週刊映画鑑賞記(2021.11/16~2021.11/21)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
11/15(月)
『ブラック・ウィドウ』🈠
(ホームシアター:ディズニープラス配信)

本来は去年春に劇場公開されたはずの作品です。
予告編だけは当時何度も劇場スクリーンで見ましたが、567禍の影響で何度も公開延期を繰り返すうちに興味も薄れ、今年夏に上映されたときは何かと忙しくて見に行きそびれておりました。

ディズニープラスでは、先週12日(金)からマーベル作品の一部をIMAX仕様での配信も始まっています。

19対1(ビスタサイズより若干縦長)のIMAXアスペクトとシネマスコープ(21対9)とどちらが良いかは人それぞれだと思いますが、一般的な16:9の大型テレビで観る場合はIMAXサイズのほうが情報量が多くて良いのではないかと思います。
我が家のホームシアターはシネマスコープアスペクトスクリーンなのでシネスコのほうが大きく観られるのですが、せっかくIMAXサイズで配信してくれるのならとあえてIMAX版を選択しました。

さらに先月末からはドルビーアトモス3次元立体音響での配信も始まっています。
『ブラック・ウィドウ』の2Kブルーレイ盤は通常の7.1ch音声までしか収録されていないので、下手にブルーレイを買ったり借りたりするよりディズニー・プラス配信のほうが満足度もコストパフォーマンスも高いです。

基本は19:1のIMAXサイズですが、時々急に普通のシネスコサイズに変わります。
ただ、『ダークナイト』の頃と違ってIMAXサイズの時間が長いのでそれほど違和感は感じませんでした。

ドルビーアトモス音響は控えめな印象がありました。
サラウンドとヘリコプターとは常に相性が良いので、刑務所から父親を救出するシーンは(雪崩の轟音もあって)音響的には聴き応えありましたが、それ以外のシーンではトップスピーカーの存在を意識することは少なかったと思います。
これだと普通の5.1chでも十分な音響設計だった気がします。
マーベル映画って、アトモスやDTS:Xなど3次元音響を活かせば3倍楽しくなれる要素を持っているのに、何故か音には気合が入っていないのが残念でなりません。

『アベンジャーズ エンド・ゲーム』でソウルストーンを手に入れるために自ら命を絶ったナターシャ=ブラック・ウィドウの過去を掘り下げる物語です。
面白かったと言えば確かに面白かったんですが、本作の発表はアベンジャーズが分裂した『シビル・ウォー』の直後であるべきでした。
今これを見せられても、”義妹”を登場させてスピンオフの『ホークアイ』に繋げるためだけに作ったようにも見えてしまいます。
それに、ディズニー・プラスの客寄せ番組にされたような印象もあって、ディズニーの商売っ気ばかりが気になって困りました。
11/18(木)
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』🈠
(ホームシアター:ディズニープラス配信)

最初ポスター見たときは「何やこのもっさりしたオッサンは?」と鼻で笑ったものでした。
それに中国市場に100%忖度しているようにしか思えなくて、結局映画館へは見に行きませんでした。

しかし、マーベル好きな友人が「これメチャクチャ面白いぞ。絶対見とけ。」と薦めてきたので今回ディズニープラスで見てみました。
スミマセン、私が間違っておりました。
バス内の格闘シーンで私も考え方180度転換!。
なかなか・・・いや、凄く面白いじゃないですか!。
当日は仕事で少し疲れ気味だったので「眠くなったら中断して2日に分けて見よう」とか思っていたんですが、気が付いてみると2時間15分があっという間でした。
何事も食わず嫌いはいけませんね(笑)。

最愛の妻を失い、以後息子に辛く当たる父親。
息子は14歳のとき任務を与えられるが、理不尽さに屈して父の元から逃げ出す。
父親の行動、息子との確執、そしてポスターのこのポーズ。
なんだろう、この既視感は?。
あ、そーか!。

この人でした(笑)。
11/20(土)
『宇能鴻一郎の濡れて打つ』
(ホームシアター:WOWOW録画)

平成『ガメラ』三部作、『GMK大怪獣総攻撃』の金子修介監督の初監督作品です。
低予算、短い制作期間、そしてポルノ映画という条件の中で好き勝手にやってる感のある作品で、十数年前にレンタルビデオで初めて見たときも今見返しても普通に笑えるコメディ映画でした。
仮に元ネタの『エースをねらえ!』を知らなくても状況設定はきちんと描写されているので戸惑うことなく入り込めると思います。

「処女作にはその作家のすべてがある」とか「作家の運命は処女作によって決定される」とか申します。
思い残すことなく作れた幸福な処女作であれば良いですが、諸般の事情(例えば予算不足とかスポンサーの横槍とか)で必ずしも思い通りにはいかない場合のほうが多いと思います。
処女作が思惑通りにいかなかった場合、その作家は機会あるごとに「処女作のリメイク」を繰り返す傾向があります。
反対に思い通りに作れた場合でも、その成功体験から離れられず同じパターンを繰り返して自滅していく人も大勢います。

金子監督の場合はどうだったのでしょうか?。
この第一回監督作品ではやりたい放題やったとのことで、コメディやパロディに関しては程良く消化されたのではないでしょうか。
その後の怪獣映画やサスペンスものでも絶妙なタイミングで笑いを挿入していますが、それは緊迫感の合間に緩急をつけるための要素としてうまく笑いを使っている気がします。
(稀に『GMK』の佐野史郎さんみたいな変なキャラが出てくることもありますが・・・)
金子監督はキャリアの初期におふざけやパロディを好き放題やりつくして、うまく自分の血肉にされていると思えます。
『濡れて打つ』は金子監督にとって幸福な処女作だったと言えるのではないでしょうか?。
それにしても、こういったロマンポルノまでハイビジョン画質で見られる(しかも録画してブルーレイ保存まで出来る)時代が来ようとは・・・。
かつて、勇気を振り絞ってポルノ映画館に入った40年前の自分に「お前はよく頑張った」と声をかけてやりたい気持ちでいっぱいです。
【日曜日のジレンマ】

今日は21時頃に帰宅してこのブログを仕上げています。
本当は今日録画しておいた『仮面ライダーZО/仮面ライダーJ』(東映チャンネル)や昭和49年版TVドラマ『日本沈没』(日本映画専門チャンネル)を見たかったのですがね。
これらは来週毎日1時間くらいづつチマチマと見ていくことにします。
「毎週日曜日は必ずブログを更新する」と自分に課した枷が重いです(笑)。
それと、↓こんな情報を見つけてしまいました。

昨年3月に京都みなみ会館で開催予定だった「平成ガメラ降臨祭」が約1年半遅れの12/5に開催されるとのことです。

慌ててみなみ会館のチケット販売ページを開いてみたものの押せる購入ボタンがありません。
もしや1年半前に販売済みのチケットが優先されるため「完売状態」にあるということでしょうか?。
だとすると、当日ギリギリまでキャンセル待ちに望みを繋ぐしかなさそうです。
当時私も参加したくてチケットを買おうとしたのですけど、あの時は妻の猛反対に押し切られて断念せざるを得ませんでした。
あ~あ、あのとき強引にでもチケットを買っておけば行けたのになあ・・・。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。