週刊映画鑑賞記(2023.2/20~2022.2/26)
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。
今週見たのはこれ1本。

NETFLIX契約日数が残り僅かということで、予定ではあと2本くらいNETFLIXの映画を見るつもりでおりました。
ところが、月曜に松本零士先生の訃報を知ってからというもの、なんとなくホームシアターに灯を入れる気になれずにいました。
松本先生に対しては「もうお歳だったからなあ」と心の準備が出来ていたことと、晩年には完全新作と呼べる作品を描いていらっしゃらなかったこともあってそれほど強いショックは受けていなかった・・・はずでした。
でも、やっぱり心の奥底には自分でも気付かない深い喪失感があったみたいです。
結局、週の前半は松本作品に夢中になった中高生時代に想いを馳せつつ追悼記事を書くことに時間を費やしておりました。
2/25(土)
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』🈠
(ホームシアター:NETFLIX)

日本の特撮怪獣映画ファンには『パシフィック・リム』でお馴染みのギレルモ・デル・トロ監督が手掛けたストップモーションアニメーション作品。

冒頭ではゼペット爺さんがピノッキオを作った理由が詳しく語られます。
優秀な木工職人だったゼペットにはカルロという最愛の息子がいました。
カルロを戦争で失ったゼペットは「自分でカルロを作ろう」と亡き息子が植えた松の木で人形を作ります。
その人形に木の精霊が生命を与えてピノッキオと名付け、松の木を住家としていたコオロギのセバスチャン・J(ジェミニィ)・クリケットに彼の良心となって導くことを託します。
原作童話やディズニーアニメでは「単に子供がいない」とされていただけのゼペットに父親としての物語が用意されていました。

なるほど!。
タイトルにわざわざ「ギレルモ・デル・トロの~」と付けられた意味が分かりました。
死んだ息子の代わりとして人形(ロボット)を作るというのは、手塚治虫先生の『鉄腕アトム』そのものです。
アトムは息子のトビオを事故で失った天馬博士が息子に似せて作ったロボットでしたが、博士は「アトムはトビオにはなれない」ことに絶望してアトムを追放してしまいます。
あと、石森章太郎先生の『人造人間キカイダー』(原作版)のジローも光明寺博士が先の実験で死んだ長男:一郎の弟として名付けたことになってましたし、良心回路の名称を「ジェミニィ」としていたことからも『キカイダー』は『ピノキオ』がモチーフになっていることが分かります。
私の先入観がそうさせただけかも知れませんが(笑)、ここにもギレルモ監督の日本の漫画・アニメに対するリスペクトが垣間見えた気がしました。

後半ではピノッキオが車に轢かれて死後の世界に行ったり、ピノッキオを決して死なない兵士としてファシズム全盛期のイタリア軍に従軍させられるなど、童話らしからぬ・・・ていうか『パンズ・ラビリンス』等で見せたデル・トロ監督らしいダークな展開になっていきます。
そしてラストはかなり切ない終わり方でした。
あと、もう一点どうしても書き記しておきたいことがあります。
この映画の制作には『ダーク・クリスタル』を手掛けたジム・ヘンソン・カンパニーが関わっていました。
『ダーク・クリスタル』の大ファンとしては、ジム・ヘンソン監督の想いを受け継ぐ人たちがこうした人形映画制作に関与していることがとても嬉しかったです。
【妻の事故】
金曜日の話です。
この日私は仕事が休みで、朝からゆっくりブログを書いたりホームシアターで映画を見るつもりでおりました。
妻はいつも通り朝から仕事に出かけて行きましたが、その30分後くらいに突然彼女から電話がかかってきました。
妻「事故っちゃった。」
私「ええ~?。で、お前は?。ケガは?。相手の人は?。」
妻「大丈夫、大丈夫。とりあえず現場まで迎えに来て。」
聞けば幸い本人も相手の運転手もケガはないとのことだったので一安心。
しかし、私には小学生のとき母と祖母が車同士の衝突事故で大ケガを負い長期入院したという苦い記憶があるのです。
特に祖母は「もしかすると駄目かも知れない」と言われたほどの重傷で、おばあちゃんっ子だった私は目の前が真っ白になったものでした。
不意に蘇ってきた嫌な思い出を振り払い、とにかく現場へと急ぎました。

到着してみると妻の愛車が変わり果てた姿に・・・。
去年最初の車検を済ませたばかりだったのに!。
相手の車はなんとか動けたので少し離れたところに移動してましたが、こっちは前輪周りがグシャグシャで押したくらいではビクともせず結局レッカー車が来るまで道路の半分を塞ぐ形で放置せざるを得ませんでした。
相手の運転手は20代前半の若い男性で、私に対しても平謝りしてきました。
彼はスマホに気を取られて右折矢印の赤信号交差点に進入し、普通に右折してきた妻の車に衝突したとのことでした。
しかし、幸い妻は右折中でスピードがほとんど出ていなかったこと、ぶつかったのが助手席側だったこと、そしてABSがちゃんと作動したおかげで妻はピンピンしておりました。
月曜にでも精密検査を受けさせる予定ですが、見ている限りは大丈夫そうで一安心です。
私が到着するとほぼ同時に警察と保険屋もやって来て現場検証開始。
ドライブレコーダーに相手の信号無視がしっかり映っていたことで検証はすぐに終わりました。
とりあえずレッカー車の後を追っていつもお世話になっているディーラー店へ・・・。
整備工場の人はひと目見るなり「こりゃもう無理(廃車)ですね~。」と一刀両断。
仕方なく新車購入の話に移りましたが、半導体不足問題は一時期に比べればかなりマシになったものの新車の場合納入はかなり先になりそうとのことでした。
それにしても我が妻の図太さというかメンタルの強さにはちょっと驚きました(笑)。
職場に送り届けた途端、お仲間達に「いや~事故ってもうてね~。もう正面衝突!。それで旦那に送ってきてもらったの。身体?、全然大丈夫!。いや~得難い体験やったわ~。」とケラケラ笑いながら話す姿に「お前、無事で済んだことにもうちっと感謝せえよ。」と心の中で突っ込んでおりました。
帰宅後(もちろん私が迎えに行きました)も、「ABSって変な匂いするんやね~。」とか「死ぬ!?という瞬間には周り全部がスローモーションに見えるって聞いたけどあれ本当やね。相手が顔を上げてビビっていく表情の動きがハッキリ見えて今もまだ目に焼き付いてるわ。」と興奮冷めやらぬ感じでした。
そんな子供みたいにしゃべり続ける彼女が可愛く見えたりも・・・。(n*´ω`*n)
そして、あの事故から2日後の今日。

彼女は昨日から妹と二人で東京ドームへ羽生結弦アイスショーを見に行っております。
しかも2泊3日で!。
おいおい・・・。
それって、俺がわざわざ県外のIMAXへ映画見に行ったりエキストラ出演しに行くのと変わらんやろ~。
もう文句は言わせない!。ε-(`•ω•́ )フンッ
今週もお付き合いいただきありがとうございました。