週刊映画鑑賞記(2021.4/12~2021.4/18)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週は(も)あまりまとまった時間は取れなかったため、見たのはTVアニメや特撮ものなど一本30分前後の短いものばかりです。
唯一の劇場用映画も上映時間32分の『仮面ライダーV3対デストロン怪人』だけでした。
4/12(月)
『ゴジラ S.P.(シンギュラ・ポイント) 』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

今ハマッてるアニメです。
最初は「アニメのゴジラなんてどうせまた・・・」と鼻で笑っていたのですが、実際に見てみると良い意味で裏切られました。
今は週一回の更新が待ち遠しくて仕方がないくらいです。
なぜならば・・・。

初っ端からこいつが出てきたからです。

そうです。
『ゴジラ対メガロ』(昭和48年)に登場した自立歩行ロボット:ジェットジャガーです。
ゴジラシリーズの怪獣総出演の『ファイナルウォーズ』にも出番が無かったジェットジャガーですが、ついに再びスポットライトが当たる日がやって来たのであります!。

夜中にいきなり見たら気絶しそうなくらい凶悪な顔つき(汗)ですが、れっきとしたヒーローロボットです。

(その外見とは裏腹に)正義の自意識に目覚めた”彼”はムクムクと巨大化してゴジラと共に怪獣メガロとガイガンと戦いました。
しかし、それがあまりにも非科学的&ご都合主義的な表現だったために、登場以来48年間ゴジラファンの99.999%から忌み嫌われ続けてきた哀しき存在なのであります。

でも私はジェットジャガーが大好きだったのですよ。
自我を持つとか巨大化とかは別として、人間の命令に忠実に動く等身大のロボットというものに心底憧れたものでした。
ジー・カシャンカシャンと機械音を立てながら歩くジェットジャガーの姿に、当時小3の私は”未来”を見たのです。

それから約20年後、ホンダが自立歩行ロボット:アシモを発表したとき、自分が子供の頃に感じた未来感が間違っていなかったことを確信しました。
見た目はともかく(笑)、ジェットジャガーは確かにこんな未来を先取りしていたのです。

そして今、「自分以外にもジェットジャガーを愛する物好きがいた」ことが嬉しくて仕方ありません。
もしかすると最終回は・・・
ゴジラとジャガーでパンチパンチパンチ!
・・・だったりなんかして(笑)。

『ゴジラSP』の監督は高橋敦史監督。
かなり尖ったセンスの持ち主で、『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』ではドラえもんにH.P.ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」を持ち込んだ人です。
この人が作るゴジラならば、最終回まで付き合って損はないと思っております。
4/13(火)
『仮面ライダーV3(劇場版) 』
(ホームシアター:東映チャンネル録画)

TV版第2話を、『GOGO仮面ライダー』と同じく4:3のTV放映画面を上下カットして劇場公開用にリサイズしたもの。
『V3』は1話と2話が前後編になっていたので、再編集短縮版でもいいから2話分まとめて見せて欲しかったなあ。

初期の風見志郎は礼儀正しい真面目な青年だったのですね。
元々本郷猛の後輩という設定でしたが、それでも「先輩」「本郷さん、一文字さん」と先輩たちに敬意を払っているのが初々しくて新鮮です。

あと、初対面の立花藤兵衛にも「立花さん」と敬語で喋っています。
もっとも、次に見た『仮面ライダーV3対デストロン怪人』の風見は見た目も言動も随分チャラい感じに変わってましたが(笑)。
『仮面ライダーV3対デストロン怪人』
(ホームシアター:東映チャンネル録画)

昭和48年夏休みの「東映まんがまつり」プログラムの一つだった作品。
同時上映は『マジンガーZ対デビルマン』でした。
小学生の頃は夏休みや春休みには祖母が必ず映画に連れて行ってくれてましたが、それは一回の休みにつき一度だけでした。
私は「東宝チャンピオンまつり」(メインは『ゴジラの息子』)を選んだため当時この作品は見ていません。
10年以上前に一度DVDレンタルで見たことがあるだけです。
今回は4Kリマスター化による超高画質での再見となりました。

幻の超放射能元素:サタンニウムを発見した科学者:沖田を洋上のデストロン基地から救出するシーン。
島の爆発がもの凄い!。
一瞬合成画面かと思ったくらいです。
おやっさんのたまげ方もマジです(笑)。

一時は救出に成功したものの再びデストロンの追撃を受けます。
爆発!爆発!大爆発!。
主演の宮内洋さん、マジで怪我したんじゃないかと心配になります。

V3とおやっさんの奮闘も空しく沖田は死亡。
死に際にサタンニウムの在り処を記した手紙を四国の妹に送ったと言い残す。

ここから舞台は四国へ。
おそらく移動の際にタイアップしたのであろう大型フェリー:さんふらわあ号や、高知城やホテル奥道後(現:奥道後壱湯の守)など四国地方の観光名所が舞台になってます。

本作は新緑の季節に撮られただけあって色が凄く鮮やかです。
さらに4Kリマスター化が加わって本当に綺麗な画質になっています。
ネガフィルムを大事に保存していたからこそ、こうして後世に蘇らせることが可能になったのですね。
この点は東宝も見習ってもらいたいものです。

TVシリーズは本放送以来一度も見返していないのですが、こうして劇場版を見ていると結構色々なことを思い出しますね。
幹部のドクトルG(ゲー)を見ても「こんな奴いたっけ?」とまるで覚えてなかったんですが、「仮面ら~いだV3」という独特の言い方を聞いた瞬間「あ~おったおった、こんな奴。」と当時の記憶が一気に蘇りました。
確か「外国(ドイツ?)支部から転勤してきたばかりのため日本語の発音がおかしい」というお茶目な設定があったようななかったような・・・・?。

そして(かなり唐突ではありますが)ライダー1号2号の助力を得てデストロン怪人軍団を一掃します。
そういえば、この頃はまだライダーマンは登場していなかったのですね。
劇場版でライダーマンが見られるのは『五人ライダー対キングダーク』からになります。

ラストはさんふらわあ号のプールサイドで風見たちがくつろぐ姿で終わります。
・・・あれ?。
そういえば、メインストーリーだったサタンニウムの行方は結局どうなったんでしょうか?。
「あんな危険な物質は人類のためにならない」とか言ってライダーたちが処分する場面が(セリフだけでも)必要だったと思います。

長くなってしまいましたが最後にもう一つだけ。
『仮面ライダーV3』には『帰ってきたウルトラマン』の川口英樹さんが少年仮面ライダー隊の役で出演してました。
実は『ウルトラ』と『ライダー』両方にレギュラー出演を果たした俳優は数えるほどしかいません。
代表的なところでは、小林昭二さん(立花のおやっさんとムラマツキャップ)や塚本信夫さん(2代目おやっさんとMATの加藤隊長)、あと黒部進さんや森次晃嗣さんも悪役を演じています。
しかし、両シリーズでレギュラーを張った子役は川口さんただ一人です。
川口さん、今はどこでどうしていらっしゃるのですかね~。
一度だけでもいいから往年のファンの前に元気なお姿を見せていただきたいです。
4/16(金)
『ウルトラマン80 』
(ホームシアター:ファミリー劇場録画)
今週の放送は第7話「東京サイレント作戦」と第8話「よみがえった伝説」。
実はこの辺りの回は初放映当時には見ていません。
それには理由があります。
この年(80年)のGW明け頃、私は不注意から右足に大怪我をしてしまったのです。
そのため1ヶ月近く松葉杖状態&病院通いとなり、部活(陸上部)も辞めることになって、気持ち的に特撮やアニメどころではなくなってしまいました。
次に『80』を見たときにはいつの間にか学校編は終わっていて、昔ながらの普通の『ウルトラマン』シリーズ風に落ち着いていました。
最初見ていた時にはもどかしく感じた学校のシーンも、いざ無くなってしまうと『80』らしさが失われたような気がして物足りなさを感じた覚えがあります。
第7話「東京サイレント作戦」

音を食う怪獣ノイズラーが登場。
旅客機や新幹線を襲い多大な犠牲者が!。
UGMは電車や航空機を運行停止にしてノイズラーの動きを抑制しますが、日常生活を奪われたことに反発した都民からは苦情が殺到します。

そして状況を顧みない一部の者の軽率な行動により再び暴れだしてしまうノイズラー。
・・・あれ?。
なんかこれって、現在のコロナウィルス感染の状況とよく似てませんかね?。
第8話「よみがえった伝説」

3000年前に地球にやってきた光の巨人の伝説が語られます。
初代『ウルトラマン』の「バラージの青い石」を思わせるエピソード・・・かと思いきや、今回のストーリー自体にはまるで絡んでいないのが残念です。

本職の教師として生徒たちと課外授業に出ていた猛は夜のお仕事(UGM)の同僚たちと出くわします。
考えてみるとこれはシリーズ全体にとって特筆すべき場面ではないでしょうか?。
学校部分の出演者と(オオヤマ隊長以外の)UGM隊員が同一画面に収まるのはこの回が初めてなのですから。
猛が実はUGM隊員でもある事実を生徒の前で誤魔化してくれるタジマとハラダがこれまでになく人間臭くて微笑ましいです。
こうした場面をもっと早い回に導入していたら、学校編の評価はもっと違ったものになったんじゃないかと思います。
4/17(土)
『マジンガーZ 』(再放送)
(ホームシアター:東映チャンネル録画)

東映チャンネルでは『マジンガーZ』の再放送が行われていましたが、先日再び第1話から再スタートを切りました。
その画質が50年ほど前のフィルムとは思えないほど綺麗なので本当にビックリしています。
劇場版『仮面ライダー』みたいに4Kリマスターとは謳っていないものの、オリジナルネガから丁寧にリストアされていることは間違いありません。
東映が過去の自社作品をどれほど大事にしているかが伺えます。
当然全話録画視聴&BD保存を目指します。

音楽担当は渡辺宙明先生。
第1話で面白かったのは、まだ操縦に不慣れな甲児がマジンガーを暴走させてしまうシーンの音楽が伊福部昭先生の怪獣映画音楽みたいな曲調だったことです。
「操縦者次第で神にも悪魔にもなれる黒鉄(くろがね)の魔神」
この言葉から宙明先生は『ゴジラ』や『大魔神』を連想されたのかも知れません。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。