週刊映画鑑賞記(2021.4/26~2021.5/2)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
ここしばらく予想外に忙しくなってしまって、ブログを更新するのが週一回が限度になっております。
4月は毎週日曜日に欠かさず更新している「週刊映画鑑賞記」だけでした。
こうなってくると、ブログタイトルそのものを「週刊映画鑑賞記」にしてしまったほうが清々しいような気さえしてきます(笑)。
この繁忙期はまだしばらく続きますが、5月下旬には通常の仕事量に戻れそうです。
時間が取れるようになったら書きかけの長編記事を片っ端から仕上げて更新していくつもりです。
4/30(金)
『るろうに剣心 最終章 The Final』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

『るろうに剣心 最終章』2部作の一本目(あ~ややこしい!)です。
本当は昨年夏に公開されるはずでしたが、コロナの影響で今年のGWに公開延期されていた作品です
この日は珍しく夕方5時に仕事が終わったので帰りに見てきました。

この日立ち寄った映画館は福井コロナシネマワールド。
仕事の行き帰りに必ず通る国道8号線沿いにあるため仕事の前後にこのシネコンで映画を見ることが多いです。
(思いっきり余談ですが今のご時世で「コロナ」という社名はなにかと不利な気もします)

入場料は通常価格の1,500円(会員価格)。
イオンシネマなら55歳以上一律1,100円で見られるので小松のイオンまで足を延ばすことも考えましたが、仕事終わりで疲れているのに1時間近く車を走らせるのが面倒だったのでここにしました。
少しでも早く見たかった映画ではありますが、私は特に『るろ剣』ファンというわけではありません。
私の興味は、実は内容とは全く別のところにありました。

見てください、この能天気な江戸庶民姿を(笑)。
これ、2年前の私です。

2019年2月16日、私は京都太秦東映撮影所で『るろうに剣心 最終章』の撮影にエキストラの一人として参加してきたのです。
真冬の2月に真夏の祇園祭シーンを撮ったのですが、寒さなど忘れてしまうほどに楽しくて緊張感に満ちた現場でした。
(↑の写真は一緒に参加した方に撮ってもらったものです)
この時参加したシーンが見たくて少しでも早く劇場へ観に行きたかったのです。
・・・が、結果としては今回の『The Final』に私が参加した祇園祭のシーンはありませんでした。
しかし、次の『The Beginning』の予告編を見ると、私が撮影に参加した場面が1カットだけありました。

この場面です。
(このカットには私の姿は映ってません)
来月7日公開予定の『The Beginning』を楽しみに待つことにしましょう。

原作の『The Final』に相当する部分(人誅編)だけは読んだことがあるので、剣心の過去については知っておりました。
だからストーリーに関しては特に考えることはなく、純粋にアクションと俳優さんの演技を楽しむことに専念しておりました。

私は特に佐藤健さんのファンというわけではありませんが、最近の若手俳優の中ではかなり好感を持っています。
佐藤健さんのデビュー作は『仮面ライダー電王』でした。
『電王』については最初の数話しか見ていませんが、いくつもの人格を演じ分けていることに感心したことは覚えています。
そして、数年前の劇場版『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』に当時の役(電王=野上良太郎)で出演したことで一気に好印象を持つようになりました。
仮面ライダーを演じた俳優の中には、ライダー出身であることに触れられたがらない人も何人かいます。
そればかりか、仮面ライダーの名前を商売や詐欺に利用しようとした者さえいました。
しかし、佐藤さんは「ライダーは全てを教えていただいた自分の原点、当時から支えてくれて今も好きだと言ってくださる方へ感謝の気持ちを伝えたい」と、映画の主演を何本もこなす売れっ子俳優でありながらライダー役としての出演を快諾したそうです。
これは『るろ剣最終章』撮影に参加した2ヶ月前の話で、現場のエキストラさんやスタッフさんたちの間でも話題になりました。
昭和の時代から特撮作品が大好きだった者の一人として、佐藤健という俳優さんを応援し続けたいと思うようになりました。

「アクション映画は最後の敵(ラスボス)が強いほど面白い」と言われています。
真実でしたね。
今回の敵は、剣心の亡き妻:巴の弟(義弟):雪代縁。
演じる新田真剣祐は千葉真一の息子ということもあり、自ら演じるアクションは流石のひとことでした。

前作までラスボスはダースベイダーみたいな念動力を持っていたり炎を操ったりとえらく人間離れした連中でしたが、今回の縁は鍛え上げた自らの肉体と剣術を武器に剣心に向かってきます。
しかも、最愛の姉を殺した(と思い込んでいる)剣心に対する激しい私怨を抱いているという設定で、クライマックスの二人の死闘は2時間半の上映時間も忘れさせてくれるほど大迫力でありました。

実は私、『ちはやふる-結び-』にエキストラとして参加した時真剣祐さんと同じ現場にいたことがあります。
(ピンボケですが画面向かって左奥の腕組みしてる男が私です)
あの時の(役柄の)ほわんとした雰囲気とはまるで別人でした。
アクションといえば主演の佐藤健さんも負けていません。
本当に危険なシーンはスタントマンがやっていたかも知れませんが、メイキング動画を見ると顔が映るアクションはほとんど自身で演じていたことが分かります。
流石『仮面ライダー』の現場で鍛えられただけのことはありますね(笑)。

意外だったのは昨年白いおクスリを使っていた件で逮捕された伊勢谷祐介の出番がカットされずにいたこと。
途中で大ケガしてストーリーから退場していましたが、もしかすると編集で出番を削られたのかも知れません。
その代わり(?)、クライマックスでは土屋太鳳の活躍シーンが多かったように思います。
5/2(日)
『劇場版 仮面ライダーアマゾン』
(ホームシアター:東映チャンネル録画)

東映チャンネルの「仮面ライダー4Kリマスター版」の画質は特に赤と緑が鮮やかなのですが、アマゾンは特にその恩恵を受けることが出来るデザインではないかと思います。
(反対にグレーベースの『X』は色が寂しかった)
残念なのは本作が16ミリフィルムで撮られたTV放映番組のブローアップ版でしかないことです。
当時ライダー人気が下降気味だったことと『アマゾン』自体あまり子供受けしなかったことから、35ミリフィルムを使った新作劇場版は作られませんでした。

内容はTVシリーズ第16話そのままです。
初期のゲドン編からガランダー帝国編に移って間もない頃のエピソードで、山本大介(アマゾン)は服を着ています。
『アマゾン』の撮影期間は最初こそ夏でしたが後半はほとんど冬でしたから、裸一貫ではさぞ大変だったと思います(笑)。

『アマゾン』は仮面ライダーとしても特撮ヒーローものとしても「かなり変わってる」番組だったので結構見ていました。
最初のうちは(子供の目には)結構グロい場面もありましたが、今思えば元々『仮面ライダー』(旧1号)はほとんどホラーに近いテイストだったので原点回帰ということだったのだと思います。
ただ、ジャングルで育ったターザンみたいな野生児がいきなりバイクに乗って戦うのだけは疑問で、「改造人間になってバイク乗りのスキルが植え付けられたのだろう」と子供ながらに脳内補完しながら見てました。
この回は昭和50年2月頃に放映されたものですが、当時私はリアルタイムで見ていなかったと思います。
というのも、丁度その頃の我が家はTVどころではない状況だったのです。
1月下旬頃、母が運転する車に信号無視の車が横からぶつかってきて、母と一緒に乗っていた祖母が大けがして入院することになってしまいました。
母は全治1ヶ月くらいでしたが祖母は一時危険な状態に陥っていて、私は生まれて初めて肉親の死というものを覚悟することになったのです。
父は終日仕事があるため食事の用意など出来ないため、私(当時小4)と妹(当時小1)は親戚(母の弟)宅に預けられました。
事故があってからしばらくは心配でTVどころではなかったですし、少し落ち着いてからも当時叔父の家のTVはまだ白黒だったため「カラーTVでなきゃイヤだ~」と駄々をこねたりしてました。
その後、我儘を通して自宅から13インチのカラーTVを持ち込んでもらいましたが、(子供だったとはいえ)叔父さん夫婦には本当に失礼なことをしたと今でも赤面してしまいます(汗)。
今回久しぶりに『アマゾン』を見ていて、小学生時代のそんな思い出まで蘇ってきました。

あと、モグラ獣人が懐かしい!。
ゲドンの手下としてアマゾンに挑み敗れたものの命を助けられたことから協力者になった奴で、「敵の怪人が改心して味方になる」という展開は斬新でした。

『アマゾン』といえば、最近平成ライダーとは別に新作『仮面ライダーアマゾンズ』が作られています。
放送時は異端児扱いで人気もあまり無かったように思ってましたが、やはりあの特異な世界観が心のどこかに刺さったまま大人になった人が大勢いたようです。
『劇場版 仮面ライダーストロンガー』
(ホームシアター:東映チャンネル録画)

『ストロンガー』は当時ほとんど見ていませんでした。
多分3話くらいまでは見ていたと思いますが、前作『アマゾン』から明らかに対象年齢を下げてきたその内容に拒絶反応を起こしたのです。

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ、俺は正義の戦士仮面ライダーストロンガー!。」
このまるで時代劇みたいな名乗り口上を聞いた途端、ひどく気恥ずかしさを感じてしまったのです。
それは同時期に始まった『ゴレンジャー』に対しても同様でした。
また、母と祖母の入院を通じて「いつの日か親は居なくなってしまうんだ」ということを実感してしまった私には、もう以前のようにTVのヒーローものを見ることはなくなっていました。
多分、あれが私が特撮ヒーローものから卒業した時だったのだろうと思います。
(もっとも、高校生になって『ウルトラマン80』や『宇宙刑事』で再び舞い戻ってしまいましたが・・・汗)
【今週見たその他の映像作品たち】
今週もまとまった時間が取れないため、20分~30分のTV番組ばかりです。
しかし、こうしてタイトルを眺めていると「自分は結局「卒業」なんて出来ていなかったのだな」と改めて思いますね~(笑)。
■4/27(火) 『ウルトラQ(4Kリマスター版)』 第5話「ペギラが来た!」(再々々放送)
(ホームシアター:BS4K録画)
■4/29(木) 『マジンガーZ』 第5話「ゴーストマジンガー出現」/第6話「ドクター・ヘルの二大機械獣」
(ホームシアター:東映チャンネル録画)
■4/31(土) 『ウルトラマン80』 第11話「恐怖のガスパニック」🈠/第12話「美しい転校生」🈠
(ホームシアター:ファミリー劇場)
『80』の12話は結構重要な回なので、少しだけコメントを・・・。
『ウルトラマン80』開始当初の最大ポイントだった中学編は第12話「美しい転校生」で強制終了となりました。
特に猛が教師を辞めるなどといった展開はありません。

この回の主役はクラスの秀才:博士(ひろし)くん。
彼の切ない初恋&失恋が描かれます。
ちなみにアダ名はハカセでしたが、たしか藤子不二雄の漫画にこんなアダ名のキャラがいたような?。

突然の中学編終了により、女子の中心的人物だったファッション(こんなアダ名もないだろう)が良くない印象のまま終わってしまった気がします。
明らかに可愛い転校生に対して、少々不良っぽい他の生徒3人と一緒になって因縁をつける場面があるのですが、このシーンが彼女の最後の出番になってしまったのです。
本当であれこのあと彼女がメインの話もあっただろうに・・・と思うと不憫でなりません。
■4/24(土) 『ゴジラS.P.シンギュラポイント』 第6話「りろんなきすうじ」🈠
(ホームシアター:NETFLIX)
週末、とても残念なお知らせが・・・。

ず~っと楽しみにしていた『ゴジラvsコング』が再度公開延期になってしまいました。
>「ゴジラvsコング」公開延期が決定(映画.com)

『シン・ウルトラマン』といい『ゴジラvsコング』といい、今年一番楽しみにしていた映画が両方とも延期とは・・・。
でも、少しホッとしている自分がいることもまた事実なのですよ。

『ゴジラ』は出来る限りの大画面&立体音響で見たい、絶対に大阪エキスポシティのIMAXで見たいのです。
しかし今の状態では大阪行きは難しい・・・ていうか絶対無理!。
ならば、今は延期を受け入れて、もっと感染が抑えられてから安心して観に行きたいです。
それまでは一層ネタバレ防御に気を付けなければ!。
特に『ゴジラvsコング』は海外では既に公開済みなので、海外の映画サイトや動画配信は閲覧要注意です。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。