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映画と日常

レーザーディスクは永遠に【SIDE 3】

トガジンです。

ジャケット飾計画中断中・・・
「レーザーディスクは永遠に」予定外の第3回・・・LD流に言うなら【SIDE3】です。

先月からホームシアターの壁面をLDジャケットで飾ることにハマっております。
本当は先週中には完成するはずだったのですが、思わぬ横槍が入って色々と計画を組み替えることになってしまいました。

次は『逆シャア』だ
13枚目のジャケットとして高荷義之先生のイラストを使った『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(初回盤)を飾ったのですが、これを見た妻から物言いがつきました。
私はデザイン性やカッコ良さ優先でこれを選んだのですが、妻は「『ガンダム』といえば絶対に安彦良和さんでしょ!」と頑として認めてくれません。

LD『ガンダムⅢ』ジャケ(帯付)
あれから1週間以上考えた結果(笑)、妻のクレーム提案を受け入れて『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』を飾ることに決めました。
このホームシアターは夫婦で使うものですから、こんなことで気まずくなってもつまりません。
それに私、負けると分かってるケンカはしない主義ですから(笑)。

『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(1991年1月発売)
LD『ガンダムⅢ』設置
最近はずいぶん画調が変わってしまいましたが、この頃の安彦良和さんのイラストはどれも見飽きることない深みがあるものばかりです。
このジャケットイラストは劇場公開から9年後に描かれたものですが公開時のポスターとはかなり趣きが違っています。

『機動戦士ガンダムⅢ』劇場公開ポスター
劇場版ポスター('82)のアムロは、ララァの面影を背負いながらも真っ直ぐ前を向いてア・バオア・クーから”脱出”しています。
これには不本意な形でTV版からリタイアした『ガンダム』の仕事を完遂出来て前向きな気持ちになっていた安彦さん自身の気持ちも込められているように感じます。

『機動戦士ガンダムⅢ』LDジャケット画像
しかし、9年後に描かれたLDジャケットではアムロは逆さになって身体を捩りながらア・バオア・クーを離れています。
確かに本編でもコアファイターから離れた直後はこんな体勢をしてましたが、真っ直ぐ前を向いていた映画ポスターとはまるで違う印象を与えます。
しかも、そのアムロを後方から見つめているのはララァではなく冷たい笑みを浮かべたシャア!?。
あえてこのレイアウトを採用したことから当時の安彦さんの心情の変化が伺える気がします。

『ガンダムⅢ』公開からLD発売まで9年の間に安彦さんは『クラッシャージョウ』『巨神ゴーグ』『Zガンダム』『ヴィナス戦記』などに関わっていました。
自身が監督した『ジョウ』と『ゴーグ』はそれまでの鬱憤を晴らすかの如く自分のキャラクターを思う存分動かしていましたが、『ヴィナス戦記』の頃には何故か自信を喪失してその後はアニメの現場から身を引いてしまいました。
また、『ガンダム』自体も続編『Zガンダム』が作られますが、その内容は劇場版ポスターに見られた前向きさとは程遠いものでした。

それら劇場公開から9年後の安彦良和さんのガンダム観が如実に表れているイラストのような気がします。
『めぐりあい宇宙編』は三部作のなかで最も多く見返した作品ですが、当時も今もそんなこと考えながらこのジャケットを眺めておりました。



次に飾ったのはこちらのジャケット。

『機動警察パトレイバー』劇場版(1990年1月発売)
20210529_040.jpg
その着想とストーリーテリングがあまりにも見事だったため当時劇場に3回以上見に行きました。
世間的には『2』の方が高評価を受けていますが、Windows95登場によって家庭用パソコンが普及する6年も前にコンピューターウィルス犯罪を描いたこの劇場版第1作目のほうが私は好きです。
LDジャケットは基本的にポスターと同じ図柄ですが、正方形への収まりが良いので何度見ても惚れ惚れしてしまいます。

LD『パトレイバー』劇場版『2』とセット
『劇場版パトレイバー』のLDはヤフオクで『2』と抱き合わせで入手しました。
確か2枚で800円(+送料)だったと思います。
しかも『2』は未開封新品でした。

保護袋に注目
そして商品と一緒に、とても懐かしい”あるもの”も送られてきました。

DISCPIER.jpg
それはLDを包んであった保護袋です。
袋の下には「DISCPIEA(ディスクピア)」のロゴが・・・!。

日本橋 上新ディスクピア
ディスクピアとは、大阪を拠点とする大型家電量販店上新電機のソフト専門店の名前です。
86年に日本橋にオープンした後、大阪・京都など関西各地に拡大していきました。
私もよくここでLDやCDを買ったものです。
そのレコード(LD)保護袋にはこのロゴマークが印刷されていました。
出品者さんは大阪の人でしたからもしかすると同じ日本橋のディスクピアで買ったのかも知れません。

ああ、なんか涙が出るほど懐かしい・・・。

再利用
一瞬、この保護袋に入れた状態で飾ることも考えましたが、全体のバランスを考えてそれはやめました。
でも、せっかく手に入った思い出深いロゴ入り袋です。
捨てたくはありません。
そこで『パトレイバー』LDの中身(ディスクとライナーノート)を保管する袋として再利用することにしました。

破れた痕を隠す
壁紙の破れを隠しながら『パトレイバー』を飾り付けます。

ロボットアニメ2ショット
『ガンダムⅢ』の隣に設置完了・・・と、ここまできて大事なことに気が付きました。
『ガンダムⅢ』は1991年1月発売。
『劇場版パトレイバー』は1990年1月発売。
おっと、『パトレイバー』のほうが先でした(汗)。

順番修正
制作順ではなく発売順に飾ると決めているので入れ替えです。

アニメLD3ショット
改めて見るとアニメLDが3枚続いてしまいました。
『パトレイバー』と『ガンダム』はどちらもロボットものということで被ってる気がしますが、どっちも好きだから仕方ないです(笑)。
あと、私としては飾る絵のなかにロボットの姿が描かれたものがどうしても欲しかったのです。
当初飾るはずだった『逆襲のシャア』にはνガンダムが描かれていましたが、『めぐり合い宇宙』に変更したことでロボット(モビルスーツ)の絵が無くなってしまいました。

早く壁紙の破れ跡を隠したい
残るはあと2枚!。
このみっともない壁紙の破れも早く隠さねばなりません(笑)。

でもせっかくの機会なので、ここで’89年から’90年代にかけてのLD&AV事情を駆け足で語ってみたいと思います。



【機材刷新】
’89年はソフトよりも機材に投資した年でした。

パイオニア:CLD-970
まずは’89年1月、新しいLDプレーヤーを買いました。
パイオニア初の両面自動再生プレーヤー、CLD-970です。
これで手動でディスクをひっくり返す煩わしさから解放されました。

3年間使ってきたCLD-7は手放さず、LDプレーヤーを2台使って2枚連続再生してました。
970で1枚目両面を自動再生し、予めディスクセットしておいたCLD-7で2枚組を再生することで2枚組3面の映画ディスクを途中ディスクを入れ替えすることなく観られます。
慣れるとこれが実に快適で、私はこれ以後常にLDプレーヤーを2台使うようになりました。

ビクター第3ネットワーク:AV-M320S
春には念願だった大型のTVモニターを購入しました。
ビクター第3ネットワーク:AV-M320Sです。
型番のMはモニター(チューナー無し)のM。
最後のSはS端子装備のSです。
ブラウン管サイズは32インチで、横幅:65センチ/高さ:48センチという当時としては最大級のものでした。

また、M320SはTVチューナーを内蔵していないため、普段テレビを見るために東芝21インチTVもそのまま併用してました。

YAMAHA GTR-1B
さらに、大型モニター設置台として堅牢を極めたヤマハのGTラックを2個購入。
一台3万6千円もするラックですが、縦積みするも横に並べるも自由なので今後のことも考えてこれに決めました。
本来は重量級レコードプレーヤーや大型アンプを乗せるためのものですが、2個横に並べてその上に32インチモニターを置き、内部にアンプとFMチューナー、そして2台のLDプレーヤーを設置して使いました。
さすがに堅牢そのもので、両脇に置いたスピーカーからの響きにも全くビビりません。
この時買った最初の2台は今もシアタールームにて絶賛愛用中です。

PIONEER AVアンプ:VSA-900
秋には一体型サラウンドアンプ:VSA-900を購入。
実は前年に発売された機種でしたが、後継機(930)が出て安くなったタイミングを狙って買いました。
ドルビーサラウンドプロロジック搭載で、今までの無印ドルビーサラウンドに比べて更に音の方向性が明確になりました。

VICTOR トールボーイスピーカー:SX-700
さらにメインスピーカーも新調しました。
ビクターのSX-700というトールボーイ型です。
AV-M320Sがかなり大きいため、今までメインで使っていたS-X4では音像が低い位置になってしまったため買い替えました。

SX-700は通常のマグネットよりも繊細に反応するアルニコマグネットを全ユニットに装備しています。
それによりボーカルや映画のセリフといった人の声がこってりした感じになって聴きやすくなりました。
また、2ウェイ+サブウーファー構成なので低域もしっかり出てきます。
ただ、当時マンション住まいだったので夜間大きな音を出せないのが悩みでしたが・・・。

ちなみに・・・。

SX-700 まだまだ現役!
実はこのSX-700。
購入から32年経った現在もまだ家にあったりなんかします。(*´꒳`*ノノ゙パチパチ.
しかも現役!。
居間で音楽を聴いたりテレビの音を大きく鳴らすのに活躍してくれてます。

あと、それまでメインスピーカーとして使っていたS-X4はサラウンド用リアスピーカーに転用しました。
勿体ない使い方でしたが、初めて買ったオーディオコンポのひとつなので手放すのは惜しかったのです。

このように、’89年はハードウェア更新にかなりお金を使ったためLDソフトはあまり買った記憶がありません。
しかし。
これら機材の入れ替えも全ては「LDをより快適に、より深く楽しむため。」のものでした。

【アナログからデジタルへ】
大阪で花博(国際花と緑の博覧会)が開催された1990年。
この頃からLDの画質が飛躍的に向上し始めました。

デジタルマザーによる鮮明な画像
その要因は「デジタルマザー(マスター)」の導入でした。
LDの元となるマザーテープは放送局と同じグレードのものを使用していますが、この頃それらがアナログからデジタルに置き換わっていったのです。

SONY BVH-3100
LDのマザーには、88~89年頃まで放送局用のビデオフォーマット:1インチVTRが使われていました。
テープ幅はその名の通り1インチ(約2.5センチ)。
もちろんカセット式ではありません。
その太いテープが昔のテープレコーダーのようなリールに巻かれていて、それを一回一回手でローディングさせて録画・再生していました。
それが動く様(さま)は、まるで昔のSF映画に出てるコンピューターのようでした。

映像記録はアナログコンポジット方式。
放送用ですから画質は最高ランクですが、LDに使う場合には編集という画質劣化を招く工程を何度も通らねばなりません。

『スターウォーズ』理力
特に洋画の場合、製作元から送られてきたテレシネテープに日本語字幕を焼きつける必要があります。
これをスーパーインポーズと言いますが、この作業の実態は単にVTRを2台繋いでダビングしながら字幕も一緒に記録していくというものです。
昔VHSやβでビデオのダビングをしたことがある人は分かると思いますが、アナログビデオでダビングすると画質は必ず劣化します。
それは一台1千万円もするような放送局用ビデオであっても同じです。

SONY DVR-10
しかし、80年代終盤あたりから放送局用のVTRは順次ソニーのD2-VTR規格というデジタルビデオに切り替わっていきました。
デジタルなので(理論上は)何度ダビングを繰り返しても画質劣化は起こりません。
字幕スーパーを焼き込んでもマスターと同じ画質を維持します。

ネガテレシネの新マザー版
また、以前はマスターポジフィルム(上映用フィルムのマザー)を元にビデオ化していましたが、フィルム世代がより若いネガフィルムからテレシネを行うようになりました。
ネガテレシネはポジテレシネに比べて解像度が高く色もクリアで鮮やかで、その差はどんな素人の目にもはっきり分かるものでした。
このネガテレシネをデジタルVTRで行えば、それこそネガの段階の高画質がそのまま楽しめるようになるわけです。
(白黒反転は必要ですがこれもデジタルで行えば劣化はありません)
このネガテレシネとデジタルVTRが一般化すると、過去にアナログマザーで発売された映画やアニメが続々デジタルマザー化されて再発売されるようになりました。

ただ、映画製作者の中には「たとえビデオであっても映画館で上映されたフィルムと同じ(近い)画調で見て欲しい」という理由でネガテレシネを許可しない人もいたようです。
ネガテレシネの映像はフィルムグレイン(粒子感)が大幅に減ることで空気感やシズル感に欠ける傾向があり、見比べてみるとポジテレシネのほうが好ましく思える作品も多々ありました。

ちなみに、ポジテレシネとネガテレシネはフィルムのパンチ穴(映写技師にリール交換のタイミングを知らせる合図)で見分けることが出来ます。

『うる星やつら2』初回版(ポジテレシネ=パンチ穴が白)
ポジテレシネはパンチ穴が白。

『うる星やつら2』再発売版(ネガテレシネ=パンチ穴が黒)
ネガテレシネは黒です。
ネガでもポジでもフィルムに穴が開いている部分は同じように白く感光しますが、ネガテレシネはそのあと必ず白黒反転させるため黒くなるのです。

1990 04 25『大魔神』LDBOX
90年春に発売された『大魔神』3部作を収録したLDBOXも、デジタル新マスターによるシネマスコープ(ノートリミング)版でした。
3作とも2面目(SIDE2)が標準ディスクになっていて、クライマックスの特撮場面を綺麗な静止画やコマ送りで見られるという特撮好きには嬉しい仕様でした。

1990 07 27『宇宙戦艦ヤマト』LD-BOXジャケット
夏には初めてTVアニメ全話収録LD-BOXなるものを買いました
『宇宙戦艦ヤマト』TVシリーズ第1作です。
確か5万円くらいしたと思いますが迷いはありませんでした。

『ヤマト』は小学生の頃(初放映)から大好きなアニメで、再放送があるたびに必ず全話録画していたほどでした。
しかし、当時のTV放送はアナログ式で、どの局も多かれ少なかれゴースト(二重線)や電波ノイズが乗って高画質とは言い難いものでした。
子供のころから好きだったアニメ(や特撮)をLDの高画質で見る気分は格別でした。

ただ、その頃は花博開催の真っ最中でとんでもなく忙しく、数日おきに2話分(ディスク片面)見るのがやっとでした。
全話見終えた頃にはもう木枯らしが吹いていたと記憶しています(笑)。

『銀河鉄道999』ギャラクシーBOX
あと、年末に発売された『銀河鉄道999』ギャラクシーBOXも今となっては貴重な映像です。

『999』劇場版2本は本来4:3のスタンダードサイズを前提に制作された作品ですが、公開当時は多くの劇場で上下をトリミングしたビスタサイズで上映していました。
そのためか「オリジナルはビスタサイズ」という間違った認識がまかり通ってしまい、現在見ることが出来るブルーレイもDVDもビスタサイズ収録になってしまっています。
でも、そのため「肝心なモノがフレームに切られて映っていない」というカットがいくつか散見されます。
今後『劇場版999』が4KUHD-BD化されるときには、4:3オリジナル画角で収録していただきたいです。
(ちなみに『あしたのジョー2』4K UHD-BDはビスタ版と4:3版両方が収録されてるらしいです)

デジタルネガテレシネによる新マザー
ちなみにこれもネガテレシネ&デジタルマザーです。



【宇宙(そら)から来るもの】
ベランダの手摺りにBSアンテナ設置
翌’91年には衛星放送を導入しました。
私のお目当てのチャンネルは・・・
WOWOW 初代ロゴ
今年開局30周年を迎えたWOWOWです。
開局と同時に契約しました。
現在もBSデジタルと4Kとでバリバリ契約継続中です。

BS内蔵S-VHS ビクター:HR-S9800とX1
もちろんWOWOW録画用にBSチューナー内蔵S-VHSビデオも購入。
最初買ったのはビクター:HR-S9800という機種で、すぐに一台では足りなくなってHR-S9800をもう一台。
そして次にHR-X1(結構な高級機)と、1年ほどの間に計3台ものS-VHSビデオを購入してしまいました。

WOWOW初期目玉プログラム「スター・ウォーズ三部作」
WOWOW最初の目玉タイトルは『スター・ウォーズ』三部作でした。
’91年ですから当然「特別篇」なんかではないオリジナルバージョン。
しかもシネマスコープサイズ(レターボックス仕様)です。

LD『ジェダイの復讐』CAV シネスコサイズ版
この頃、LDにおいても『スター・ウォーズ』シネスコ版はCAVバージョンしか存在していませんでした。
確かに特殊再生は綺麗ですが、1面に20~30分しか入らないため3枚組5面になっていて再生するのに手間が多くかかります。
さらに、枚数が多い分値段も1作品1万4800円と高価でした。
(さすがの私もこれは買っていません)
そのシネスコ版『スター・ウォーズ』三部作がLDと同等のクォリティで見られるのです。
しかもLDと違い、途中で分断されることはありません。
私はS-VHSビデオでBSエアチェックに精を出すようになっていきました。

しかし、BS導入によってLDの存在意義が揺らぐことはなかったです。
特に音の良さに関してはまだまだLDのほうが優れていました。
アナログBSは音声だけデジタルでしたが、帯域が狭いためかCDと同じクォリティを持つLDのデジタル音声には遠く及びません。
また、BSの放送画質は確かにLDに勝るとも劣りませんでしたが、実際に私が見るのは予約録画したS-VHSの映像ばかりだったためその高画質を享受することは困難でした。
そのため私は「やっぱLDだよな~」とか言いながら、変わらずディスクピアに足を運んでLDを買ってしまうのでした。

その後、映画(特に洋画)に関して以下のようなタイムテーブルが確立しました。

劇場公開から約半年後にLDとビデオ発売(&レンタル開始)。
一年後にWOWOWでノーカット放送。
さらにその1年後くらいに地上波放送。


衛星放送が加わっても、私にとってLDがメインソースであることに変わりはありませんでした。

4台目プレーヤー:CLD-959
私がLDの音の良さを再認識出来たのは、この頃新しく買った4代目プレーヤー:CLD-959のおかげだったかも知れません。
重さ16.5キロもある最上級機種で、値段はなんと25万円!。
その重量が効いているらしく、映像の安定度と音の力強さはそれまでにないものでした。
考えてみれば、直径30センチ・重さ500グラムもある円盤をブンブン回しつつ、そこからレーザーで1マイクロメートル以下の信号を読み取らねばならないのです。
ディスク回転時の安定性が重要であることはアナログレコードプレーヤーと全く同じでした。

VSA-1000D(画像:オーディオの足跡さんより拝借)
さらに同じ頃、AVアンプ:パイオニア VSA-1000Dを購入。
全映像入力にS端子を装備し、さらにデジタル音声入力端子(光・同軸)も搭載しています。
デジタル信号のままCLD-959と繋ぐことによりドルビーサラウンドに必要不可欠な左右バランス調整が正確にそして簡単に行えるようになりました。

2021年02月15日20時54分51秒0008
92年にはあの『ターミネーター2』が発売。
なんとワイド(シネスコ)版/TVサイズ版/日本語吹き替え版(サイズは4:3)の3種類同時発売でした。
確か帯の色で見分けるようになっていて、「ワイド/字幕版」が金色、「TVサイズ/字幕版」は銀色、「TVサイズ/吹替え版」が銅色というオリンピックカラーでした(笑)。

私はあえてTVサイズ版(字幕)を選択しました。
『ターミネーター2』は元々4:3で見ても違和感がない撮り方がされていることと、劇場版とは一味違うフレーミングを楽しんでみたかったからです。
あと、上下を黒味で潰された狭い画面を覗き見るより、32インチの画面いっぱいに映し出す映画のほうが絶対楽しいですから。

ALIEN LD
あと、待望の『エイリアン』(一作目)シネスコ版LDが発売されました。
『エイリアン』はシネマスコープがオリジナルサイズなのでやはりこのほうが良いです。

『エイリアン2完全版』LD
また、『エイリアン2』も劇場公開時にカットされたシーンを復元した<完全版>が発売されました。
この『エイリアン2<完全版>』がその後のディレクターズ・カット版ブームの火付け役ではなかったかと思います。

【脳天直撃!】
しかし1995年に入ってすぐ、(私にとっては)全く新しいメディアが我がシアターシステムに加わりました。

新世代ゲーム機(当時)
TVゲーム機、セガサターンとソニーのプレイステーションです。

私はそれまでゲームというものに一切興味のない人間でした。
しかし、前の年に友人に誘われて入ったゲームセンターで、「バーチャファイター」や「デイトナUSA」などCGを使ったゲームにどハマりしてゲームの面白さに目覚めてしまったのです。
その「バーチャファイター」が家庭でも楽しめるというのでまずセガサターン(以下SS)を購入。
次いで、雑誌の好評判を見て「バイオハザード」がやりたくなってプレイステーション(以下PS)も購入。
この2台(というより2つのゲームソフト)は、私からLDを楽しむ時間を根こそぎ奪い去りました。

また、SSとPSは当時私が持っていた全ての映像機器のなかで最も高画質な映像を出せるハードでもありました。

21ピンRGBマルチコネクター
私が使っていたモニター(ビクター:AV-M320Sと東芝:21K691)が装備していた21ピンRGB端子の恩恵を初めて享受出来たのです。
SSもPSもその内部で映像を生成する回路はパソコンと同じRGBベースです。
RGB端子で接続(別売りの専用ケーブルが必要)すれば疑似信号ノイズやチラつきの無いクリアな画面で遊ぶことが出来ます。
つまり、当時使っていたTVモニターの最高性能を引き出したのは、定価25万円のLDプレーヤーではなく一台4~5万円のTVゲーム機だったというわけです。
また、原理的に輝度信号(Y)と色信号(C)が正確に分離出来るため、Y信号とC信号を分けて送信するS端子の映像も(その頃の)どんなLDプレーヤーやS-VHSビデオよりも鮮明でした。

実際に32インチの大型モニターとサラウンド環境で遊ぶ「バイオハザード」は格別でした。
「バイオ」は敵(ゾンビや怪物)が迫ってくる方向から音が鳴るように作られていて、それをサラウンド音響で聴きながらプレイすると本当にアンブレラの研究施設に閉じ込められたかのような錯覚を覚えました。
自分の操作次第で音の方向が変化するというその感覚は、LDやTV放送では決して味わえない全く新しいものでありました。




・・・と、このままLDと決別してしまうかのような流れになりつつありますが・・・。

m(_ _。)m
大変申し訳ございませんっ。
今回は(も)ここで一旦区切らせていただきます。

明日と明後日は終日仕事が入っているためなんとか今日じゅうにまとめるつもりだったのですが、色々と調べていくうち書きたいことが3倍くらいに膨れ上がってしまい時間が足りなくなってしまいました。

ゲームに押されてLDとすっかりご無沙汰になってしまった私。
しかもこの数年後にはDVDの登場が控えています。
LDはこのまま終わってしまうのか?。

否!
LDはこのあと起死回生の逆転ホームランをかっ飛ばし、私を再び映画とサラウンドの世界に呼び戻してくれました。
次回はそのLD逆転劇と、ラスト2枚のLDジャケットの話です。


LD SIDE3
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次週、まさかの【SIDE4】へと続きます!。
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