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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2023.1/9~2023.1/15)

トガジンです。

毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

『仮面ライダー BLACK SUN』キービジュアル
今週は『仮面ライダー BLACK SUN』全10話連続視聴にトライしました。
1日2話づつ5日間連続で見ましたが、1話につき平均45分くらいということで2話だと約90分。
標準的な映画一本分ですが、これを毎日連続で見るのは結構体力を要しました(汗)。



1/9(月)~1/13(金)
『仮面ライダー BLACK SUN』🈠
(ホームシアター:アマゾン・プライムビデオ)
『仮面ライダーBLACKSUN』アマプラTOP画面
今年3月公開予定の『シン・仮面ライダー』(監督:庵野秀明)と同じ日に発表された白石和彌監督の『仮面ライダー BLACK SUN』。
『仮面ライダー』放送開始の年である1972年とその50年後の2022年の二つの時代を軸に描かれる物語です。
出来れば昨年のうちに見たかったのですが、秋から年末にかけて仕事が立て混んだため毎日90分もの鑑賞時間が確保出来ず、残念ながら年を越えてからの視聴となりました。

仮面ライダーブラック
実は、私はオリジナルのTVシリーズ『仮面ライダーBLACK』はほとんど見たことがありません。
オリジナル版放送当時は社会に出てまだ間もない頃だった(と言ってもフリーターでしたが・・・)ので、テレビ番組なんか見ているヒマはほとんど無かったのです。

それでも初代『仮面ライダー』の基本コンセプトである「敵組織に改造されて脳手術前に脱走したバッタの改造人間」をそのまま継承した初代のリブートであることくらいは知っていました。
ただ、それと同じコンセプトは20周年記念の劇場用『仮面ライダーZО』で象徴的に描かれていたと感じたため、今さら『ブラック』を見返す必要性は感じていませんでした。

『仮面ライダー BLACK SUN』R18_
ただ、今回注目したのはレーティングがR18+にされているということです。
白石監督は当初R12くらいと考えていたそうですが、出来上がってみたらR18指定にされてしまったとのことです。

1話の冒頭から「ああ、こりゃ確かに子供が見たら怯えるわ・・・」と思いました。

改造人間にされる本郷猛
考えてみれば初代『仮面ライダー』(旧1号編)は、当時小二だった私も凄く怖かった記憶があります。
そもそも、無理矢理自分の身体を動物や昆虫みたいに改造されて悪の組織の言いなりに働かされるなんて、少しでも想像力のある子なら見ていて怯えてしまう恐ろしい境遇です。

しかし『クウガ』以降の平成ライダーのほとんどは改造人間ではなくなってしまい、変身アイテム(ベルト)の力によって超人的力を得るという、どちらかといえば宇宙刑事の蒸着のようなモノに変化してしまいました。
「自分はもう普通の人間ではなくなってしまった」と苦悩しながら戦った1号2号やV3たち昭和ライダーとは全く別の存在なのです。
自分の身を汚さずになれる平成以降のライダーしか知らない今の子供たちが見たら、この『BLACK SUN』の南光太郎と秋月信彦が置かれた境遇はまさに恐怖そのものだと思います。
その点を強調するためか、1話冒頭でまだ幼い年頃の光太郎と信彦が苦しみながら改造手術を受けるシーンを見せつけています。
小さな子供が見たら『仮面ライダー』そのものに拒絶反応を示しかねない危険で挑戦的な演出でした。

でも、この程度ならまだR18指定にされるとは思えません。
残酷描写といってもB級ホラー程度のものですし、もちろんえっちな場面もありません(笑)。

『仮面ライダーBLACKSUN』怪人差別
この作品の本当にえげつない部分。
それは正視に耐えないほどのあからさまな差別描写でした。
自ら望んで怪人化したわけではない人たちを徹底して差別して世界から排除しようとする「普通の人間たち」が実に嫌らしく描かれているのです。
R18の理由がこの部分であったことは間違いないでしょう。

『仮面ライダーBLACKSUN』被差別側の怪人たち
ただ、一つだけ疑問というか拭いきれない違和感がありました。
差別を受ける側の異能力者たちが自分たちのことを「怪人」と自称していることです。
彼らは普通の人間とは違う姿形や能力を持っているというだけで、何もしていなくても汚い罵声を浴びせられたり激しい弾圧を受けたりしています。
それは肌の色による人種差別や奇形差別といった見た目による差別から、部落差別や朝鮮人差別など出自にまつわる差別、そして昨今のLGBTQなどを象徴化したものだと感じます。
そんな人たちが自らを「怪人」と名乗るのは何か違う気がしてなりません。

『シン・ウルトラマン』で「怪獣」を「禍威獣」とわざわざ呼び変えたことは正直「余計なお世話」と思いましたが、『仮面ライダー BLACK SUN』に出てくる異形の者たちに関しては(例えば『地球へ・・・』のミュウみたいに)「怪人」以外の何か別の呼び名を考えるべきでした。
この点が気になり始めた4話目あたりから、私の集中力が急激に弱まった気がします。
第9話で、ある主要人物が怪人化する映像を見た世界各国の大使たちが「オー、カイジン!」と驚く場面がありましたが、私にはもうギャグにしか見えませんでした。

『仮面ライダー BLACK SUN』ノーヘル
金曜日に最終話まで見終えましたが、もう一点気になることがありました。
ブラック・サンもシャドウ・ムーンも、本編の中では変身後の姿でバイクに乗っている場面が一度も無かったのです。
ブラック・サンがバイクに乗る場面は最終回のオープニングのみ。
それもTVシリーズの主題歌を使ったオールドファン向けのサービス映像でしかありません。
全体の内容を考えると明らかに浮いてます。

本編の中でバイクに乗ったのは光太郎も信彦も人間体のときだけでした。
しかも二人ともノーヘルで!。
まあ、ノーヘルについては怪人の存在が当たり前となっている異世界の話なので、「この世界ではノーヘルでバイクに乗っても法規制されないのだろう」と考えることも可能です。
でも、本編中に変身後の姿で一度もバイクに乗らないというのは、「仮面ライダーという冠が付く作品としてはいかがなものか?」と思ってしまいました(笑)。

それにしても・・・。
『シン・仮面ライダー』1号&2号
『仮面ライダー BLACK SUN』が残念な出来だったことで、私の中では『シン・仮面ライダー』への期待値が良くも悪くも激上がりしております。

『シン・仮面ライダー』庵野バージョン
『シン・仮面ライダー』が庵野秀明監督の「ライダーごっこ」に終わることなく、今までにない深いストーリーを有していることを願ってやみません。


<(_ _)>
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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