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映画と日常

ありがとうキャンディーズ

CATEGORYその他
トガジンです。
今回は完全にカテゴリー違いですが、一部映画の話も絡めていますので何卒ご容赦願います。

キャンディーズ ラストコンサート
去る4月4日はキャンディーズの解散記念日でした。
あれからもう44年も経ったのですね。

キャンディーズ TVステージ
実は私、小学5年から中2の春までの約3年間、キャンディーズのファンでした。
ファンとは言っても田舎の小中学生のことですから、彼女たちのレコードを全部買うとかライブやコンサートに出掛けるなど豪気なことは出来ません。
ただひたすら毎日のTV番組に彼女たちが出てくるのを楽しみに待っていただけでした。



当時の私がキャンディーズに惹かれた本当の理由。
それは、小5の頃から自分の嗜好が大きく変化したことにありました。

私は小さいころから特撮やアニメが何より好きな子供でした。
4年生の頃までは『ウルトラマン』『仮面ライダー』『ゴジラ』もロボットアニメも毎年当たり前のように新作が登場していました。
この幸福な状態は未来永劫続くものとばかり思っておりました。
ところが!。
小5の春、突然ウルトラもライダーもゴジラ映画も新作が途絶えてしまい、TVの特撮ものも相次いで終了してしまいます。
(この急激な変化がオイルショックの影響によるものとは当時の私には知る由もありませんでした)
アニメについては勧善懲悪のロボットアニメにはもう飽き飽きしていて、唯一夢中にさせてくれた『宇宙戦艦ヤマト』も春には終わってしまいました。

さらに、前の年初めて本物の野球場で見た中日vs巨人戦に感化されて本格的にプロ野球中継を見るようにもなりました。
こうして私の興味はアニメ・特撮から野球・芸能界へと大きく移り変わり、TVで見るものもスポーツ中継や『太陽にほえろ!』などの刑事ドラマへとシフトしていきます。
こうして、小5の春私はいつしかアニメや特撮から卒業していったのでした。

キャンディーズ ミニスカ
その後、毎日のようにテレビに現れるミニスカ姿のキャンディーズにいつしか心惹かれるようになりました。
当時星の数ほど居たアイドルの中で何故か彼女たちにばかり目が行ってしまうのです。

キャンディーズ「みごろ!たべごろ!笑いごろ」
最初は特に歌が好きだったとかではなく、『全員集合』や『見ごろ食べごろ笑いごろ』に出ている彼女たちを見て「この子たち面白いな」と思ったことがきっかけでした。
お笑い番組で少しも気取らず最後までコントをやり抜くプロ根性と、近所のお姉さん的な親しみやすさが一番の魅力でした。
あと、雑誌か何かで『年下の男の子』の振り付けに手話が取り入れられていたと知ったとき、キャンディーズが誰からも親しまれる理由の一つが分かった気がしました。

また、6年生から中1にかけては彼女たちの音楽性やパフォーマンスにも興味を持つようになりました。
『年下の男の子』『春一番』を手掛けた穂口雄右氏をはじめ、竜真知子氏や吉田拓郎氏など名だたる作詞家・作曲家が楽曲を提供し始め、一曲ごとのパフォーマンスも目に見えて進化していきます。
中学生になると「俺もいつかキャンディーズのコンサートに・・・!」と考えるようになっておりました。

しかし・・・。
キャンディーズ解散宣言
中1の夏、キャンディーズは突然「解散」を宣言します。
この時、2年前に感じた「未来永劫続くはずだったものが失われる虚無感」を再び味わうことになりました。

キャンディーズ 解散コンサート
そして中2の春に「普通の女の子に戻りたい」と本当に解散してしまったのです。
私は結局、彼女たちのステージを生で見聴きすることは叶いませんでした。

そして、まるでキャンディーズの解散と入れ替わるかのように『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』といった海外のSF超大作映画が続々と公開され始めました。
国内でも前年の劇場版『宇宙戦艦ヤマト』大ヒットから続いてきたアニメブームが『さらば宇宙戦艦ヤマト』公開により最高潮に達します。
また、(『スター・ウォーズ』に感化されてか)『ウルトラマン』『仮面ライダー』『ゴジラ』など日本の特撮作品を再評価する第3次怪獣ブームが沸き起こり、元々怪獣少年だった私はあっさり元の鞘に戻ってしまいそのまま現在に至っております。

私は小5のとき特撮・アニメから心離れたと同時にキャンディーズを好きになり、キャンディーズが去ると同時に再び特撮・アニメの世界へと戻っていきました。
つまり、思春期にそれまで大好きだったものを喪失した私の心の隙間を埋めてくれたのがキャンディーズだったということです。
私の人生においてキャンディーズがいかに重要な存在だったかを改めて認識し直しました。



スーちゃん
3人のうち私の推しは、小学生の頃からスーちゃん(田中好子さん)一筋でした。
どうやら私は昔からぽっちゃり好みだったみたいです(笑)。
当時クラスの男子にはランちゃん派とミキちゃん派が多く、スーちゃん派は比較的少数だったと思います。
ラン・ミキ派の中にはスーちゃんを「デ●」呼ばわりするけしからん奴もいましたが、私は「坊主頭とハゲが違うように、ぽっちゃりと●ブは別ものなのだ」と説き続けておりました。

田中好子さん『ちゅらさん』
キャンディーズ解散後、スーちゃんは女優に転向して映画やドラマで高い評価を受けるようになりました。
役柄としては母親役が多かったですが、それは彼女が醸し出す母性のイメージがそうさせたのだろうと思います。
また、モスラが大好きとのことで’92年の『ゴジラvsモスラ』には自ら志願して出演したとのことです。
これはキャンディーズファン&怪獣映画ファンの私にとって嬉しい逸話でした。

しかし、まさか3人のうち一番健康的に見えたスーちゃんがあんなに早く逝ってしまうだなんて・・・。



キャンディーズ BEST CD
かつてキャンディーズが解散し、そしてスーちゃんが世を去ったのと同じ今の季節に、私は再び彼女たちの歌声に聴き入っております。

♪泣いてばかりいたって 幸せは来ないから
♪重いコート脱いで 出かけませんか
♪もうすぐ春ですね 恋をしてみませんか


これまで何度この歌に救われたことか・・・。
「春一番」名曲です。


<(_ _)>
昭和オヤジのノスタルジーにお付き合いいただきありがとうございました。
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COMMENTS

2 Comments

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ゾンビマン  

毎度です。

私もほぼ同じ世代ですので、よくわかります。
子供番組からの脱却に、私も洋画・洋楽と共に、プロ野球やプロレスの影響が凄く大きかったです。
キャンディーズって、百恵ちゃんとかからピンクレディー登場後まで、ず~っと良い位置にいたという印象で、私はなんでもできるマルチタレント的に見てました。
そうそう、今現役アイドル時代のスーちゃんをみると、むちゃくちゃナイスバディなんですよね!
他の二人がむしろ痩せすぎで。で、女優になってからキャンディーズを感じさせない存在になったのには感服しました。(『ゴジラVSビオランテ』大好きでして)

2022/04/07 (Thu) 21:38 | EDIT | REPLY |   

トガジン  

キャンディーズのおかげで(一時的に)普通の男の子になれました(笑)

ゾンビマンさん、コメントありがとうございます。

>子供番組からの脱却

5年生になって急にアイドル(キャンディーズ)に夢中になったり、それまで嫌々参加していた少年野球にレギュラー目指して真剣に打ち込むようになったり、近所の”普通の”男の子と同じようにアイドルやプロ野球の話ばかりするようになった私を見た親は「ようやくウチの息子も・・・普通になった」とずいぶん喜んだらしいです(笑)。
ところが、キャンディーズ解散後いきなり元に戻ってしまった(むしろ悪化した?)ときは相当ガッカリしたとか(母親談)。

でも、大事な思春期に特撮やアニメ以外の世界に目を向けていられたことは幸運だったと思います。
もしあの時キャンディーズに夢中にならなければ「大好きな何かを喪失する」という体験をしないまま大人になってしまったかも知れませんから。

>『ゴジラVSビオランテ』

当時私は大阪に住んでいまして、花博の頃には京橋のよみうりテレビやパナソニックビルに仕事でよく出入りしてましたから、よく知ってる場所がゴジラとの戦闘の舞台になっていてテンション上がりっぱなしでした。
あと、終盤にはシリーズで唯一福井が舞台になる(原発への襲来を阻止する展開)のでその点でも私にとって特別なゴジラ映画です。

私も『ビオランテ』でスーちゃん・・・というより女優:田中好子さんを見たときは「うわー綺麗になったな~」と思わず見惚れてしまいました。
あと、特撮映画の演技って架空の存在(怪獣)を見上げたりワケの分からん専門用語を当たり前のように口にしたりと色々難しいはずですが、怪獣映画を見慣れた私が見てもどの演技も自然で怪獣映画のリアリティ向上に大きく貢献していたと思います。
やはり「昔からモスラが好きだった」というだけあって特撮映画の演技を研究し尽していたのだと思います。

2022/04/08 (Fri) 13:29 | EDIT | REPLY |   

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