週刊映画鑑賞記(2022.7/11~2022.7/17)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

今週もNETFLIXオリジナル作品ばかりを見てました。
また、今週はレビュー記事に書いた3作品以外にドキュメンタリー作品の第1回目だけをいくつかつまみ見しております。
7/11(月)
『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

一昨年、NETFLIXで独占配信された『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン1を再編集した劇場版です。

劇場版の構成を担当したのは、『新聞記者』『余命10年』などで近年高い評価を得ている藤井道人監督です。
実は私、5月に藤井監督の新作『ヴィレッジ』にエキストラとして参加してきたばかりです。
現場では俳優さんが作品世界に入り込みやすいよう画面には映らない部分にもきめ細かな演出を施すタイプの監督さんで、若手のイケメン俳優もこの日だけの参加となったチョイ役の俳優さんも自然に役になり切れる状況を作り出されていました。
また、我々のような末端のエキストラにも気さくに声をかけてくれて、しかも直接演技指導までしていただきました。
あの藤井監督が手掛けていると知って、私の見る目も少し違っていた気がします。

シーズン1はシナリオが未整理な感があって話の流れがダラダラしていた印象がありましたが、再編集によって手際よく流れが整理されていて、それでいて重要な見せ場はしっかり組み込まれていました。
また、シリーズを観ていた時には鬱陶しささえ感じていた公安9課の女性新人:江崎プリンの出番も最小限に抑えられていて、非常に見易くなっています。
タイトルの『2045』という数字はA.Iが人間の知能を超えるとされる「シンギュラリティ・ポイント」と呼ばれる年です。
本作前半には「ポスト・ヒューマン」と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ特異な存在が登場し、後半では電脳をハッキングされた大勢の人が一般市民に突然集団暴行を加える事件が発生します。
それは現在ネット上でよく起こっている、匿名のネット民たちが特定の人物を徹底的に誹謗中傷して社会的に抹殺するとか、酷い時には本人を自殺にまで追い込んでしまう現実の出来事をイメージしているように思います。
そのプログラムの開発者を辿っていくうち、一人の自少年の存在が浮かび上がってきます。
彼は好きだった女の子を汚した教師に制裁を加えるためにこのプログラムを作り、クラスメート全員を操ってその教師を殺害させたことが判明します。
・・・と、ここまでがシーズン1(および今回の総集編)のおおまかなストーリー。
人間の正義感(義憤)とリスキーシフト心理を巧みに利用したプログラムを作った謎の少年の存在。
そこにポスト・ヒューマンがシーズン2でどう繋がっていくのかが見どころです。
7/12(火)~7/14(木)
『攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

翌日からは『攻殻機動隊 SAC_2045』(シーズン2)全12話を連続視聴。
1話あたり25分程度なので、1日に4話づつ3日かけて見終えました。
シーズン1配信から既に2年が経過していますが、前日にシーズン1総集編を見たばかりなので無理なく内容に入っていけました。
シーズン2のポスター画像が草薙素子と江崎プリンの2ショットになっていて、しかも互いの背中を預け合っていることから今回は更にプリンの活躍が増えるのだろうと思ってましたが・・・その通りでした。
ネタバレになるため詳しくは書きませんが、シーズン2前半でプリンの過去が描かれます。
それは『攻殻機動隊SAC』第1シリーズのあるエピソードの続きになっていて、彼女が公安9課に憧れていた理由や何故あれほどにバトーを慕うのかが明らかになります。
そして後半はなんと・・・(以下自粛)
ごめんよプリンちゃん。
シーズン1のとき「鬱陶しい」なんて書いて本当にゴメン!。
7/15(金)
『インターセプタ―』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

CGアニメを4日続けて観たあとは無性に実写映画が見たくなり、翌日は女性のアクションものをチョイスしました。
これが低予算ながらも予想外に当たりで面白かったです。
海上に浮かぶ迎撃ミサイル基地を占拠しようとするテロリスト集団に一人の女性士官が立ち向かう、これはまさに女性版『ダイ・ハード』です。
いや、ピンチに次ぐピンチの連続という作劇法からは『クリフハンガー』に近いかも?。
実際に片腕で宙ぶらりんになるシーンがありましたし、あと裏切り者の最期は少々残酷ながらも「ざまぁ!」とカタルシスを感じさせるものでした。
ブルース・ウィリス氏は俳優引退、スタローン氏もご高齢となった現在、こういったシチュエーションの快作に出会えたことでなんだか得した気分になりました。

ところで、主演のエルサ・パタキさんは『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースの奥さんだそうです。
旦那さんも電気屋でテレビ中継を見ながら応援するロン毛の店員役で出てました(笑)。
【つまみ見したドキュメンタリーの一部】
今週の火曜と水曜は受注していた仕事がキャンセルになってしまいました。(理由は後述)
そのため、上記の『攻殻機動隊SAC2045』シリーズと『インターセプタ―』以外にもNETFLIXオリジナルドキュメンタリー番組をいくつかつまみ見しておりました。
『Formula 1:栄光のグランプリ』 第一回「栄光を目指して」(約37分)

カーレースの世界には全く興味が無いのですが、この番組は「音響デザインが秀逸」との評判を聞いて視聴しました。
たしかにレース会場の歓声や画面内を走る抜ける車の移動感、そして車内の音の臨場感は凄かったです。
でも、やっぱり全然興味無い世界なのでこれ1本だけでお腹いっぱいになりました(笑)。
『グレイト・ナショナルパーク 驚きに満ちた世界』 第一回「おどろきに満ちた世界」(約51分)

世界中の国立公園の驚くべき自然を紹介する自然ものドキュメンタリー。
4Kでもドルビーアトモスでもないですが、ナビゲーターが元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏であることに興味を惹かれて見てみました。
中盤では日本の屋久島の鹿とニホンザルが紹介されますが、その部分の撮影は日本人スタッフが担当したそうです。
オバマ元大統領の声で「果報は寝て待て」とか「タダほど高いものは無い」など日本の諺が語られたのには思わず笑ってしまいました。
『WWⅡ最前線 カラーで蘇る第二次世界大戦』 第1回「電撃戦」(約50分)

私はNHK『映像の世紀』のような現存する記録映像を使った歴史ドキュメンタリーが好きでよく見るのですが、当時の白黒フィルムをカラー化した映像で構成されたこのシリーズは色が付いたことでより内容が捉え易くなっている気がします。
『ゴジラ(昭和29年版)』『七人の侍』など劇映画の場合は白黒であることを演出に生かしている部分もあるのでむやみやたらにカラー化して欲しくありませんが、ドキュメンタリーの場合はその色がよほど間違ったものでない限り「戦争の映像記録を後世に残す」という意味では良いと思います。
『タイラー・ヘンリーの死後の世界』 第一回「本物」(約43分)

まるで故・丹波哲郎さんの映画みたいなタイトルとマコーレー・カルキン似の朗らかな笑顔の青年とのギャップに、思わずポチってしまいました(笑)。
タイラー・ヘンリーさんは現在アメリカでかなり有名な霊能力者だそうですが、日本の冝保愛子さん(故人)や江原啓之とはイメージが違って誰とでもすぐ打ち解けあう実に明るい青年です。
初めて会った人たちと色々話をしているうち、他人は知らないはずのその人の過去や亡くなった親族や友人の事を次々言い当てていき、残された者に心の癒しを与えます。
それと同時にタイラーの母親の出自には謎があり、その究明が今後のシリーズの軸になっていくようです。
上記4作の他にもいくつか見ていますが、NETFLIXのオリジナル作品は劇映画やアニメよりドキュメンタリーに面白いものが多い気がしました。
あと、ドキュメンタリー作品はスタンダードプランと同じフルHD/5.1chのものが多かったですが、画質・音質面での不満は一切感じません。
【身近に迫ってきた新型567ウィルス】
現在、新型567ウィルス第7波が急速に拡大中です。
我が福井県でも連日500人を超える数の感染者が確認されています。
そして、その波はついに私の身近な人たちにも及んできました。

今週火曜日、受注した仕事のためいつもお世話になっている会社に行ったところ、いきなり部長さんが深々と頭を下げて「本当に申し訳ありません。今日の仕事はキャンセルとさせてください。」と謝ってきました。
理由を聞くと、前の日に新型567と思わしき症状を訴えた社員が複数人いて、抗体検査の結果その全員に陽性反応が出たとのことです。
私はそのうちの一人と先週末一緒に仕事していたため「濃厚接触者」ということになり、この日の仕事を他の人と交代させることになったのです。
しかし、私が濃厚接触者に相当することが判ったのは私が到着する直前だったため連絡が間に合わなかったとのことでした。
その後すぐ正式なPCR検査を受けましたが幸い<陰性>と判定されました。
しかし、その結果が出るまでは「念のため」ということで受注済みだった仕事を全てキャンセルにされてしまいました。
部長さんは「この埋め合わせは必ずします。」と約束してくれましたが、フリーランスの身としては今現在のこの損失はかなり痛いです。
でも、「もし自分が陽性だったとしたら?」と考えるとゾッとします。
今回のキャンセルは2日だけで済みましたが、もし陽性だった場合は1週間から10日は出入り禁止になりますし、下手をするとそのまま交代要員の人に仕事を獲られてしまうことさえ考えられますから・・・。

ちなみに、今回陽性感染者となってしまったその社員は「1回目と2回目のワクチン接種後の副反応があまりにも辛かったため3回目は接種しなかった」とのことでした。
ワクチンは絶対とは言えないまでも防衛策として有効であることは実証されています。
ただし、以前接種したワクチンは数ヶ月で効力が弱まってしまうため、どんなに副作用が怖くても、どんなに注射が怖くても(笑)ワクチンは定期的に接種しましょう。
それは自分のためであり、ひいては皆のためでもあるのですから。
<(_ _)>
今週もお付き合いいただきありがとうございました。