ゴー!ゴー!レッツゴー! 『仮面ライダー』大阪ロケ地探訪記
突然ですが。

昨日(3/22)、受注していた仕事が急遽延期になったため丸一日スケジュールがガラ空きになってしまいました。
そこで、本来は来週に予定していた『シン・仮面ライダー』鑑賞を一週間早めて大阪の109シネマズ・エキスポシティへ行ってきました。
ここに行くのは、おととしの『ゴジラvsコング』以来約1年半ぶりです。

一番の目的は、前述した通り『シン・仮面ライダー』を日本最高峰のレーザーIMAXシアターで鑑賞することです。
WBC決勝戦放送の影響で座席がガラ空きだった朝10時からの回を予約したため、早朝(5時)に家を出て9時過ぎにこの地に着きました。
(この辺の事情と映画の感想は日曜日の「週刊映画鑑賞記」に詳しく書きます)
そして・・・。
この日の私には、映画鑑賞以外にもう一つ『仮面ライダー』絡みの別の目的がありました。
そのもう一つの目的とは?。

TV版『仮面ライダー』第7話「死神カメレオン 決斗!万博跡」のクライマックスシーンと旧1号編後期オープニングのロケ地巡りです。

オリジナルのTVシリーズ『仮面ライダー』が制作されたのは大阪万博が開催された翌年(昭和46年)でした。
各パビリオンのほとんどは取り壊されて太陽の塔と鉄鋼館(現在は万博記念館)以外は無くなりましたが、万博会場にあった遊園地はエキスポランドの名でその後も営業していたのです。
そのエキスポランド閉園後の跡地に作られたのが現在のエキスポシティ・ショッピングモールです。

この画像は所有している『仮面ライダー』DVDからキャプチャーした第7話の一場面です。
本郷猛(演:藤岡弘さん)がバイクに乗って長い階段を駆け上ってくるシーンですが、1971年にエキスポランドで撮影されたこの場面には万博開催当時と同じパラソル席や太陽の塔の一部がしっかり映っています。

予め用意しておいた『仮面ライダー』第7話と旧1号編後期オープニングのキャプチャー写真を参考に、まだ当時の面影が残っているというこの場所を探してみることにしました。
ちなみに、この場面写真集を嬉々として作成していたとき、嫁には「本気(マジ)で危ない人」呼ばわりされました(汗)。

探す時間が取れるかが心配でしたが意外にあっさりと見つかりました(笑)。
それは、モノレールに乗ってここに来るたび必ず通っていた表通りの南側にあるこの大きな階段でした。

この階段こそ、今から52年前『仮面ライダー』第7話クライマックスシーンとオープニング用のライダー疾走シーンが撮影されたその場所です。
エキスポシティには2015年に『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』を観に行って以来何度も行きましたが、まさかこんな近くに『仮面ライダー』のロケ地が残っていたとは思ってもいませんでした。

階段を登り切った頂上から見下すとこんな感じです。
この日の大阪は快晴で、聖地巡礼にはもってこいでした(笑)。

現在の写真をトリミングして、できるだけTVの画面サイズに近づけてみました。
当時の映像は柵の外側から撮影していたため全く同じにはなりませんが、ドラマの場面がこの同じ場所で撮られたことがよく分かります。

お次は旧1号編後期オープニングから、仮面ライダーがサイクロン号で同じ階段を駆け上る場面です。
こちらは柵の内側にカメラを置いて撮っているので位置合わせは楽でした。

見比べてみるとこの通り!。
こうして52年前の映像と現在の風景を一緒に見ているとなんだか背筋がゾクゾクしてきました。

「今から52年前、自分の前のこの空間を初代・仮面ライダーがサイクロン号に乗って駆け抜けたのだ・・・」
そう思った瞬間、私は自然に姿勢を正しておりました。

この階段は日本特撮史の貴重な遺産です。
でも、このことを知ってる人は関西在住の人でも少ないんじゃないでしょうか?。
エキスポシティさんも、せめて『シン・仮面ライダー』の上映中だけでも「昔この階段でオリジナル『仮面ライダー』の撮影が行われた!」とアピールしても良かったのに・・・と思います。
いつものことながら趣味丸出しの記事にお付き合いいただきありがとうございました。