週刊映画鑑賞記(2021.7/19~2020.7/25)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
7/19(月)~7/25(日)
『マンダロリアン(シーズン2)』🈠
(ホームシアター:ディズニープラス配信)

今週は『スター・ウォーズ』スピンオフ作品の一つでSWファンからも高い評価を受けている『マンダロリアン』シーズン2を一週間かけて一気見しました。
帰宅が深夜になってしまった火曜日とオリンピック競技を見た土曜を除き、毎日1〜2話づつ見て全8話完走しました。
もちろんシーズン1は昨年全話見ています。
昨年スマホを機種変更した時ディズニープラスの契約料が1年間タダになるというので、最初に見たのが『マンダロリアン』前シーズンでした。
そのあまりの出来の良さに、即「契約続行」を決断したくらい面白いTVシリーズでした。

「今後もディズニープラスを使うと決めた以上、Apple TVなど手軽に見られるストリーミング・プレーヤーが欲しい」と考え、そっち方面に詳しい友人に相談してみたところ彼が持っていた旧型AppleTV 4Kを安く譲ってくれることになったのでした。
専用機を使うことでノートパソコンで見るのとは違い、視聴中に余計なニュースサイトが立ち上がってきたりメール着信通知が鳴ったりして気分を削がれることもなくなりました。
4K映像と5.1chサラウンドに非対応なのは非常に残念ですが、今のところ日本で『マンダロリアン』を楽しめるのはディズニープラスだけなので今は我慢するしかないようです。
以下の各話紹介記事にはネタバレが含まれています。
『マンダロリアン』未見の方はご注意ください。
第9話「保安官」

シーズン2の第1話。
前シーズンからの通算では第9話に当たります。
仲間を探す旅の途中、惑星タトウィーンの寂れた街で怪獣退治に協力するというお話でボリューム満点。
ストーリーの面白さ、映像の凄さ、キャラクターの魅力、どれをとっても掴みは完璧!。

ボバ・フェット・・・ではなくなぜかボバのアーマーを着た保安官が登場。
彼はジャワから買ったと言っていましたが、ジャワはどこでどうやってアーマーを手に入れたのか?。
サルラックの腹の中?。
ていうか、ボバはどうした?。
第10話「乗客」

後半、ザ・チャイルド(ちびヨーダ)の食い意地が大変な事態を引き起こします。
蜘蛛が嫌いな方は要注意!。
一緒に見ていた妻はクライマックスで逃げ出しました(笑)。
第11話「後継者」

3人のマンダロリアン族と遭遇し、ザ・チャイルドと引き合わせるべき生き残りジェダイの名を聞かされます。
それはなんと『クローン・ウォーズ』でアナキン・スカイウォーカーの弟子だったアソーカ・タノ!。
この回の監督はブライス・ダラス・ハワード。
『ジュラシック・ワールド』の管理責任者役を演じた女優さんですが、すでに何本か監督作品もあってシーズン1でも一本監督を担当しています。
お父さんは『アポロ13』『ハン・ソロ』のロン・ハワード監督なので当然といえば当然でしょうか。
父娘で『スター・ウォーズ』を監督出来るとはなんて羨ましい。
第12話「包囲」

前作で仲間になったグリーフ・カルガとキャラ・デューンが再登場。
さらに、敵組織がザ・チャイルドをつけ狙う理由が判明します。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、なんだかSWファンが嫌いな”ミディ=クロリアン”がまた出てきそうな気配が・・・。
この回の監督はグリーフ・カルガを演じているカール・ウェザース。
カール・ウェザースといえばなんといっても『ロッキー』シリーズのアポロ役が有名ですが、そういえば『マンダロリアン』のテーマ曲ってなんとなくロッキーのテーマに似ているような?(笑)。
第13話「ジェダイ」

ついにアニメ作品『クローン・ウォーズ』のアソーカ・タノが実写で登場。
アソーカといえば師匠のアナキン・スカイウォーカーを「スカぴょん」と呼んでいたお転婆娘のイメージが強いです。
でも、あれからもう30年以上経ったことで落ち着きある大人の女性戦士になっていました。
そして圧政を強いる帝国の残党どもを情け容赦なく斬り倒すその姿には、かつてアナキンやオビワンとジョークを交わしていた少女の面影はありません。
あれから彼女に何があったのか?と想像が膨らんでしまいます。
まだ見ていない『クローン・ウォーズ』ファイナルシーズンと『反乱者たち』もこの後順次見ていくつもりです。

そしてザ・チャイルド(ちびヨーダ)の本名と驚くべき正体が判明します。
本名(グローグー)を知ったことで、マンドーはこの後この子が可愛くて仕方なくなります(笑)。
第14話「悲劇」

アソーカに続き、『ジェダイの帰還』で死んだと思われていたあのボバ・フェットが再登場。
最初はアーマー無しの素顔で登場します。
それもそのはず、彼のアーマーはマンドーが持っているのですから。

素顔のままでも十分強いですが、アーマー装着したらもうボバ・フェット無双状態です!。
もし、この強さとカッコ良さを『帝国の逆襲』で披露していたら『ジェダイの復讐(帰還)』の展開が大きく変わっていたかも知れません。
ドライな男かとおもいきや意外に義理堅くて、「グローグーを救出するまではアーマー返還の借りはなくならない」と今後も協力を約束してくれたりもします。

あと、前シーズンで死んだはずの女傭兵フェネック・シャンドもサイボーグ化して再登場。
そういえば、彼女の死体のそばに謎の男が近寄ってくるという伏線がありましたがあれがボバだったのですね。
第15話「信奉者」

シーズン1にも登場した傭兵メイフェルドが再登場。
前は最後にマンドーを裏切ったただのチンピラという印象しかなかったですが、今回は彼の過去や意外な信念が描かれて「おっ?メイフェルド案外いい奴やん。」と思わせてくれます。
元は帝国軍の兵士だったメイフェルドは、帝国の皆殺し作戦に参加させられ罪も無い人々を惨殺し自軍の仲間も大勢失ったという過去を引きずっていたのでした。
マンドーと組んで帝国残党の基地に潜入したとき、運悪くその時の上司と再会。
あの悪夢の作戦を悪びれることもなく笑って語る元上司にメイフェルドは怒りの一撃!。
すっげーカッコ良いよ、メイフェルド!。
シーズン3にも絶対姿を見せてくれ!。
第16話「救出」

シーズン2最終話。
終盤、なんとあの伝説のジェダイが登場!。
甥っ子が闇堕ちして自信喪失してしまう前なのでもう強いのなんの。

その若きジェダイ・マスターにグローグーを託したところでシーズン2は終わります。
ん?。
でもそれって・・・闇落ちした彼の甥っ子が全滅させたというジェダイ教室に入ったってことでは?。
シーズン3ではその辺りのことが描かれるのでしょうか?。
それにしても、現代の映像技術は本当に凄いと今更ながら思います。
どう見ても『ジェダイの帰還』のときの彼そのものなのですから!。
『スカイウォーカーの夜明け』にも若い頃の彼と妹さんが出てきましたが、あれと同じ技術で作られたのでしょうか?。

『マンダロリアン』第3シーズンの制作は既に決定済みですが、昨今のコロナ禍に加えて出演者のトラブルも重なって制作に遅れが生じているようです。
・・・でも。
それよりディズニープラス日本支社さん!、第3シーズン配信開始までには絶対5.1チャンネル音声に対応して下さいよ!。
【今週のその他諸々】
■7/21(水)
『ウルトラQ』第17話「「1/8計画」
(ホームシアター:BS4K録画)

実は、『ウルトラQ』全28話のうち私が最初に見たエピソードはこの「「1/8計画」でした。
先週、東映が発売したビデオソフトの収録順がメチャクチャだったせいで「ガラダマ」(前編)と「ガラモンの逆襲」(後編)を逆の順序で見てしまったという話を書きましたが、これも同じく東映ビデオが原因でした。

東映版ビデオソフト第1巻に収録されていたのはなぜか「甘い蜜の恐怖」と「1/8計画」の2話でした。
これをレンタルしてそのまま見たのなら、私の初『ウルトラQ』は「甘い蜜の恐怖」ということになります。
しかし、このとき借りたテープの頭部分がぐしゃぐしゃに傷ついていたため、早送りして「1/8計画」だけを見たのです。

「おおお~(感嘆)、これが『ウルトラQ』の世界なのか!」
放送とは順番が違うことは分かっていましたが、それでも初めて見る『ウルトラQ』の世界に身震いするほどの興奮を感じました。

また、特撮映像もとても緻密でセンスオブワンダーに満ちたものでした。
由利子が巨大なメモ紙に決別のメッセージを泣きながら書き残すシーンは今見ても鳥肌が立ちます。
少々イレギュラーなファーストコンタクトではありましたが、私が初めて目にした『ウルトラQ』が「1/8計画」という傑作エピソードであったことはむしろとても幸運なことだったと思ってます。
■7/17(金)
『ウルトラマン80』
(ホームシアター:ファミリー劇場録画)
第35話「99年目の竜神祭」

99年ごとに行われる竜神村の竜神祭は、かつてこの村で退治された3つ首の怪獣を再び封印するための儀式。
子供たちに昔話を語って聞かせている神主役は常田富士男さん。
『まんが日本昔ばなし』そのままです。
さすがはTBS制作番組!(笑)。

今週放送の35話と36話は後輩のイケダ隊員がタケシの相方を務めます。
いつも陽気な3枚目キャラで、『ウルトラマン』のイデ、『タロウ』の南原のように画面に登場するとホッとするタイプです。
それ故、子供メインのストーリーには馴染みやすくそのキャラクターが生きるのかも知れません。
第36話「がんばれ! クワガタ越冬隊」

続く第36話は、番組初期(教師編)のテーマだった「子供の心の闇が生み出すマイナス・エネルギー」の話でした。
ここでも、イケダの明るいキャラクターが生かされています。

子供達「UGMのお兄さん!」
イケダ「おっ、キミたち良い子だな~。おじさんって言ってたら返事しなかったぞ。」
いきなり彼らの中にすんなりと入りこみます。
そして怪獣を出現させたマイナスエネルギーの原因が、アッちゃんのクワガタを死なせたヤマちゃんにあると分かって・・・

イケダ「悪いことしたなら謝らなくちゃな!」
と、優しく少年の背中を押してやります。
これは本来、主役のウルトラマン80こと矢的タケシに言わせるべきセリフだと思いますが、80はこのとき怪獣相手に苦戦中でそんな作劇は不可能です。
そこで80のセリフを代弁したのがイケダでした。
このような重要な役割を与えられたことを考えると、イケダというキャラクターがいかに制作者に愛されていたかが伺われます。

イケダ隊員を演じたのは岡本達哉さん。
このイケダ隊員役が好評だったらしく、その後湯浅憲明監督(『80』のチーフ監督)に誘われて『トミーとマツ』『秘密のデカちゃん』など大映ドラマに多数出演しています。

ところで・・・。
実はこの第36話、今回が初鑑賞でした。
初回放送当時ある重大なアクシデントに巻き込まれて見ることが出来なかったのです。
「がんばれ! クワガタ越冬隊」の放送日は昭和55年(1980年)12月10日。
その頃、私はなんとかビデオデッキを手に入れたいとお年玉やバイトの金を貯めてついに購入に踏み切りました。
そして、その4日前の12月6日に我が家に初めてのビデオが届いたのです。
・・・が、しかし。
実際に届いたのは、注文したはずのソニー:ベータマックスJ(SL-J1)ではなく、シャープのビデオ内蔵テレビCT-1818Vでした。
この時の経緯は「私のオーディオ・ビデオ遍歴(第2回) ~はじめてのビデオ~」(2018/5/16)に詳しく書いていますのでそちらをご参照ください。
最初に意図した機種とは違ってしまいましたが、それでもビデオが手に入ったことが嬉しくて、それから数日間というもの様々な番組を片っ端から録画しまくりました。
そして、その中にこの『ウルトラマン80』第36話も含まれておりました。
ところが!。
その数日後、買ったばかりのビデオテレビV8が突然故障してしまったのです。
それも肝心なビデオデッキ部分が!。
このとき中に入っていたビデオテープはぐしゃぐしゃに絡まって取り出すときに切れてしまい、当時一本5千円もしたテープが一瞬でゴミと化しました。
そして、その切れたテープにはこの『ウルトラマン80』第36話も録画してあったのです。
「ビデオに録ってあるから来週までに見ればいい」と安心していたため、放送当時この第36話は見られなかったのでした。
今回見ていて「あ?、これ、あのときの回だ・・・」と気が付き、そして様々なことを懐かしく思い出しました。
「ビデオを買うぞ」と決めてからのバイトの日々。
「ベータか?VHSか?」と悩みに悩んだこと。
当日、注文と全然違う品物が届いた時の驚愕と混乱。
「俺がもっといいもん買うたったからな」とドヤ顔で笑う父のマヌケ顔。
その父への反感と確執。
等々・・・。
ああ、ほろ苦くも懐かしい16歳の日々・・・。
今週はこの話題にも触れないわけにいきません。

東京オリンピック2020が始まりました。
しかし、実は私はオリンピックってあまり好きではありません。
「メダル何枚取れるか?」とか「金だバンザイ!」「銅?、な~んだ残念。」とか、結果を全て金銭勘定に置き換えてるみたいで嫌なのです。
だから今回の東京大会も「コロナ禍で大変な今、無理に開催しなくてもいいだろうに。」というスタンスでした。
開会式は見ていません。
ただし、作曲家が過去障碍者に対する蛮行がバレて開会直前にクビになったことで「音楽をどうするのか?」だけは気になってました。
見ていた妻によると「日本のアニメやゲームの音楽がいっぱい使われていてある意味日本らしかった」そうです。
そういえば、柔道の選手入場のとき『攻殻機動隊』(映画版)の音楽が流れてましたし、国名紹介のプラカードが漫画の吹き出しみたいなデザインになってました。
うん、確かに日本らしい!(笑)。

昨夜は水泳の池江瑠璃子選手のレース(400mリレー)だけ見ました。
高校生にしてトップアスリートの座に昇りつめたのも束の間、「急性リンパ性白血病」という難病が発覚したことで表舞台から姿を消しずっと治療に専念。
そして昨年春に公の場に姿を見せた時には、まだ四肢がガリガリに痩せ細っていた子がこんなに逞しくなって戻ってきました。
残念ながら予選敗退してしまいましたが、私にはこれだけでもう十分でした。

あとは我が同胞、福井県出身選手たちの活躍を身贔屓全開で応援するだけです(笑)。
(画像は福井県立図書館に飾られている福井出身選手の等身大パネルです)
今週もお付き合いいただきありがとうございました。