことです。
ちなみにこいつの名前はメカギラス。
2000年に東京を水没させたトンボ怪獣と間違えそうな名前です(笑)。

第6話「星から来た少年」
「自分は宇宙人だ。「いつか故郷の星から迎えが来る。」と現実逃避していた少年が、クラスメートの輸血を受けて命を救われたことで目が覚めます。
『ウルトラセブン』の「円盤が来た」や「未知との遭遇」の中学生版といった感じの話です。
そういえば、UFOがウルトラシリーズというより未知との遭遇っぽいです。
きちんと主役の少年を立ち直らせて話を締めくくっているのが高評価です。
ただし、気絶する直前まで普通に80を応援していた少年がどうして急に生死の境を彷徨い出したのかは疑問ですが(笑)。
あと最後のメディカルパワーは余計だった気も。
クラスメートたちのおかげで生命が助かったということがこの話の肝なのですから。

今週一番刺さったニュースはこれでした。
池江瑠花子選手オリンピック代表内定
凄い子です。
奇跡って本当に起きるんだなと思います。
でもその奇跡を呼び寄せたのは間違いなくこの子自身の努力です。
本当におめでとう!。
正直言いますと、私はこれまで「現在の状況下で無理にオリンピックなんかやらんでも・・・」と考えておりました。
でも、彼女の姿を見て考えが変わりました。
聖火ランナーも派手な開会式も要らない。
利権者どもが大損しようがそんなことは知ったこっちゃない。
無観客でいい。
一部の競技だけに限定しても構わない。(ただし水泳は必須)
この子の努力に報いるためにもなんとか開催して欲しい、とそう願っています。

でも、実際問題として本当に出来るのか?。
東京オリンピック2020開会予定日まであと103日・・・。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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