週刊映画鑑賞記(2021.5/24~2021.5/30)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
5/24(月)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
(ホームシアター:初回盤レーザーディスクをコピーしたDVD)

この日観たのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のTVサイズ版レーザーディスク(初回盤)・・・をLD断捨離の際にデジタルコピーして残しておいたDVD-Rです。

長い間行方不明だったものですが、昨年ひょんなことからアナログレコード等と一緒に見つかりました。
いや・・・行方不明というのは正しくありません。
実は家を増改築したとき置き場所に困って妹の家にレコードなどと一緒に預かってもらっていたことをすっかり忘れていただけでした(汗)。
昨年春、甥っ子が県外の大学に進学することになり、妹と義弟が「何か持っていけるものはないか?」と押し入れや物置きを物色してるうちに見つけてくれました。

劇場公開オリジナルには無かった、「TO BE CONTINUED…」のテロップが最後に出てくるバージョンです。
当初は続編製作の計画などなかったそうが、ビデオ化した際にロバート・ゼメキス監督(あるいは脚本のボブ・ゲイル)がおふざけで追加したものだそうです。
しかし元々人気のある作品だったこともあり、これがきっかけとなって「続編はまだか?」という声が高まってパート2とパート3が作られることになりました。
DVD以降は削除されてしまった(というより元に戻した)ため現在ではもう見ることは出来なくなりました。
これはこれで貴重な映像資料というべきかも知れません。

見始めてすぐ、ドクの部屋に置かれていたこの時計に目が止まりました。
映画のラストで30年前のドクが時計台にぶら下がったときと同じ情景です。
あんなものを飾っているということは、冒頭から出てくるドクにもああやって時計台にぶら下がった経験があるのでしょうか?。
そう思ったとき、ふと7~8年前に友人から聞いた少し不思議な話を思い出しました。
「ドクが撃たれてマーティが過去に旅立つところ。あそこで、画面の奥にもう一人のマーティが映っていた。」
と、彼が酒の席で言い始めたのです。
しかし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は何回も見返してますがまったく気付きませんでした。
それに、そんな重要なものが映っていたならビデオ発売時に話題にならないはずありません。
「何それ?。そんなの映ってたっけ?。」と詳しく聞いてみると、意外に理にかなった答えが返ってきました。

ラスト、マーティはドクに危険を知らせようと出発した時間より10分前に戻ってくる。
しかしデロリアンが動かず、走って銃撃現場にたどりついたのはちょうどドクが射殺された瞬間だった。
ショッピングモールの看板の影からドクが撃たれるところを目撃して絶叫するマーティ。
しかし、ドクは30年前に書かれたマーティの手紙を読んでちゃっかり防弾チョッキを着込んでいた。

友人は「マーティが時間をずらして戻ってきたことで無限の時間ループが発生した。」と主張しました。
確かに、マーティと入れ違いに過去に旅立って行ったもう一人のマーティは「本当はドクは生きている」とは知らないため、彼もまた同じ行動(時間をずらして戻ってくる)をするはずです。
ということは、マーティはこれからも30年前への旅を何度も何度も繰り返していくことになります。
・・・いや。
映画の中で描かれた全ての出来事は、本当は何度も・・・いや何十回何百回も繰り返されたことなのかも知れない・・・、と。
確かにSF的にはあり得なくはない面白い話でした。

その翌日、さっそく持っていたブルーレイで何度も確認してみました。
しかし、もう一人のマーティなどどこにも映っていません。
彼に「おい、もう一人のマーティなんて映ってなかったぞ!」と文句を言うと、「あ、俺が見たのは昔の4:3画面のビデオだった。ビスタだと隠されて見えない部分だったのかも知れないな。」としれっと返されました。
しかし、その頃の私には4:3画面版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見る手段がありませんでした。
LDは既に処分してしまったし、そのコピーDVDも当時は行方不明状態。
レンタル屋からはビデオテープが姿を消して置いてあるのは16:9収録のDVD/BDのみ。
そのため、「きっとあいつの見違いだったんだろう」といつしか忘れていたのでした。

そして、今回4:3バージョンの映像が見つかったことで、あの時の友人の言葉をもう一度確かめてみました。
もっとも・・・映っていようがいなかろうが、彼はおととし病気で他界してしまっているのですが・・・。

結論から言うと、4:3画面で見返しても別の時間軸から来た(もう一人の)マーティはどこにも映っていませんでした。
ドクが撃たれてからデロリアンが消える(タイムトラベルする)までの約2分半を全部コマ送りで見ましたが、マーティがいるはずの場所(看板)そのものが意図的にフレームから外されていることが分かりました。
彼はSF好きな私をからかっていただけだったのでしょうか?。
それとも、単なる見まちがいか思い込みに過ぎなかったのでしょうか?。
いずれにせよ、文句を言うべき相手はもうこの世にはいません。
そのうち彼の墓前で「やっぱりマーティなんか映ってなかったぞ、バカヤロー」と言ってやるつもりです。
5/25(火)
『プロジェクトA子』
(ホームシアター:初回盤レーザーディスクをコピーしたDVD)

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同様、先日の記事を機にLDからのデジタルコピーDVD-Rを見返しました。

兎にも角にもパンチラで有名なアニメですが、見ているうちにそれも清々しく思えてくるから不思議です。
まあ、スーパーパワーを持つ女子高生が誰かのために戦うことになれば、ぱんつが見えてしまうことだってあるでしょうし。
まさに製作費1億5千万円のパンチラギャグアニメ!。
そんな酔狂さが気に入っています。
劇場公開当時、あの宮崎駿監督が「セーラー服が機関銃撃って走り回ってるようなもの作ったら絶対ダメ。志が低すぎる。」と非難してしていたことを思い出しました。
でも、それに対して西島克彦監督が「営業妨害だ!」と反撃していたことのほうが記憶に残っています。
是非はどうあれ(笑)、「好きなもの」「作りたいもの」を全力で作っている当時の若いスタッフの熱気だけは間違いなく『ラピュタ』より熱かった気がします。
しかし・・・まさか自分のブログで『プロジェクトA子』を書く日が来ようとは夢にも思っていませんでした(笑)。
【今週のその他諸々】
■5/24(月)『ウルトラQ』第8話「クモ男爵」
(ホームシアター:BS4K)
全28話中唯一のオカルト話。
今回も見ていて心に引っかかるものがありました。

巨大クモに直接襲われる二人(今日子と葉山)は今回限りのゲストキャラ。
言うなれば犠牲になっておかしくないポジションです。
(一方、レギュラーの三人は直接被害には遭っていません。)
襲われた二人はクモの糸まみれになりながらもなんとか万城目たちの前に姿を現します。
何度見てもふと不安になってしまうのですが、このとき今日子と葉山はその身体に蜘蛛の卵を産み付けられたんじゃないかと思ってしまうのです。
今日子のとろんとした表情を見ていると、ついそんな深読み(というほどのことでもない?)をしてしまいます。
■5/28(木) 『ゴジラS.P.シンギュラポイント』 第10話「」🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

いよいよゴジラ東京に襲来!。
バックに流れるはお馴染みの伊福部音楽。
でも、よく聴くとゴジラのテーマに人声のハーモニーがブレンドされたアレンジ曲ではないですか!。
「伊福部先生の楽曲はアレンジ禁止のため『シン・ゴジラ』ではそのまま使わざるえを得なかった」と樋口監督が言っていましたが、何らかの理由で許可が下りたのですかね?。

ゴジラ襲来に対し、各地の自衛隊基地から東京に戦力を集中することに。
その際、一般の鉄道も使って戦車を輸送します。
異様な光景をあぜんと眺める一般市民たち。
こうした有事の際に起こり得るであろう情景も忘れず挿入していることで、アニメといえどもリアリティが増しています。
■5/29(金)『ウルトラマン80』第19話「はぐれ星爆破命令」/第18話「襲来!! 吸血ボール軍団」
(ホームシアター:ファミリー劇場録画)
19話は『ウルトラセブン』の代表的なエピソード「ダーク・ゾーン」と「超兵器R1号」を彷彿とさせます。
ガウス星を見殺しにした猛が苦悩する姿は、ノンマルトの最期を見届けて目を伏せるアンヌとも重なります。
脚本は「ダーク・ゾーン」「超兵器R1号」も書いた若槻文三さん。
監督は『ウルトラマン』『セブン』でも多数メガホンを取った野長瀬三摩地監督(なんと『セブン』以来12年ぶりのウルトラ復帰作)。
そしてプロデューサーには「ノンマルトの使者」を手がけた満田かずほさんが名を連ねています。
あ~なるほど・・・。
■5/26(水)『めぞん一刻』
(自室32インチ液晶テレビ:ANIMAX録画)

ANIMAXは元々契約するつもりはなかったチャンネルでしたが、スカパー契約をセレクト5に変更した際「あとひとつ」が決まらなくて妻に選択権を譲ったところ、彼女が選んだチャンネルです。
妻はこのチャンネルで『ヒーローアカデミア』や『ルパン三世(2nd)』再放送などを嬉々として見てますが、私は今まで一度も利用したことはありませんでした。
しかし、妻がレコーダーの録画予約をしているのを横から見ていて懐かしいタイトルが目に飛び込んできました。
それが『めぞん一刻』
4年半続いた『うる星やつら』のあとを受けて、同じ高橋留美子先生の人気漫画をアニメ化したものです。
当時は「作画はていねいだけどテンポが悪い。原作読み返したほうがいい。」と途中で見るのをやめてしまいました。
で、今回35年振りに見返してみたのですが・・・今見ても当時と思うことは同じでした。
絵は綺麗で演出も丁寧ですがギャグが説明的すぎて笑えません。
でも、オープニングアニメーションのセンスは最高です。
確か『うる星やつら』のオープニング・エンディングも担当したアニメーターさんが作っていたと思います。

せっかくなので、この場面の回までは続けてみようかな?(笑)。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。