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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2021.10/18~2021.10/24)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

一ヶ月ほど前から調子が悪かった右耳もかなり回復してきたように思います。
それと、最近567禍が沈静化してきたせいか長らく延期されていたあの大作映画もようやく上映開始されました。
映画制作の現場でも、ここにきて大人数のエキストラ募集が行われています。

これまで大人しくしておりましたがもう我慢出来ません
トガジン、再起動します!



10/18(月)
『DUNE/デューン 砂の惑星』🈠
(劇場:イオンシネマ白山)
『DUNE デューン 砂の惑星』ポスター画像
この日は久し振りの終日休み。
567禍も沈静化の兆しが見えてきたのと1ヶ月近く悩まされ続けてきた右耳の調子も良くなってきたことで、思い切って県外の大型シネコンに足を延ばして観てきました。

2021_1018 イオンシネマ白山8番スクリーンにてチケット
・・・と言っても、今回は大阪や京都にまでは行ってません。
最近お隣石川県にオープンしたばかりのイオンシネマ白山です。
本当は大阪エキスポシティのIMAXで観たかったんですが、流石にそれは妻が許してくれませんでした。
それでも、IMAXとまではいかないまでもイオン独自の大画面上映システム「ULTIRA(ウルティラ)」を装備した劇場なので、これはこれで十分と思うことにしています。

『砂の惑星』ポスター画像
『デューン/砂の惑星』は84年にデビッド・リンチ監督の手で一度映画化されています。
カイル・マクラクランとスティングという2大美男子が出演しており、特にスティング登場シーンで失神した女性客が大勢いたとかいなかったとか(笑)。

ただ、私にはとにかく気色悪くてひたすら眠くなる映画でしかなかったです。
原作の長い長いストーリーを2時間15分に無理やり押し込んだダイジェスト版みたいな映画で、ひどく駆け足で話が進むため内容がまるで頭に入ってきません。
早々に「駄作」の烙印を押して二度と見返すことはありませんでした。

その『DUNE』が、今回『メッセージ』『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の手によってリメイクされました。
ただし、一本の映画に無理矢理詰め込もうとして失敗した旧作と違い、今回は最初から前後編での公開が予定されています。
メインタイトルにはしっかり「PART ONE」と書かれていました。
ただ、ワーナーは後編の制作にまだゴーサインを出ていないそうです。
おそらく今回のPART ONEの興行成績やオスカー受賞なのどの動向を見て判断するつもりだと思いますが、最悪の場合後編が作られないまま終わってしまう可能性もあるのです。
私が見たときの観客はざっと20人くらいだったように思いますが、あの大きな劇場では非常に閑散としたイメージでした。
平日の午前中とはいえ、この集客数ではワーナーが続編制作にお金を出すのは難しい気がします。

『DUNE デューン 砂の惑星』登場人物 ポール
流石に旧作みたいに話に置いてけぼり食う感じはなかったものの、やっぱり陰気で見ていて疲れる映画であることには変わりありませんでした。
とにかく主人公のポールがお坊ちゃん過ぎて見ていてイライラしてしまうのです。
悪夢(予知夢)に悩んでウジウジしてばかりいたりとか、肝心なところで動けなくなって仲間を危険にさらすとか、ずっと受け身なばかりでなかなかストーリーを引っ張っていけるキャラクターに成りません。

終盤になってようやく1対1の戦いにも勝利するほどの成長を見せますが、そこに至るまでの間に数多くの同胞たちが敵と勇敢に戦い犠牲になりました。

『DUNE デューン 砂の惑星』犠牲になった人たち
父:レト・アトレイデス公爵(演:オスカー・アイザック)。
親友の兵士:ダンカン(演:ジェイソン・モモア)
剣術の師匠:ガーニイ(演:ジョシュ・ブローリン)

こうして見ると、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)/アクアマン(ジェイソン・モモア)/サノス(ジョシュ・ブローリン)と最近のSFやヒーロー映画に出ていた俳優さんが多かった気がします。
あと、敵方には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の空気読めない大男:ドラックスもいましたし、後半には先住民の女戦士役で『スパイダーマン』のヒロイン役の子が出てました(笑)。
前編ではまだ主人公のキャラが立っていないため、名のある俳優さんの力が必要だったのではないかと思います。

『DUNE デューン 砂の惑星』砂漠のポールと母
この後ポールは亡き彼らの想いをしっかりと受け継いで逞しい男に成長するのでしょうか?。
いや、成長してもらわないと困ります。
でなければ、散っていったアトレイデスの仲間たちが浮かばれませんから。
そして、そのためにも後編がちゃんと作られることを望んでやみません。

『デューン 砂の惑星(85年版)』スティング
そういえば、旧作で女性観客たちをバタバタ失神させたスティングが演じたフェイド・ハルコネンが登場してませんでした。
続編で登場するのかな。

『デューン』ハルコネン軍
でも、今作のハルコネン一派って全員こんな↑でしたからね~。
仮に男前な俳優がキャスティングされたとしても、とりあえずスキンヘッドは間違いないのでしょうな。



2021_1018 昼食は前と同じカレー
次の『007』上映開始時間までは2時間半も空き時間がありました。
とりあえず昼食。
前回始めて来たときこれを食べて旨かったので、今回もフードコートの100時間カレーにしました。
もちろん耳鼻科のお薬は忘れません。

そして残った時間は車の中でお昼寝。
また2時間強の映画を観るのですから『砂の惑星』で削られた体力を回復しなければなりません(笑)。



『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』🈠
(劇場:イオンシネマ白山)
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』ポスター画像
上映時間は「長いなあ」と思いながら見た『デューン』より更に長い2時間43分。
でも、『007』は上映中一度も「まだ続くのか」なんて思わなかったです。

昨年初春、新型567感染が発覚したとき『007』が真っ先に公開延期を発表したときは「さすがはMI6のトップ・エージェント、逃げ足も速い!。」と妙な感心をしたものでしたが、実際に見てみると「なるほど、こりゃ567禍で上映出来ないわけだわ。」と納得しました。
だって致死性の細菌兵器の話だったのですから!。

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』パロマ(アナ・デ・アルマス)
見ていて一番楽しかった部分は、なんといっても中盤あたりの新米CIAエージェント:パロマと組んでロシア人細菌学者を奪取する場面です。
パロマは新人のくせに慣れてるように見せようと必死で逆にギクシャクしてしまうコメディ・リリーフ的なキャラクター。
特にワイン貯蔵庫(だったっけ?)でボンドにスーツを手渡すシーンは最高に笑わせてくれました。

ただ、この映画で一番残念だったのは彼女の登場が何故かこの場面だけだったことです。
後半にも再び登場するに違いないと信じて見ていたのですが、結局パロマの再登場シーンはありませんでした。
戦い慣れたボンドとドジっ子新米エージェントとの凸凹コンビってなんだか新鮮で良かったのですがね~。
船に閉じ込められたボンドとフェリックスを助けに来るとか、かつての恋人マドレーヌとその娘を守って戦うボンドを助けに来るとか、何かもう一度活躍の場面を作れなかったのでしょうか?。
本当にあの科学者奪還シーンのみの特別出演みたいな扱いでした。
惜しいなあ~、実に惜しい!。
次回作に是非・・・と思ってもクレイグ版007はもうあり得ませんし、そもそも次の『007』自体何年後になることやら。


パロマ役は『ブレードランナー2049』のA.I.キャラクター:ジョイですっかりファンになってしまったアナ・デ・アルマス嬢。
トーレーニングやリハーサル時のオフショットも実にチャーミングであります。(n*´ω`*n)

『ナイブス・アウト』のダニエルとアナ
ダニエル・クレイグとアナ・デ・アルマスは2019年の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』でも共演していました。
そういえば、今回ダニエルは出演だけでなくプロデューサーも兼任しています。
これは私の想像ですが、『ナイブス・ナイト』でアナを気に入ったダニエルが無理やり彼女に似合う登場シーンを作って出演させたのかも知れません。

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』ノーミ(現007)
ジェームズ・ボンドの引退後、次にコードナンバー:007を襲名していたMI6エージェントは黒人女性のノーミ(演:ラシャーナ・リンチ)でした。
「次回作の007もこの人では?」と言われているみたいですが私はそれはないと思っています。

もちろん、私は映画におけるホワイトウォッシングとか人種差別や男女差別を肯定しているわけではありません。
でも、『007』にはそういった同調圧力に屈して欲しくないのです。
イギリス諜報部員のエース:ジェームズ・ボンドが白人男性であり続けたって別にいいじゃないですか。
今回初めて黒人女性の00ナンバー諜報員も存在し得るのだと示しただけで十分だと思います。
いかに「時代錯誤の男性社会」「ボンドガールという女性蔑視」と非難されようとも、007/ジェームズ・ボンドは最高にカッコいい戦う男であり続けて欲しいのです。
それにもし次回作以降の『007』が女性になるとしたら、ボンドガールボンドボーイになってしまって世のノーマル男性の楽しみが90%減になりますし、女性にジェームズという名は考え難いため"My name is Bond...James Bond."とうあの決めセリフも使えなくなりますから。

2021_1018 イオンシネマ白山8番スクリーン・チケットにもATOMSの文字(ボカシ&下線)
今回観た上映館は『デューン』と同じ8番シアターでした。
実は、ここは北陸圏唯一のDOLBY ATOMS上映設備を完備した劇場なのです。
『デューン』は通常のマルチチャンネル音響でしたが、『007』はDOLBY ATOMS上映です。
(チケットにも「ATOMS」とはっきり書いてあります)
パロマとの共闘シーンでは頭上から通信音が聴こえてきて、はっきりドルビーアトモス3次元音響を楽しめました。

ホームシアターでもDOLBY ATOMSを実践している私としては、こうして近場にATOMS上映館が出来たことは本当に喜ばしいことです。
だって、今まで本物のDOLBY ATOMSを体験するには京都(MOVIX京都)か大阪(梅田ブルク7)まで行かなければならなかったのですから。

DOLBY ATOMS用天井スピーカー
そして、この日の体験は我が家のホームシアターのスピーカーセッティングに大変参考になりました。
この件に関しては近日書くことにしております。

IMAXはフルサイズ上映
ところで、エキスポのIMAXはフルサイズ上映なんですよね。
イオン独自の「ULTIRA(ウルティラ)」といってもやはり上下をカットしたシネマスコープサイズ・・・。
やっぱりIMAXで見たかったなあ・・・(未練)。



【今週の一大トピック】
今週は休みが2日も取れたものの、残りの5日は朝から夜遅くまで仕事が入ったため今週見れた映画は2本のみでした。
それでも、久しぶりに新作映画を設置の整った劇場で堪能することが出来てかなり満足しております。

そしてさらに・・・

10/20(水)には、2年半ぶりに映画のエキストラに参加してきました!

2021-10-20 多賀大社
朝5時に家を出て滋賀県の多賀大社に行ってきました。

多賀大社については詳しくないですが、この日は一般客もかなり多くて、特に幼い子供さんを連れた七五三の親子が多く目につきました。
(↑の写真にも鳥居のところで記念写真を撮っている親子の姿が写っています)

現地(鳥居前)に8時半集合とのことでかなり余裕をみて出発したんですが、うっかりミスで15分ほど遅刻してしまいました。
というのも、多賀大社のすぐ近くに名神高速道路の大きなサービスエリア(多賀SA)があるのですが、私はてっきりこのSAからITCで出られるものと思い込んでいたのです。
ところが、あんな大きなサービスエリアのくせにITC入出は出来ないとのことで、結局次の降り口(湖東三山PAスマートIC)まで行って下道を戻るという無駄足を踏むことになってしまったのです。
エキストラ担当のYさん、本当にごめんなさい。 m(_ _ )m
(でも、私より大幅に遅れてきた人も大勢いましたけど)

2021-10-20 567ウィルス簡易検査
この日の募集人数は300名。
控室は多賀大社境内にある結婚式場「参集殿」の宴会場2部屋で、150名づつ半分に分かれて出番を待ちました。
その前に、まず全員が新型567ウィルスの検査を受けました。
といっても、市販されている簡易式のもので、スティック状の先のスポンジ部分を数分間口に含んで本体に突き刺し、赤い表示が出たら陰性というものです。
私は問題なく陰性でクリア。
幸いなことに誰一人として陽性は居なかったです。

あと、以前『ちはやふる』や『カツベン!』『るろうに剣心』など関西での撮影で知り合ったエキストラ仲間数人とも再会出来ました。
しかし、ちょうどこの日は京都で大友啓史監督の大型時代劇の撮影も行われていたため、知っている人たちのほとんどはそっちへ行ってしまっていたそうです。
実を言うと私もその大友監督作品エキストラ募集に登録はしていたのですが、あちらは「朝3時に太秦撮影所集合」とのこと。
前日と翌日の仕事のことを考えると参加不可能と諦めた案件でした。

でも、こちらの小泉徳宏監督作品に参加して本当に良かったと思っています。
新しいお仲間たちとたくさん話が出来ましたから。

小泉徳宏監督作品エキストラ募集ページ
先週の記事では当選の嬉しさのあまり色々と書いてしまいましたが、現場入りしてみるとまだ何もかも一切が非公開とのことでした。
スタッフさんに訊いてもタイトルすら教えてくれません。
さすがにこの日の撮影のおおまかな内容と、出演している5人の俳優さん(主演俳優含む)については教えてくれましたが、それらの情報もSNS等で公開するのは遠慮して欲しいとのことでした。

記憶が鮮明なうちに書いておきたかったのですがね~。

・タイトルについては、この日知り合ったエキストラ仲間の一人から「多分これだと思う」ものを教えてもらいました。
そのものズバリは書けませんが「水墨画 本屋大賞」で検索すると出てきます。

・主演は仮面ライダーのアレとか戦隊シリーズのアレにもレギュラー出演していたイケメン俳優で、彼が動くたびに若い女性たちが「キャーキャー」とかしましかったこと。
・主人公の師匠となる人物を演じていたのは、かつてのアイドル歌手と結婚して息子二人も俳優・歌手として活躍している人だったこと。
・その師匠役の人が描く絵を実際に描いた先生(その道の大家らしい)が意外にお茶目な人で、我々エキストラ達にも大人気だったこと。
・主人公の先輩役は90年代のトレンディドラマで活躍してやはりアイドル歌手と結婚した人だったこと。
・撮影終了後に主演俳優と小泉監督から参加者全員に直接あいさつしてくれたこと。

等々・・・
残念ながら当日の撮影の話は来年までおあずけです。

今の私は「王様の耳はロバの耳~ぃ」状態であります(笑)

2021-10-20 給食のハンバーグ弁当
そんなわけで、今お見せ出来る写真は昼食に出た近江牛ハンバーグ弁当と・・・

2021-10-22 記念品
帰り際に貰った記念品のノートだけです(笑)。
ちなみにこのノート。表紙に通し番号(モザイク部分)が書かれていて世界に一つだけの品とのこと。
貰った時参加者名も併せて控えられたので、ヤフオクやメルカリに出品したりするとこの番号で誰がやったかすぐ分かるのだそうです。
私は勿体無いから手放しませんけどね(笑)。



今週はあわただしくも充実した一週間でした。
ただ、来週は衆議院選挙の関係でかなり忙しくなりそうで映画やドラマを楽しむ時間はまず無いだろうと思われます。
本格的再起動は11月に入ってからになりそうです。


今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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COMMENTS

2 Comments

There are no comments yet.

ゾンビマン  

毎度です。

石川県のシネコンの大画面シアター、カッコいいですね。
大阪でのデューンは、なぜか大きなシアターでやってるところが少なくて、大画面用みたいなせっかくの大作がもったいない気がしました。みなさん絶賛するわりに、私が観たときも初日なのに、そんなにお客さん入ってなかったですし。

2021/10/26 (Tue) 13:28 | EDIT | REPLY |   
トガジン

トガジン  

「偽物のほうが圧倒的に価値がある。本物になろうという意思があるだけ偽物のほうが本物よりも本物だ。」

ゾンビマンさん、コメントありがとうございます。

『メッセージ』『ブレードランナー2049』を見てドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がSF映画に絶対必要な「強い画」を撮れる希少な監督さんだと分かってましたので、少しでも大きなスクリーンで見たかったです。
その期待は裏切られることはありませんでした。

原作の『デューン』は発表後数多くのSF映画に影響を与えた作品だそうで、そのアイデアの数々は『スター・ウォーズ』『風の谷のナウシカ』『アバター』『パンツァー・ドラグーン』など後のSF映画やアニメ・ゲームに盛大にパクられています。
『デューン』をパクった後の作品のほうが圧倒的に有名なため「前にもどこかで見たような?」なシーンやメカニックがいくつも出てきて「こっちがオリジナルなのに新鮮味が感じられない」という実に不幸な映画になってしまっています。
あと、帰り際に「トンボみたいな羽根で飛ぶヘリコプター(?)は『天空の城ラピュタ』のアレのパクりだ!」としたり顔で語るバカップルがいましたけど、「パクったとしたらそれは宮崎駿のほうだよ」と言ってやりたくて仕方なかったです(笑)。

2021/10/26 (Tue) 21:52 | EDIT | REPLY |   

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