週刊映画鑑賞記(2021.5/17~2021.5/23)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週は少し珍しいものを見ておりました。
いや、作品自体はお馴染みのタイトルなんですが・・・。
5/17(月)
『スター・ウォーズ』
(ホームシアター:初回盤レーザーディスク・・・をコピーした自作DVD)

『スター・ウォーズ』第一作の、レーザーディスク初回盤です。
先日書いたLDジャケットの記事(「レーザーディスクは永遠に【SIDE1】」)を書くにあたり、およそ10年ぶりに再見しておりました。
ただし、LDソフトは先日ジャケット目当てに買い直していますが、LDプレーヤーは持っていません。
今さら絶滅危惧種のハードを買うつもりもありません。

その代わり、我が家には昔LDからコピーして作ったDVD-R(DL)が残っています。
家の増改築を機にLDを最終処分することになった時、当時300枚ほどあったLDの中から「これは本当に貴重な映像だからDVDにコピーして残しておきたい」と厳選して作ったもののひとつです。

DVDは市販のジュエルケースに入れて、ジャケットはスキャンしたLDジャケット画像をそのまま使っています。
ボトム部もLDジャケットの裏面をそのまま使っています。
初回盤『スター・ウォーズ』は全部英語表記でディスク情報も少なめですが・・・

後期のもの(画像は『エイリアン2』劇場公開版)はスタッフ・キャスト・あらすじに加え、チャプターポイント、面ごとの収録時間、映像や音声の仕様など様々な情報が記載されています。
データとしてはこれだけ記載されていれば十分です。

そしてこれが印刷したDVDラベル。
LDのレーベル部をスキャンしてそのまま白色DVDに印刷しました。
これは我ながらナイスアイデアだったと自画自賛しております(笑)。

DVDは最初にメニューが出るように作っています。
背景画像は基本的にポスターやジャケットの画を使い、空いたスペースにクリップや選択ボタンを配置してます。
使ったオーサリングソフトはペガシスのTMPGEnc Authoring Works 4(当時のバージョン、現在は6)です。
クリップはSIDE1、SIDE2、SIDE3と各面ごとに分けて収録しました。
チャプターがある場合は元のLDと同じ個所に打ち込んであります。
編集して一本のクリップにしてしまうことも考えましたが、何度かやってみるうち面倒くさくなってやめました。

各クリップには最後の「SIDE●」表示まで丸ごと収録しています。
だってLDですから!。
どうせなら4面目の「片面ディスクです。裏返してお使いください。」も残しておけば良かったかな?(笑)。
前置きが長くなってスミマセン。
ここから再生レポートになります。

本編再生開始。
タイトルの下には「Episode 4: A New Hope」の副題が付加されていました。
この副題の無い本当の劇場初公開バージョンを再び見られる日は来るのでしょうか・・・?。
あと、文字の幅がオリジナルに比べて若干狭いように感じます。
少しでも多く文字を見せるために左右圧縮でもしているのでしょうか?。

あまりにも有名なスターデストロイヤーが頭上を延々通り過ぎていくファーストシーン。
画面の狭さはいかんともし難いですが、それがかえって圧迫感を生み出しているとも言えます。
それに巧みにトリミングされているおかげで不自然さは感じません。
あと、音についても耳を澄まして注意深く聴いておりました。
昨年ドルビーアトモス対応の最新サラウンド環境を揃えたで、このシーンのサラウンドがどう聴こえるかが楽しみだったのです。
結論から言うと「2chステレオからの5.1.4ch化にしては、最近の凡百の映画なんかより遥かに良い」印象でした。
さすがに本物のドルビーアトモスや5.1chにリミックスされた「特別編」などと比べれば緻密な空間表現は望むべくもないですが、元々サラウンド音響を念頭に置いて音作りされているので、多チャンネル化されてもその効果は十分感じ取ることが出来ます。
古い映画であっても元さえ良ければ最新システムで楽しむことは十分可能ということです。

ダースベイダー登場シーン。
この頃のビデオは黒の基準値が高め(SETUP値7.5IRE)なので、現在のレベルに合わせた輝度調整だとボディが少々黒浮き気味に見えます。

全体に明るいこととトリミングによって人物が大きく見えることで、このバージョンではベイダーの目の奥に中の人(デビッド・プラウズ氏)の目が見えてしまう部分がありました。
とりあえず私が気付いたのはこの場面。
静止画にするとちょっと分かり辛いですが、よく見ると左目の奥に人間(プラウズ氏)の目が見えています。

95年に発売されたTHXリマスター版はSETUP値0.0IREになって黒浮きが減ったためほとんど目立なくなりました。

さらに「特別篇」ではデジタル処理でそうした粗を修正してしまったため、今では演技する故・プラウズ氏の目を見ることは不可能になってます。

先日の記事にも書きましたが、このバージョンの字幕は「手書きフォント」&「縦表記」です。
これは78年の日本初公開時と同じもので、当時の雰囲気を肌で感じとれる貴重なものです。

字幕は画面向かって右側に表示されることが多いですが、画面左右に分かれて対話するシーンでは片方のセリフが左側に出ることがあります。
劇場公開時もこうだったのでしょうか?。
確かに人間は声が聴こえる方に目を向けますから、そちらに字幕があるのは理にかなっています。
当時の観客(特に前方の席)はシネスコスクリーンの端から端へとキョロキョロしながら『スター・ウォーズ』を見ていたのでしょうかね?(笑)。
ハッ・・・( ̄▽ ̄;)
やばい!。
ここまでで既にかなり長くなってる・・・。
ネタはまだまだあるのですけど、このペースで書いたら大変な分量になってしまうので(笑)一気にラストへ飛びます。

祝勝式の全景ショット。
通路の両脇にスラリと並んだ将校たちが、お手柄のルークとハン・ソロを迎えるシーンです。

トリミング版で見る分には何の変哲もない画ですが、元のシネスコ画面で両端部分をよく見ると・・・?

なんと、4:3画面ではカットされて見えなかった両端の人たちは衝立に描かれた絵ではないですか!(笑)。
当時は予算が足りなくて大勢のエキストラが使えず、仕方なく目立たない両端部分のモブを書き割りで増やしたのでしょう。
4:3トリミング版ではそんな恥ずかしい部分を完全に隠してくれていたのです。

ちなみに特別編では、生きた俳優を立たせて再撮した映像に差し替えています。
私は『スター・ウォーズ』に何度もデジタル修正(改悪の部分もある)を繰り返し、その上オリジナルバージョンを「無かったこと」にしているジョージ・ルーカスの態度には強い反感を持っています。
でも、この書割りの場面を見ていると、ルーカスの気持ちも少しだけ分かったような気がしました(笑)。
5/18(火)
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
(ホームシアター:初回盤レーザーディスクをコピーしたDVD)

翌日も同じく、LDからダビングしたDVD-Rを視聴してました。

『うる星やつら2』のLDは、'85年6月発売の初版と'92年1月発売の再販版の2種類があります。
どちらも発売時に購入して最終処分のときまで大事に持っていました。
当然、両方ともDVD-R化して残してあります。

ラベルは『スター・ウォーズ』と同様LDのディスクレーベルそのままで、内容が一目で判別出来るようにしています。
'85年版と'92年版では画面の明るさがまるで違います。

↑こちらは'85年に発売された初回盤。
アナログマスター(放送用1インチVTR)のせいか、若干ノイズっぽくて影の部分が沈みがちです。

↑そしてこちらが’92年発売の再販バージョン。
全体に明るくなって、ラムちゃんの髪の影部分が濃い緑に見えています。
この頃からLDのマスターに放送用デジタルVTR(D2)が使われているので主にその違いかも知れません。
ただ、こちらは色が人工的な感じで深みが無いように感じます。
黒浮きと色相の狂い(全体に緑がかっている)により、なんだか硬質なイメージになっています。
色合いに関しては、私は旧バージョンの絵のほうが好みです。
また、↑の2枚の画像は全く同じ箇所を切り出したにもかかわらずフレーミングが全く変わっています。
初盤に比べ、再販バージョンは周囲を多めにトリミングしていることが分かります。

初盤はテレシネ時にフレーミングを広く取りすぎたため、上下左右の作画の粗が全てバレてしまっておりました。

その反省からか、再販版は作画の粗隠しを優先してフレームサイズを決めたものと思われます。
旧盤LDと再発版LD。
どちらが正しいかは監督のみ知るところですが、私としては初回盤の温かな画調のほうが好きです。
5/21(金)
『仮面ライダーBLACK 鬼ヶ島へ急行せよ』🈠
『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人』🈠
(ホームシアター:東映チャンネル録画)
先日、庵野秀明監督の『シン仮面ライダー』と同時に、白石和彌監督のメガホンでリブートされることが発表された『仮面ライダーBLACK』。
その劇場版2作です。
どちらも25分程度の中編なので2作連続でイッキ見しました。

主演は、'80年代バブル期風イケメン兄ちゃん:倉田てつを。
サラサラヘアーと舌足らずなセリフ回しが初々しいさを醸し出してます(笑)。
でも、『スーパー1』の高杉俊介と同じく、見ていてとても嫌なことを思い出してしまいました。

今年は『仮面ライダー』50周年のメモリアルイヤーです。
ところが、今年52歳の倉田氏は「俺、ライダー好きじゃない」と、おめでたい雰囲気に水を差すがごとき暴言を吐きやがったのです。
倉田、テメー!。
アンタは役者として『ライダー』でデビューさせてもらったんだろうが!。
2年間の『ライダー』で鍛えてもらったんだろうがよ!。
しかも、自身が経営するステーキ店で「ブラックステーキ」とか「RXステーキ」とかメニューに加えて、ちゃっかり元ライダーって立場を利用していながらその発言はないだろう。
超売れっ子になっても「ゼロから全てを叩き込んでくれた自分の原点だから」とライダーに出演した佐藤健を見習え!。

『仮面ライダーBLACK』出演当時、原作者の石森章太郎先生から「今後倉田てつをを越えるヒーローは現れないだろう」という最大限の賛辞を受けたそうです。
今回の倉田発言は(仮に一時的な気の迷いだったとしても)石森先生の期待と信頼を根底から裏切るものでした。
白石監督の『仮面ライダーBLACK SUN』は絶対観に行きますが、倉田が主演した過去の『BLACK』は見る気になれません。
それくらい不愉快な出来事でした。
【今週のその他諸々】
■5/17(月)『ウルトラQ』第8話「甘い蜜の恐怖」
(ホームシアター:BS4K)
■5/22(金)『ウルトラマン80』第17・18話「魔の怪獣島へ飛べ!!(前後編)」
(ホームシアター:ファミリー劇場録画)

今回見ていて、「あ、コレだ!」と思わず声が出ました。
何がコレかと言いますと・・・。
放映当時('80年)、私は『ウルトラマン80』を毎週欠かさず見ていたのですが、GW明けから夏休みまでの約2ヶ月間全く見ていない時期がありました。
そのわけは、GWが明けてすぐ足を大怪我して生活リズムが大きく狂ってしまい、それでも松葉杖状態で映画を見に行っていたことがバレてそれが顧問の先生の逆鱗に触れて、部活(陸上)をクビになってしまったのです。
自業自得とはいえ、流石の私もこれにはかなり凹んでしまいしばらくTVも映画も見る気がしなくなっていたのです。
その後ケガも治って夏休みに入り、久し振りに見た『ウルトラマン80』が今回の「魔の怪獣島へ飛べ!!(前後編)」だったのです。
たまたま見た新聞のテレビ欄に「魔の怪獣島へ飛べ!!(前編)」とあるのを見て、「そういえば『セブン』も『帰ってきたウルトラマン』も前後編ものは気合が入った話ばかりだったなあ」と2ヶ月ぶりに『80』にチャンネルを合わせたのでした。

しかし、当時の私は少々戸惑いながら見てました。
なぜならば、私が『80』から一時離れた頃はまだ中学教師編をやっていたからです。
ところがこの話では猛が教師とUGM隊員を兼業している描写が一切ありません。
「夏休みだからUGMに専念しているという設定なのかな?」とか考えながら見てました。

今回はUGMの副隊長イトウチーフこと大門正明さんの主役回でした。
(といっても後編はほとんど怪獣化していて大門さんの出番はほとんど無かったですが)
私にとって大門さんは「『ゴジラ対メカゴジラ』の主役の人」として記憶に残っていて、TVドラマなどで見かけるたび「あ、メカゴジラの人や!」と反応していたものでした。
特撮映画で知った俳優さんが再び特撮作品の出演されているのを見るとなぜか嬉しくなってしまいます。
私も心の底では「特撮ものは低く見られている」と解ってはいたので、こうして特撮ものに真摯に取り組んでくれる俳優さんを見るとなんだか安心するのです。

イトウの婚約者:沢子(実は異星人)を演じていたのは竹井みどりさん。
元『大鉄人17』のヒロインです。
放映時は「ああ、綺麗なおねーさんになったなあ」とか思いながら見てましたけど、今だと『キャバレー日記』(にっかつロマンポルノ)の印象のほうが強かったりなんかします・・・(汗)。

メインストーリーは、イトウが怪獣に変身させられて、婚約者の沢子が生命を投げ出して奇跡の復活を遂げる、というもの。
ん?、人間が身体を怪獣に乗っ取られる話は、前回「謎の宇宙物体スノーアート」でもエミ隊員がやってたような・・・?。
■5/24(日) 『ゴジラS.P.シンギュラポイント』 第9話「たおれゆくひとの」🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

いよいよゴジラが姿を見せました!。
なんか『シン・ゴジラ』そっくりのシーンもいくつかあって、本作のスタッフは過去の全ゴジラ映画をリスペクトしようとしているかのようです。
いろいろとムズカシイ科学理論(らしきもの)が飛び交うアニメですが、どうやら作者はそれら全てを視聴者に理解してもらう気など最初から無いんじゃないかと思います。
『シン・ゴジラ』の早口セリフや、読み切れないうちに消えてしまうテロップと同じで、膨大なセリフが呪文のように観客を呑み込んでこの世界に引き込むことが目的なのでしょう。

理屈なんか分からなくてもこのアニメは面白い!。
子供時代、年に数回のチャンピオンまつりに連れてってもらえるのが楽しみで仕方なかった昭和の男の子には、ジェットジャガーが大活躍してくれるだけでも大満足なのであります。
春から毎週見てきた『マジンガーZ』はしばらく視聴を休止することにしました。
新型機械獣が攻めてきて、マジンガーがなんだかんだしながらそれを撃退の繰り返し。
さすがに飽きてきたかも(笑)。
子供のころは毎週楽しんで見てたのですがね~。
今後は新キャラ登場やレギュラーの退場(死亡)、ボスボロットやスクランダーなど新メカ新兵器登場回だけ選んで見ていくつもりです。
とりあえずはジェットスクランダー待ちかな・・・
■5/23(土)『おかえりモネ』🈠
(居間49インチ液晶テレビ:BS4K録画)

月曜の第一話を見逃したため朝リアルタイムでの視聴は一切してませんが、土曜日にBSで再放送していたのを一気見しました。
主演の清原果耶さんが実に良い!。
以前から注目してた女優さんの一人なんですが、まだ10代とは思えない落ち着きと眼力が画面に気品を与えています。
これからが楽しみな女優さんです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週は少し珍しいものを見ておりました。
いや、作品自体はお馴染みのタイトルなんですが・・・。
5/17(月)
『スター・ウォーズ』
(ホームシアター:初回盤レーザーディスク・・・をコピーした自作DVD)

『スター・ウォーズ』第一作の、レーザーディスク初回盤です。
先日書いたLDジャケットの記事(「レーザーディスクは永遠に【SIDE1】」)を書くにあたり、およそ10年ぶりに再見しておりました。
ただし、LDソフトは先日ジャケット目当てに買い直していますが、LDプレーヤーは持っていません。
今さら絶滅危惧種のハードを買うつもりもありません。

その代わり、我が家には昔LDからコピーして作ったDVD-R(DL)が残っています。
家の増改築を機にLDを最終処分することになった時、当時300枚ほどあったLDの中から「これは本当に貴重な映像だからDVDにコピーして残しておきたい」と厳選して作ったもののひとつです。

DVDは市販のジュエルケースに入れて、ジャケットはスキャンしたLDジャケット画像をそのまま使っています。
ボトム部もLDジャケットの裏面をそのまま使っています。
初回盤『スター・ウォーズ』は全部英語表記でディスク情報も少なめですが・・・

後期のもの(画像は『エイリアン2』劇場公開版)はスタッフ・キャスト・あらすじに加え、チャプターポイント、面ごとの収録時間、映像や音声の仕様など様々な情報が記載されています。
データとしてはこれだけ記載されていれば十分です。

そしてこれが印刷したDVDラベル。
LDのレーベル部をスキャンしてそのまま白色DVDに印刷しました。
これは我ながらナイスアイデアだったと自画自賛しております(笑)。

DVDは最初にメニューが出るように作っています。
背景画像は基本的にポスターやジャケットの画を使い、空いたスペースにクリップや選択ボタンを配置してます。
使ったオーサリングソフトはペガシスのTMPGEnc Authoring Works 4(当時のバージョン、現在は6)です。
クリップはSIDE1、SIDE2、SIDE3と各面ごとに分けて収録しました。
チャプターがある場合は元のLDと同じ個所に打ち込んであります。
編集して一本のクリップにしてしまうことも考えましたが、何度かやってみるうち面倒くさくなってやめました。

各クリップには最後の「SIDE●」表示まで丸ごと収録しています。
だってLDですから!。
どうせなら4面目の「片面ディスクです。裏返してお使いください。」も残しておけば良かったかな?(笑)。
前置きが長くなってスミマセン。
ここから再生レポートになります。

本編再生開始。
タイトルの下には「Episode 4: A New Hope」の副題が付加されていました。
この副題の無い本当の劇場初公開バージョンを再び見られる日は来るのでしょうか・・・?。
あと、文字の幅がオリジナルに比べて若干狭いように感じます。
少しでも多く文字を見せるために左右圧縮でもしているのでしょうか?。

あまりにも有名なスターデストロイヤーが頭上を延々通り過ぎていくファーストシーン。
画面の狭さはいかんともし難いですが、それがかえって圧迫感を生み出しているとも言えます。
それに巧みにトリミングされているおかげで不自然さは感じません。
あと、音についても耳を澄まして注意深く聴いておりました。
昨年ドルビーアトモス対応の最新サラウンド環境を揃えたで、このシーンのサラウンドがどう聴こえるかが楽しみだったのです。
結論から言うと「2chステレオからの5.1.4ch化にしては、最近の凡百の映画なんかより遥かに良い」印象でした。
さすがに本物のドルビーアトモスや5.1chにリミックスされた「特別編」などと比べれば緻密な空間表現は望むべくもないですが、元々サラウンド音響を念頭に置いて音作りされているので、多チャンネル化されてもその効果は十分感じ取ることが出来ます。
古い映画であっても元さえ良ければ最新システムで楽しむことは十分可能ということです。

ダースベイダー登場シーン。
この頃のビデオは黒の基準値が高め(SETUP値7.5IRE)なので、現在のレベルに合わせた輝度調整だとボディが少々黒浮き気味に見えます。

全体に明るいこととトリミングによって人物が大きく見えることで、このバージョンではベイダーの目の奥に中の人(デビッド・プラウズ氏)の目が見えてしまう部分がありました。
とりあえず私が気付いたのはこの場面。
静止画にするとちょっと分かり辛いですが、よく見ると左目の奥に人間(プラウズ氏)の目が見えています。

95年に発売されたTHXリマスター版はSETUP値0.0IREになって黒浮きが減ったためほとんど目立なくなりました。

さらに「特別篇」ではデジタル処理でそうした粗を修正してしまったため、今では演技する故・プラウズ氏の目を見ることは不可能になってます。

先日の記事にも書きましたが、このバージョンの字幕は「手書きフォント」&「縦表記」です。
これは78年の日本初公開時と同じもので、当時の雰囲気を肌で感じとれる貴重なものです。

字幕は画面向かって右側に表示されることが多いですが、画面左右に分かれて対話するシーンでは片方のセリフが左側に出ることがあります。
劇場公開時もこうだったのでしょうか?。
確かに人間は声が聴こえる方に目を向けますから、そちらに字幕があるのは理にかなっています。
当時の観客(特に前方の席)はシネスコスクリーンの端から端へとキョロキョロしながら『スター・ウォーズ』を見ていたのでしょうかね?(笑)。
ハッ・・・( ̄▽ ̄;)
やばい!。
ここまでで既にかなり長くなってる・・・。
ネタはまだまだあるのですけど、このペースで書いたら大変な分量になってしまうので(笑)一気にラストへ飛びます。

祝勝式の全景ショット。
通路の両脇にスラリと並んだ将校たちが、お手柄のルークとハン・ソロを迎えるシーンです。

トリミング版で見る分には何の変哲もない画ですが、元のシネスコ画面で両端部分をよく見ると・・・?

なんと、4:3画面ではカットされて見えなかった両端の人たちは衝立に描かれた絵ではないですか!(笑)。
当時は予算が足りなくて大勢のエキストラが使えず、仕方なく目立たない両端部分のモブを書き割りで増やしたのでしょう。
4:3トリミング版ではそんな恥ずかしい部分を完全に隠してくれていたのです。

ちなみに特別編では、生きた俳優を立たせて再撮した映像に差し替えています。
私は『スター・ウォーズ』に何度もデジタル修正(改悪の部分もある)を繰り返し、その上オリジナルバージョンを「無かったこと」にしているジョージ・ルーカスの態度には強い反感を持っています。
でも、この書割りの場面を見ていると、ルーカスの気持ちも少しだけ分かったような気がしました(笑)。
5/18(火)
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
(ホームシアター:初回盤レーザーディスクをコピーしたDVD)

翌日も同じく、LDからダビングしたDVD-Rを視聴してました。

『うる星やつら2』のLDは、'85年6月発売の初版と'92年1月発売の再販版の2種類があります。
どちらも発売時に購入して最終処分のときまで大事に持っていました。
当然、両方ともDVD-R化して残してあります。

ラベルは『スター・ウォーズ』と同様LDのディスクレーベルそのままで、内容が一目で判別出来るようにしています。
'85年版と'92年版では画面の明るさがまるで違います。

↑こちらは'85年に発売された初回盤。
アナログマスター(放送用1インチVTR)のせいか、若干ノイズっぽくて影の部分が沈みがちです。

↑そしてこちらが’92年発売の再販バージョン。
全体に明るくなって、ラムちゃんの髪の影部分が濃い緑に見えています。
この頃からLDのマスターに放送用デジタルVTR(D2)が使われているので主にその違いかも知れません。
ただ、こちらは色が人工的な感じで深みが無いように感じます。
黒浮きと色相の狂い(全体に緑がかっている)により、なんだか硬質なイメージになっています。
色合いに関しては、私は旧バージョンの絵のほうが好みです。
また、↑の2枚の画像は全く同じ箇所を切り出したにもかかわらずフレーミングが全く変わっています。
初盤に比べ、再販バージョンは周囲を多めにトリミングしていることが分かります。

初盤はテレシネ時にフレーミングを広く取りすぎたため、上下左右の作画の粗が全てバレてしまっておりました。

その反省からか、再販版は作画の粗隠しを優先してフレームサイズを決めたものと思われます。
旧盤LDと再発版LD。
どちらが正しいかは監督のみ知るところですが、私としては初回盤の温かな画調のほうが好きです。
5/21(金)
『仮面ライダーBLACK 鬼ヶ島へ急行せよ』🈠
『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人』🈠
(ホームシアター:東映チャンネル録画)
先日、庵野秀明監督の『シン仮面ライダー』と同時に、白石和彌監督のメガホンでリブートされることが発表された『仮面ライダーBLACK』。
その劇場版2作です。
どちらも25分程度の中編なので2作連続でイッキ見しました。

主演は、'80年代バブル期風イケメン兄ちゃん:倉田てつを。
サラサラヘアーと舌足らずなセリフ回しが初々しいさを醸し出してます(笑)。
でも、『スーパー1』の高杉俊介と同じく、見ていてとても嫌なことを思い出してしまいました。

今年は『仮面ライダー』50周年のメモリアルイヤーです。
ところが、今年52歳の倉田氏は「俺、ライダー好きじゃない」と、おめでたい雰囲気に水を差すがごとき暴言を吐きやがったのです。
倉田、テメー!。
アンタは役者として『ライダー』でデビューさせてもらったんだろうが!。
2年間の『ライダー』で鍛えてもらったんだろうがよ!。
しかも、自身が経営するステーキ店で「ブラックステーキ」とか「RXステーキ」とかメニューに加えて、ちゃっかり元ライダーって立場を利用していながらその発言はないだろう。
超売れっ子になっても「ゼロから全てを叩き込んでくれた自分の原点だから」とライダーに出演した佐藤健を見習え!。

『仮面ライダーBLACK』出演当時、原作者の石森章太郎先生から「今後倉田てつをを越えるヒーローは現れないだろう」という最大限の賛辞を受けたそうです。
今回の倉田発言は(仮に一時的な気の迷いだったとしても)石森先生の期待と信頼を根底から裏切るものでした。
白石監督の『仮面ライダーBLACK SUN』は絶対観に行きますが、倉田が主演した過去の『BLACK』は見る気になれません。
それくらい不愉快な出来事でした。
【今週のその他諸々】
■5/17(月)『ウルトラQ』第8話「甘い蜜の恐怖」
(ホームシアター:BS4K)
■5/22(金)『ウルトラマン80』第17・18話「魔の怪獣島へ飛べ!!(前後編)」
(ホームシアター:ファミリー劇場録画)

今回見ていて、「あ、コレだ!」と思わず声が出ました。
何がコレかと言いますと・・・。
放映当時('80年)、私は『ウルトラマン80』を毎週欠かさず見ていたのですが、GW明けから夏休みまでの約2ヶ月間全く見ていない時期がありました。
そのわけは、GWが明けてすぐ足を大怪我して生活リズムが大きく狂ってしまい、それでも松葉杖状態で映画を見に行っていたことがバレてそれが顧問の先生の逆鱗に触れて、部活(陸上)をクビになってしまったのです。
自業自得とはいえ、流石の私もこれにはかなり凹んでしまいしばらくTVも映画も見る気がしなくなっていたのです。
その後ケガも治って夏休みに入り、久し振りに見た『ウルトラマン80』が今回の「魔の怪獣島へ飛べ!!(前後編)」だったのです。
たまたま見た新聞のテレビ欄に「魔の怪獣島へ飛べ!!(前編)」とあるのを見て、「そういえば『セブン』も『帰ってきたウルトラマン』も前後編ものは気合が入った話ばかりだったなあ」と2ヶ月ぶりに『80』にチャンネルを合わせたのでした。

しかし、当時の私は少々戸惑いながら見てました。
なぜならば、私が『80』から一時離れた頃はまだ中学教師編をやっていたからです。
ところがこの話では猛が教師とUGM隊員を兼業している描写が一切ありません。
「夏休みだからUGMに専念しているという設定なのかな?」とか考えながら見てました。

今回はUGMの副隊長イトウチーフこと大門正明さんの主役回でした。
(といっても後編はほとんど怪獣化していて大門さんの出番はほとんど無かったですが)
私にとって大門さんは「『ゴジラ対メカゴジラ』の主役の人」として記憶に残っていて、TVドラマなどで見かけるたび「あ、メカゴジラの人や!」と反応していたものでした。
特撮映画で知った俳優さんが再び特撮作品の出演されているのを見るとなぜか嬉しくなってしまいます。
私も心の底では「特撮ものは低く見られている」と解ってはいたので、こうして特撮ものに真摯に取り組んでくれる俳優さんを見るとなんだか安心するのです。

イトウの婚約者:沢子(実は異星人)を演じていたのは竹井みどりさん。
元『大鉄人17』のヒロインです。
放映時は「ああ、綺麗なおねーさんになったなあ」とか思いながら見てましたけど、今だと『キャバレー日記』(にっかつロマンポルノ)の印象のほうが強かったりなんかします・・・(汗)。

メインストーリーは、イトウが怪獣に変身させられて、婚約者の沢子が生命を投げ出して奇跡の復活を遂げる、というもの。
ん?、人間が身体を怪獣に乗っ取られる話は、前回「謎の宇宙物体スノーアート」でもエミ隊員がやってたような・・・?。
■5/24(日) 『ゴジラS.P.シンギュラポイント』 第9話「たおれゆくひとの」🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

いよいよゴジラが姿を見せました!。
なんか『シン・ゴジラ』そっくりのシーンもいくつかあって、本作のスタッフは過去の全ゴジラ映画をリスペクトしようとしているかのようです。
いろいろとムズカシイ科学理論(らしきもの)が飛び交うアニメですが、どうやら作者はそれら全てを視聴者に理解してもらう気など最初から無いんじゃないかと思います。
『シン・ゴジラ』の早口セリフや、読み切れないうちに消えてしまうテロップと同じで、膨大なセリフが呪文のように観客を呑み込んでこの世界に引き込むことが目的なのでしょう。

理屈なんか分からなくてもこのアニメは面白い!。
子供時代、年に数回のチャンピオンまつりに連れてってもらえるのが楽しみで仕方なかった昭和の男の子には、ジェットジャガーが大活躍してくれるだけでも大満足なのであります。
春から毎週見てきた『マジンガーZ』はしばらく視聴を休止することにしました。
新型機械獣が攻めてきて、マジンガーがなんだかんだしながらそれを撃退の繰り返し。
さすがに飽きてきたかも(笑)。
子供のころは毎週楽しんで見てたのですがね~。
今後は新キャラ登場やレギュラーの退場(死亡)、ボスボロットやスクランダーなど新メカ新兵器登場回だけ選んで見ていくつもりです。
とりあえずはジェットスクランダー待ちかな・・・
■5/23(土)『おかえりモネ』🈠
(居間49インチ液晶テレビ:BS4K録画)

月曜の第一話を見逃したため朝リアルタイムでの視聴は一切してませんが、土曜日にBSで再放送していたのを一気見しました。
主演の清原果耶さんが実に良い!。
以前から注目してた女優さんの一人なんですが、まだ10代とは思えない落ち着きと眼力が画面に気品を与えています。
これからが楽しみな女優さんです。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
スポンサーサイト