週刊映画鑑賞記(2022.4/18~2022.4/24)
CATEGORY週刊映画鑑賞記
トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週はちょっと忙し過ぎて観れたのはこれだけでした。
4/18(月)~4/22(金)
『ULTRAMAN SEASON2』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

先日配信開始されたばかりのCGアニメ『ULTRAMAN』のシーズン2です。
全6話を一晩に1~2話づつ五日かけて視聴しました。

シーズン2では新たに粳寅満太郎・・・じゃなくてウルトラマン・タロウが登場。
右端でボーボー燃えてる奴がタロウです。

東光太郎は感情の起伏に合わせて身体がバーストしてしまうという特異体質になってしまい、その暴走エネルギーを封じ込めるためにウルトラスーツを装着することになったとのことです。
私は原作漫画を読んでいないのでまだうまく基礎設定を呑み込めていないのですが、この全身エネルギー炎に包まれるというのはタロウの必殺技「ウルトラダイナマイト」を想定してのものでしょうかね。

前シーズンではスーツ装着シーンが無かった帰ってきたウルトラマンことジャックも今回初めてパワードスーツを着用しました。
彼だけアメリカ人という設定で、スーツ装着後もガタイが一回り大きくパワー感を前面に押し出しています。
私は全ウルトラシリーズで『帰ってきたウルトラマン』が一番好きなんですが、あの最も人間味がったウルトラマン(郷秀樹)とはイメージが変わり過ぎです。

『ULTRAMAN』はキャラクターの動きを3D-CGで作成し、それをセルアニメ風の見た目に変換する「セルシェーダリング」という技法で作られています。
しかし、(言葉で表現するのが難しいですが)セリフを喋る度にやたら頭を揺らしたり腕を振り上げたりと異様なくらいオーバーアクションで見ていてなんだか気持ち悪いです。
昔、日本のリミテッドアニメに慣れた目で『白雪姫』などのディズニーのフルアニメーション作品を見ると、ぐにゃぐにゃと動き過ぎて気持ちが悪かったものですが、あれと似た感覚です。
この点はシーズン1や神山監督の前作『永遠の831』でも気になっていたことですが今回も改善されていませんでした。
神山監督は10年前の『009 RE:CYBORG』でも同じ技法を使っていましたが、今回のような不自然さは感じませんでした。
同じ監督が同じ技法で作った10年前の作品と現在の作品とで逆転現象が起きているのです。
現在のCGアニメ制作にはモーションキャプチャーが取り入れられており、モーション担当の俳優さんが余計な動きを付け過ぎて、それがそのまま完成画面に反映されてしまったせいだろうと思われます。
しかし、これは俳優さんの責任とは言い切れません。
俳優は目の前に相手役がいたり衣装を着けたりロケ現場やセットの中に入るなりすれば、現在の役柄と状況を感じ取って適切な演技をしてくれるはずです。
しかしモーションキャプチャーの収録では、相手役は不在、マーカーが付いてるだけの専用スーツを着せられ、モーション撮影カメラしかない淋しいスタジオで台本に書かれた演技をさせられるわけです。
完成画面をイメージ出来ないため、台本に書かれた動きを想像しながら身振り手振りを加えて大袈裟に演じるしかなく、その不自然な演技がそのままアニメーションに転化されているのだと考えます。
対して『009 RE:CYBORG』の時のモーションキャプチャーはまだ未完成な部分が多く、そのためモーションデータだけでなく腕の立つアニメーターが描いた手書きアニメーションも取り入れていました。
そのため、ここまで機械的で不自然な動きにはなっていませんでした。
CGアニメーションも既に20年以上の歴史を積み重ねているのですから、日本もそろそろ作り方を考え直すべき時にきているのではないでしょうか?。
『シン・ウルトラマン』公開まで残り3週間を切りました。
「怪獣」ではなく「禍威獣」、「宇宙人」ではなく「外星人」なんですね。
そして「科特隊」は「禍特対」(禍威獣特設対策室専従班)に。

最新の予告編ではザラブ星人がハッキリ映っています。
庵野監督は以前「ザラブ星人が一番好きだ」と仰ってましたから、これは予想出来ておりました。
2003年のこの動画の中で企画・脚本の庵野さんは・・・
1、ウルトラマンと真逆の立場のザラブ星人が好き
2、怪獣にはあまり興味は無く、ウルトラマンそのものが好き。
3、地球防衛軍の組織をきちんと描いてみたい(ウルトラマンの登場は最後に1カットだけもいい)
そして樋口監督は・・・
1、宇宙人の侵略ものをやりたい
2、ウルトラマンを許容しているあの世界観が素晴らしい。
3、「もし現代社会にウルトラマンが現れたら?」を突き詰めると現代社会が見えてくる
と、語っておられましたが、今回の予告編を見ていると20年近く前に撮られた対談動画の内容に限りなく近い気がしています。

あと、予告編に映っているこの変身シーン。
何かの建物を突き破って巨大化してますが、確かオリジナルのザラブ星人回の変身もこんなシチュエーションでした。
これであとにせウルトラマンが出てきたら完璧です(笑)。

「ウルトラマン抹殺計画書」などという物騒な書類も出てきますが、これは禍特対がザラブのにせウルトラマンに騙されて作成した作戦計画でしょうか?。
ていうか、あの巨人を「ウルトラマン」と命名するのは誰なんでしょうかね。
あと、それ聞いて「ウルトラにいいでしょう」と受け入れる人は?(笑)。

あと、(人間の姿しか見せてませんが)メフィラス星人も登場です。
メフィラス星人登場ということは、長澤まさみさんがそのまま巨大化して都市破壊するとか?(笑)。

実は私、庵野監督の「ウルトラマンは最後に1カットだけでもいい」という言葉が引っかかっています。
ここからは私の想像(妄想とも云う)ですが・・・。
現在予告編に映っているウルトラマンは全てザラブが化けた(あるいは操っている)にせウルトラマンではないかと思えるのです。
本物のウルトラマンは人間の姿に化けてザラブやメフィラスと水面下で調査や交渉を続け、映画の最後3分間だけ姿を現して外星人を撃つ・・・みたいな?。
ここまで読んで気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、「本物の主人公が最後の数分しか出てこない」というのは『ルパン三世』第2シリーズ最終回「さらば愛しきルパンよ」で宮崎駿監督が使った手法です。
庵野監督は宮崎監督と親しい間柄なのでこんな構成もあり得るかも知れません。
そして最後に現れる本物のウルトラマンというのが・・・。

じゅわっ!
な~んてね(笑)。
そもそもこんな展開を円谷プロが許すはずないですよね。

なにはともあれ、今一番楽しみにしている映画です。
初日は仕事が決まっているため無理ですが、公開から一週間以内には観に行きたいなあ。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週はちょっと忙し過ぎて観れたのはこれだけでした。
4/18(月)~4/22(金)
『ULTRAMAN SEASON2』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

先日配信開始されたばかりのCGアニメ『ULTRAMAN』のシーズン2です。
全6話を一晩に1~2話づつ五日かけて視聴しました。

シーズン2では新たに粳寅満太郎・・・じゃなくてウルトラマン・タロウが登場。
右端でボーボー燃えてる奴がタロウです。

東光太郎は感情の起伏に合わせて身体がバーストしてしまうという特異体質になってしまい、その暴走エネルギーを封じ込めるためにウルトラスーツを装着することになったとのことです。
私は原作漫画を読んでいないのでまだうまく基礎設定を呑み込めていないのですが、この全身エネルギー炎に包まれるというのはタロウの必殺技「ウルトラダイナマイト」を想定してのものでしょうかね。

前シーズンではスーツ装着シーンが無かった帰ってきたウルトラマンことジャックも今回初めてパワードスーツを着用しました。
彼だけアメリカ人という設定で、スーツ装着後もガタイが一回り大きくパワー感を前面に押し出しています。
私は全ウルトラシリーズで『帰ってきたウルトラマン』が一番好きなんですが、あの最も人間味がったウルトラマン(郷秀樹)とはイメージが変わり過ぎです。

『ULTRAMAN』はキャラクターの動きを3D-CGで作成し、それをセルアニメ風の見た目に変換する「セルシェーダリング」という技法で作られています。
しかし、(言葉で表現するのが難しいですが)セリフを喋る度にやたら頭を揺らしたり腕を振り上げたりと異様なくらいオーバーアクションで見ていてなんだか気持ち悪いです。
昔、日本のリミテッドアニメに慣れた目で『白雪姫』などのディズニーのフルアニメーション作品を見ると、ぐにゃぐにゃと動き過ぎて気持ちが悪かったものですが、あれと似た感覚です。
この点はシーズン1や神山監督の前作『永遠の831』でも気になっていたことですが今回も改善されていませんでした。
神山監督は10年前の『009 RE:CYBORG』でも同じ技法を使っていましたが、今回のような不自然さは感じませんでした。
同じ監督が同じ技法で作った10年前の作品と現在の作品とで逆転現象が起きているのです。
現在のCGアニメ制作にはモーションキャプチャーが取り入れられており、モーション担当の俳優さんが余計な動きを付け過ぎて、それがそのまま完成画面に反映されてしまったせいだろうと思われます。
しかし、これは俳優さんの責任とは言い切れません。
俳優は目の前に相手役がいたり衣装を着けたりロケ現場やセットの中に入るなりすれば、現在の役柄と状況を感じ取って適切な演技をしてくれるはずです。
しかしモーションキャプチャーの収録では、相手役は不在、マーカーが付いてるだけの専用スーツを着せられ、モーション撮影カメラしかない淋しいスタジオで台本に書かれた演技をさせられるわけです。
完成画面をイメージ出来ないため、台本に書かれた動きを想像しながら身振り手振りを加えて大袈裟に演じるしかなく、その不自然な演技がそのままアニメーションに転化されているのだと考えます。
対して『009 RE:CYBORG』の時のモーションキャプチャーはまだ未完成な部分が多く、そのためモーションデータだけでなく腕の立つアニメーターが描いた手書きアニメーションも取り入れていました。
そのため、ここまで機械的で不自然な動きにはなっていませんでした。
CGアニメーションも既に20年以上の歴史を積み重ねているのですから、日本もそろそろ作り方を考え直すべき時にきているのではないでしょうか?。
『シン・ウルトラマン』公開まで残り3週間を切りました。
「怪獣」ではなく「禍威獣」、「宇宙人」ではなく「外星人」なんですね。
そして「科特隊」は「禍特対」(禍威獣特設対策室専従班)に。

最新の予告編ではザラブ星人がハッキリ映っています。
庵野監督は以前「ザラブ星人が一番好きだ」と仰ってましたから、これは予想出来ておりました。
2003年のこの動画の中で企画・脚本の庵野さんは・・・
1、ウルトラマンと真逆の立場のザラブ星人が好き
2、怪獣にはあまり興味は無く、ウルトラマンそのものが好き。
3、地球防衛軍の組織をきちんと描いてみたい(ウルトラマンの登場は最後に1カットだけもいい)
そして樋口監督は・・・
1、宇宙人の侵略ものをやりたい
2、ウルトラマンを許容しているあの世界観が素晴らしい。
3、「もし現代社会にウルトラマンが現れたら?」を突き詰めると現代社会が見えてくる
と、語っておられましたが、今回の予告編を見ていると20年近く前に撮られた対談動画の内容に限りなく近い気がしています。

あと、予告編に映っているこの変身シーン。
何かの建物を突き破って巨大化してますが、確かオリジナルのザラブ星人回の変身もこんなシチュエーションでした。
これであとにせウルトラマンが出てきたら完璧です(笑)。

「ウルトラマン抹殺計画書」などという物騒な書類も出てきますが、これは禍特対がザラブのにせウルトラマンに騙されて作成した作戦計画でしょうか?。
ていうか、あの巨人を「ウルトラマン」と命名するのは誰なんでしょうかね。
あと、それ聞いて「ウルトラにいいでしょう」と受け入れる人は?(笑)。

あと、(人間の姿しか見せてませんが)メフィラス星人も登場です。
メフィラス星人登場ということは、長澤まさみさんがそのまま巨大化して都市破壊するとか?(笑)。

実は私、庵野監督の「ウルトラマンは最後に1カットだけでもいい」という言葉が引っかかっています。
ここからは私の想像(妄想とも云う)ですが・・・。
現在予告編に映っているウルトラマンは全てザラブが化けた(あるいは操っている)にせウルトラマンではないかと思えるのです。
本物のウルトラマンは人間の姿に化けてザラブやメフィラスと水面下で調査や交渉を続け、映画の最後3分間だけ姿を現して外星人を撃つ・・・みたいな?。
ここまで読んで気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、「本物の主人公が最後の数分しか出てこない」というのは『ルパン三世』第2シリーズ最終回「さらば愛しきルパンよ」で宮崎駿監督が使った手法です。
庵野監督は宮崎監督と親しい間柄なのでこんな構成もあり得るかも知れません。
そして最後に現れる本物のウルトラマンというのが・・・。

じゅわっ!
な~んてね(笑)。
そもそもこんな展開を円谷プロが許すはずないですよね。

なにはともあれ、今一番楽しみにしている映画です。
初日は仕事が決まっているため無理ですが、公開から一週間以内には観に行きたいなあ。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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