週刊映画鑑賞記(2022.9/26~2022.10/2)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
いつもなら自分で読み返すのも嫌になるくらい長くなることが多い「週刊映画鑑賞記」ですが今週は珍しく短いです(笑)。
今週は丸5日間かけてある有名な昭和のTVアニメを全話見返しておりました。
その作品とは?
9/26(月)~10/1(土)
『宇宙戦艦ヤマト』(TVシリーズ全26話)
(ホームシアター:Blu-ray)

私にとってのTVアニメ四天王の一つ、昭和49年放映の『宇宙戦艦ヤマト』(全26話)です。
(ちなみに残り3つは『ガンバの冒険』『未来少年コナン』『天才バカボン(初代)』)

視聴に使ったのは10年ほど前に購入したこのブルーレイBOXです。
買ってから3~4回は見返してますが、今回も1日1枚(5~6話収録)づつ全話通してじっくり見返しました。

ちなみにこのブルーレイBOX、買った当時は3万円ほどだったんですが・・・

現在は何故か14万8千円という地球とイスカンダルの距離みたいな値段(笑)に高騰しています。
さらに通常版のほうは20万越え!?。
どうしてここまで高騰化してるのかさっぱり分かりません。
しかも、初回豪華版より通常版のほうが高いというのも謎です。
リメイク版『2199』『2202』『2205』を見た若い人たちの中に「旧作を見てみたい」という欲求が出てきたのでしょうか?。
そうだとしたら昭和のヤマトファンとしては嬉しいことです。
そういえば、NETFLIXやU-NEXTなど配信サービスはどこも昭和版『ヤマト』は扱っていません(2022年10月現在)。
バンダイビジュアルさん、早めに再発売して新たなヤマトファンを増やすと同時に転売屋どもの横行を止めて下さい。
このBD-BOX、実は非常に資料性が高いです。

全26話中(失われている3本を除いた)23話分の絵コンテが静止画で収録されています。
松本零士先生直筆の絵コンテはもちろん、石黒昇ディレクターの加筆補正部分や『ガンダム』の富野喜幸監督や安彦良和さんが描いた絵コンテを見ることも出来ます。


また、1話、14話、22話の3本は本編映像に絵コンテの該当ページを表示させることが出来るようになっていて、絵コンテのタッチが本編の作画に大きく影響を与えていたことがよく分かります。

DISC.1に収録された音響効果担当の柏原満さんのオーディオコメンタリーには感動すら覚えました。
当時『ヤマト』の制作スケジュールは凄まじく劣悪で、アフレコ時にはほとんど絵が出来ていなくて声優さんが相当苦労されただけでなく、口パクとセリフが合っていなかったり別のキャラクターにセリフを当てがってしまうといったミスが多発していました。
ところが、何故か主砲の発射音とか爆発などの効果音だけは、ダビング時に映像は完成していなかったはずなのに絵と音のタイミングがピッタリ合っているのです。
その秘密が柏原さんご自身のコメントで明かされていました。

また、同梱されているブックレットには、公式の設定資料集にも載っていない貴重な文献やデザイン画の数々が収められています。
11話からガミラス人の肌色が変更された理由や軍服のデザイン統一に関する記述だとか、制作の遅れ具合が分かるスケジュール表まで見ることが出来ます。
唯一の難点は、文字が小さくて老眼鏡が必要な今の私には読み辛いということくらいです(笑)。

あと、アニメーション・ディレクターを担当された石黒昇さんの著書「テレビ・アニメ最前線-私説・アニメ17年史-」と、実質的なヤマトの原案を作ったSF作家:豊田有恒先生の「宇宙戦艦ヤマトの真実」の2冊も参考にさせていただきました。
「テレビ・アニメ最前線-私説・アニメ17年史-」は高校時代に買って何度も読み返した本ですが現在はもう手元にありません。
しかし、この本に書かれていた石黒氏の体験談は今でも私の頭の中にしっかり残っています。
また、豊田先生の「宇宙戦艦ヤマトの真実」は県立図書館に置かれていもので今回改めて読み返しておきました。

ついでに、信頼出来るオフィシャル資料として、当時製作元のオフィス・アカデミーから発売された「宇宙戦艦ヤマト全記録集」を押し入れの奥から引っ張り出してきました。
「宇宙戦艦ヤマト全記録集」はヤマトブーム最盛期に発売されたもので、ビジュアルストーリーが4,500円、シナリオが1,300円、設定資料は2,000円と結構な値段でした。
当時私は中学生だったためとても手が出ませんでしたが、これは大学に入ってから1年上の先輩から3冊セット3千円で譲ってもらったものです。

このうち最も参考になったのはビジュアルストーリー版です。
ブルーレイで本物の映像・音声が見られるので必要ないだろうと思ってましたが、いちいちディスクを再生しなくても各話の絵柄の違いなどをサッと確認出来るので結構役に立ちました。
ところで、どうして今ヤマトなのか?。
しかも、秋の繁忙期真っ只中というこのクソ忙しい時に?(笑)。

それは来たる10月6日が『宇宙戦艦ヤマト』第一回放映記念日だからです。
現在、私はこの日をめがけて『宇宙戦艦ヤマト』特集記事を執筆中であり、そのため実際に全話を見返すことにしたのです。
最初は記憶だけを頼りにある程度書き進めていたのですが、実際に見返すとけっこう勘違いしていた部分が多くて、あやうく嘘八百を書いてしまうところでした(笑)。

また、今回は液晶テレビではなくプロジェクターを使った100インチ画面で全話観賞しました。
都会では時々映画館でTVアニメや特撮ドラマの一気上映イベントをやることがありますが、その雰囲気を味わってみたくなったのです。
9月26日から10月1日にかけて全話通して視聴しましたが、これまで何十回も見たはずなのに全く飽きていない自分に驚いてます(笑)。
現在も記事を書きながらパソコンで該当する回を再生して内容やセリフをチェックしたり、またある時はBGM代わりに音だけ聴きながら書き進めたりしております。
こんな感じで現在執筆中の『宇宙戦艦ヤマト』の記事は、初回放送日である10月6日から毎週木曜に4回(あるいは5回?)に分けてアップする予定です。
『宇宙戦艦ヤマト』好きなご同輩方と当時の思い出を共有出来たら嬉しいです。
<(_ _)>
今週は「週刊映画鑑賞記」とは名ばかりで、現在準備中の記事の予告編になってしまいました。
お付き合いいただきありがとうございました。