週刊映画鑑賞記(2022.1/10~2022.1/16)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

1/11(火)
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)

公開からあまり時間が経っていないためネタバレ無しで書こうと頑張ってみたのですがこれが結構難しいです(汗)。
だって、見どころ=ネタバレなのですから!。
もちろん「そのものズバリ」は書いていませんが、未見の方は閲覧を避けてくださいますようお願いいたします。<(_ _)>
(念のため文字サイズを小にしておきます)

”あの二人”の登場シーンは(予想していたとはいえ)思わず鳥肌が立ちました。
こんなクロスオーバーは今までなかったんじゃないかと思います。
メチャクチャ素敵じゃないですか!。
もちろん、現行の前2作だけでなくサム・ライミ監督の3部作と『アメイジング』2作の内容が頭に入っていることが条件ですが・・・。
今のスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)は良い友達と良い先輩に恵まれました。
先輩たちの登場シーンは本当に鳥肌もので、特に、かつて恋人を救えなかった片方の先輩に思わず涙腺が緩みました。
あと「ウィレム・デフォー流石だな~」とか「アルフレッド・モリーナ、美味しいな」とも。
ところで、グリーン・ゴブリンは『アメイジング2』にも出てきたはずですが、彼はこっちの世界に来なかったのかな?。
もっとも、出てきたら先輩の一人が冷静でいられなくなるでしょうけど・・・。
あと、残念だったのは東映版のスパ・・・(以下自粛)

この日は仕事が午前中で終わったので『スパイダーマン』を観て帰りました。
劇場は昨年秋にドルビーアトモス対応した福井コロナシネマワールドさんです。
仕事場への通り道(国道8号線)沿いにあるので、今一番立ち寄りやすいシネコンです。

平日の昼間(午後3時半の回)だというのに、観客は40人以上はいたと思います。
都会ではこんなものではないのでしょうが、福井ではかなり珍しい気がします。
皆さん、やっぱり楽しみにしてたんでしょうね。
流石にエンドクレジットが始まってすぐに出ていくような人は居なかったですが、それでも●ェ●ムが出てくるポストクレジットが終わった途端、半分近い人数がゾロゾロと出て行ってしまいました。
あ~あ、可哀そうに。
次に繋がる大事な場面が最後の最後にあったのに(笑)。
これから観に行く方は劇場内が明るくなるまで絶対に席を立たないことを強くお薦めします。
今週、劇場公開作の『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』以外は家で4K録画した映画を視聴しておりました。
なぜならば。

4Kチューナー内蔵レコーダーの残り時間が間もなく10時間を切ろうとしていたからです(汗)。
2時間の映画だとあと5本しか録れません。
外付けHDDを買うことも考えましたが、今は買いたいものがあるのでそれは出来れば避けたいところです。
1/13(木)
『遊星からの物体X』
(ホームシアター:BS4K録画)

実は劇場では見たことありません。
雑誌かなにかで『ニューヨーク1997』の監督の新作と知ってから凄く楽しみにしていたのですが、残念ながら福井ではどの映画館も上映してくれなかったのです。
でも、田舎ではこんなことしょっちゅうなので、1~2か月遅れで他の映画と抱き合わせで上映されるだろうと思ってました。
しかし、本作の公開が82年11月末だったのが災いしました。
年末から公開された『E.T.』がそのまま大ロングランに突入したため、『遊星~』の出る幕が無くなってしまったのです。
もっとも、当時私は受験生だったため、仮に年明け以降に上映されたとしても見に行くことは無理だったと思います。
でも、大学に入ると同級生たちから「え?お前『物体X』見てないの?。」とか馬鹿にされて悔しい思いをしたものでした。
初めて見たのはTV放送でしたが、あの頃の自分には縁の薄い作品だったようです。

人間に寄生した宇宙生物が姿を現すシーン、特にちぎれた顔から手足(触手?)が生えてシャカシャカ移動する姿は聞きしに勝る気味悪さでした。
そして今、冬のこの時期に4Kで見返してしまったことを私は後悔しています。
こんなの見たら当分カニは食えないなあ・・・。

現在の567禍の状況下で見ると以前とはまるで違った感覚に陥ります。
「誰が物体Xに寄生されているのか?」と疑心暗鬼になる隊員たちの姿は、全ての他人を「567感染者では?」と疑いの目を向けていたつい最近の私たちそのものです。
1/14(金)
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
(ホームシアター:BS4K録画)

実は私、スピルバーグ監督作品の中でこれが一番の駄作だと思っています。
25年前に最初に映画館で見て以来「二度と観ることはない」とスルーし続けてきましたが、今回4K版がタダで目の前に転がってきたことから「これを本当に人生最後の『ロストワールド』にする」と決めて見ることにしました。
(前作も一緒に放映してましたがUHD-BDを持ってるので今回はパスしました。)

人命軽視が甚だしい映画です。
この映画最大の疫病神は、古生物学者のサラ(ジュリアン・ムーア)と自然保護活動家のニック(ヴィンス・ヴォーン)のふたりです。
こいつらの身勝手な行動のせいで調査隊の中で一番いい奴だったエディ(リチャード・シフ)が無残な形で命を落とすことに!。
エディでなくこの二人が食われれば良かったのに・・・と本気で思ってました。

そればかりか人が食い殺されるシーンを面白がって描いているようにも見えます。
そうした作者の邪気が画面のあちこちに見えるため、ひたすら不愉快にさせる映画です。
4K高画質で見てもその根本部分が変わることはありません。

作りもかなり大雑把で、'97年のSFX大作とは思えないような凡ミスが数多く見られます。
例えば、ロサンゼルスの街中で暴れるTレックスを室内からガラス越しに捉えたこの場面。
ガラスに歩み寄っていくカメラマンの姿がハッキリ映り込んでいます。
「おいおい、CGの恐竜を合成する前にもっとやるべきことがあるだろう」って感じです。

一応スピルバーグ監督作品ではありますが、本人はあまりやる気が無かったんじゃないでしょうか。
実際『ロスト・ワールド』の撮影中は『シンドラーのリスト』と掛け持ちしていたそうです。
現場入りしたのは数回のみで、ほとんどセカンドユニット監督に任せて自分は本国(あるいは『シンドラー』撮影現場)からリモートで指示を出していたそうです。
1/15(土)
『大魔神逆襲』
(ホームシアター:BS日テレ4K録画)

昨年末、せっかく4K高画質で『大魔神』三作を放送してくれたというのに、うっかり予約ミスで一作目を取り逃してしまい意気消沈しておりました。
あれから3週間経ってようやく気を取り直し、『大魔神逆襲』鑑賞に至りました。

前の2作はどちらも「乙女の涙を受けて大魔神が悪行の限りを尽くす領主を成敗する」という同じパターンのお話でしたが、3作目では乙女を少年に変更することでマンネリ化を防いでいます。

合成技術も前二作目から大幅に進歩しています。
この場面など、背景で動く魔神(着ぐるみ)と手前の人物との一体感が完璧で、まるで同じ空間に存在している両者をそのまま撮影したかのように自然です。
両者のサイズ、照明の統一感、そして撮影時には見えていない魔神に対する的確なリアクション演技。
これらが完全に一致していることが分かります。

ただ・・・。
実は私、この『逆襲』には子供が死ぬ場面があるために前2作と違ってカタルシスが感じられません。
そのため見返す機会も少ないです。
たとえ「ご都合主義」などと誹られようとも、友達を救うため犠牲になった金太にも奇跡を起こしてあげて欲しかったです。
BS日テレ4K『大魔神』三部作録画ミスに続き、またやらかしてしまいました。

『サンダーバード55(GOGO)』の福井上映館がメトロ劇場さんであることが分かり、時間や終了日程など確かめようとHPを開いてみたところ・・・
>メトロ劇場2022年1月上映予定

え???
大魔神・・・?
なんで?

なんと!。
メトロ劇場さんでは元旦から大映特撮作品『大魔神』『妖怪』『昭和ガメラ』『平成ガメラ』の各シリーズを4Kリマスター品質で連日再上映してくれていたのです。
うわぁぁぁぁぁ!
全然気付いてなかったぁ。
1月16日現在、すでに昭和ガメラまでの上映は終了していて、残るは平成ガメラ三部作のみとなっています。

『平成ガメラ』三部作劇場上映といえば、先月京都みなみ会館で開催された「平成ガメラ降臨祭」に参加申し込み競争に敗退して参加出来なかったという苦い思い出があります。
「今度こそ四半世紀ぶりのガメラ劇場再体験を!」と慌てて自分のスケジュールと照らし合わせてみたのですが・・・
あかん、来週は土曜日まで連日8時まで仕事だった・・・
_| ̄|○...
せめて昨日のうちに気付いていたら『大怪獣空中決戦』と『レギオン襲来』は観られたのに!。
またもや千載一遇のチャンスを逃してしまいました。
痛恨の極みであります。
最後は愚痴になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。