週刊映画鑑賞記(2022.4/25~2022.5/1)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週も仕事が忙しく、自分の時間を確保するのが難しい一週間でした。
観たのは、ロシアのプーチン大統領のドキュメンタリーと、新しく始まった民放SFドラマの第1話のみです。
あと、今日はもの凄~く嬉しいことがありました。
詳しくは記事の最後に!。
4/26(火)
『パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜(第1話)』🈠
(自室液晶テレビ:TVer)

私は民放のTVドラマにはほとんど関心が無い人なのですが、これだけは番宣を見たときから「見たい!」と思っていました。
「想像できる未来はすべて現実となる」
「ロボットが人殺しなんてあり得ないでしょ」
「たかが機械が我々人間を超える日が来るんです」
「だいたいロボットをどう裁くんだ?」
なんか私の大好物っぽい匂いがプンプンしてきます(笑)。

ただ、福井では一週間遅れの30日(土)放送開始とのことでした。
FBC(福井放送)は日本テレビ系のくせに、福井に系列局が無い朝日系やTBS系の番組をクロスネットしていて、時々日テレの番組をスルーしてしまうことが多いのです。
久し振りに田舎の悲哀というやつを味わいました(苛)。

待ちきれなかった私は、妻が教えてくれた「民放公式テレビ配信サービス”TVer”」なるものを初めて利用しました。
便利な世の中になったものです。
40年以上前のビデオテープ録画に始まり、HDD録画、全チャンネル丸ごと録画とテレビの視聴環境は大きく変化してきましたが、民放番組に限ればもう録画する必要さえ無くなったのですね。

面白い!
最初は「どうせアイザック・アシモフの”ロボット3原則”の話だろう」とたかをくくっていたんですが良い意味で裏切られました。
(ネタバレになるので詳細は書きません)
2話以降も「脳にマイクロチップを埋め込み」「動く屍体」「VRの罠」「若返りウィルス」と続きますが、まるで『怪奇大作戦』みたいではないですか!(笑)。
毎週視聴決定です!。

原作は中村啓さんの『SCIS 科学犯罪捜査班 天才科学者・最上友紀子の挑戦』。
このドラマでは脇に回っている最上友紀子(演:岸井ゆきの)が原作小説の主人公らしいです。

主役の小比類巻を演じるのはディーン・フジオカさん。
TVドラマに疎い私は全然知りませんでしたが、イケメン好きの妻によると最初は台湾でドラマデビューして最近日本に凱旋してきた人だそうです。
あと、科学に疎い長谷部警部を演じるユースケ・サンタマリアさんが良いですね。
コメディリリーフ的ポジションですが、決して話の流れを邪魔しないバランスを保っていて良い意味でのアクセントになってました。
上司役の板尾創路さんと小比類巻の後輩にして協力者役の佐藤隆太さんもいい味だしてます。

唯一物足りなかったのが岸井ゆきのさん。
一話を見た限りでは、破天荒さばかりが強調されていて肝心の「若き天才科学者」という部分が見えてきませんでした。
次回以降に期待します。
SFミステリードラマというジャンルは最近は海外作品でしか見られなくなりましたが、昔は日本でも『ウルトラQ』『怪奇大作戦』『緊急指令10-4・10-10』など本気のSFミステリーがいっぱい作られていました。
日本のTV局も再びこうしたSFドラマにも目を向けるようになってきた気がします。
1話を見た限りでは出来も良いですし、とても喜ばしいことです。
4/28(木)
『アメリカが最も恐れた男”プーチン”』
(ホームシアター:Amazon PRIME VIDEO)

2017年アメリカで制作されたドキュメンタリー映画です。
ここ数年、ロシアではプーチン政権を批判するジャーナリストや政敵が次々と暗殺されたり生命の危険に晒される事件が頻発しています。
この作品発表以後も、野党の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が毒を盛られる暗殺未遂事件が発生しています。
誰がどう見てもプーチン大統領の指図によるものとしか思えませんが、プーチンとロシア政府が徹底して真実を隠蔽しているため誰もプーチンを罪に問えないという歯痒い状況が続いています。

現在のウクライナ侵略を一方的に正当化し、露軍の残虐行為も「ウクライナ軍の自作自演だ」と平気でうそぶくプーチン。
この卑劣で残虐極まりない独裁者がいかにして誕生し、ロシアの良識ある人々をどれだけ踏みにじってきたかを分かりやすく教えてくれるドキュメンタリー作品です。
ただし、戦争やテロについての描写が多いためご遺体がそのまま映っている場面が多々あります。
中には幼い子供のご遺体も映っていて、生理的にそうした描写が苦手な方にはお勧め出来ません。

前半はプーチンの生い立ちについて時間を費やしています。
昔のプーチンの写真が何枚か出てきますが、不気味なことに彼が心から笑っている写真が一枚もありません。
笑っていても何かを企んでいるような気味の悪い笑い方のものばかりです。
幼い頃の写真でも何か思いつめたような暗い目をしています。

こちらは少年時代のプーチンですが、やはり死んだ魚のような目をしています。
『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキンに似ている気もしますが、そういえばカルキンも常人とは異なる育ち方をさせられて歪んだ価値観を持ったまま大人になってしまった人でした。

見ていて思わずゾッとしたのがこの写真です。
二人の幼い娘と一緒に写真に収まっていますが、目が・・・目が全く笑っていません。
まるで誘拐犯がさらってきた人質を抱きかかえているかのようです。
写真を撮られるときこうした威嚇するような目つきをするのはプーチンの癖なのかも知れません。
でも、子供と一緒にいるときくらいもう少し朗らかな表情をしていてもよさそうなものですがね。
今の世界情勢に少しでも興味があるなら絶対見ておくべき作品です。
ただし、一つだけ留意すべき点があります。
このドキュメンタリー映画はあくまでもアメリカ視点で制作された作品であるということです。

子供と一緒に写るプーチン氏の写真も、探せばこのように穏やかな表情を見せているものも見つかります。
本作品に使われる写真の選別には監督やプロデューサー(あるいは米国政府も?)の思惑が確実に絡んでいるということです。
もちろん、プーチンとロシア政府による非道の数々は疑うべくもありません。
しかし、このドキュメンタリー映画がアメリカ政府によるプロパガンダである可能性もゼロではないのです。
そのことを頭の片隅に置きながら見ることをお勧めします。
【朗報】
私、5月7日から11日にかけて山崎貴監督最新作『超大作怪獣映画(仮題)』の長野ロケのエキストラ募集にエントリーしておりました。
「当落発表は当選者にのみメールを送る」とのことだったのでドキドキしながら待っていたのですが・・・。

当選しましたぁ~
(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨッシャア!
たった一日(+予備日)ではありますが、それでも怪獣映画に参加出来ることに変わりはありません。
7年前の『シン・ゴジラ』の現場では、周りの参加者が怪獣と特撮が好きな人ばかりだったので誰とでもすぐ仲良くなれて本当に楽しかったんですよね。
またあのワクワク感を味わえるかと思うと今から楽しみで仕方ありません。
不祥トガジン、素晴らしい怪獣映画作りに少しでも貢献出来るよう頑張って参ります!。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。