FC2ブログ

映画と日常

週刊映画鑑賞記(2023.4/17~2023.4/23)

トガジンです。

毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

『マンダロリアン シーズン3』
今週は『スター・ウォーズ』スピンオフドラマ『マンダロリアン』シーズン3全8話を一日2話づつ視聴しておりました。
(水曜日だけ帰宅が深夜に及んだため視聴をパスしています)



4/17(月)~4/21(金)
『マンダロリアン・シーズン3(全8話)』🈠
(ホームシアター:ディズニープラス)
『マンダロリアン』表紙画面
『マンダロリアン』は数ある『スター・ウォーズ』サーガのスピンオフドラマの中でも特にファンから絶賛されているシリーズです。
ただし、これから『マンダロリアン』を観ようと思っている人は注意すべき点があります。
前回の『マンダロリアン』シーズン2には、劇場用エピソード6『ジェダイの帰還』で死んだと思われていたボバ・フェットが再登場してマンダロリアンことディン・ジャリンの味方になります。
その流れを受けて『マンダロリアン』シーズン2の次にドラマシリーズ『ボバ・フェット』が作られました。
そして『ボバ・フェット』の後半にもディン・ジャリンとちびヨーダ(グローグー)が登場し、『マンダロリアン』としてのストーリーも大きく進行します。
具体的に言うと、シーズン2最終話でディンはグローグーを泣く泣くジェダイマスター:ルーク・スカイウォーカーに託しましたが、『ボバ・フェット』の中盤でグローグーが自分の意志でディンの元に戻ってくるという重要かつ胸熱な展開が描かれていたのです。

『ボバ・フェット』7話 戦闘
つまり『ボバ・フェット』シーズン1は実質的に『マンダロリアン』のシーズン2.5でもあるのです。
なので、今回の『マンダロリアン』シーズン3を観る前に必ず『ボバ・フェット』を見ておいてください。
そうでないと「どうしてディンとグローグーがまた一緒にいるんだ?」と混乱することになりますから。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と同様、こうしたディズニーの「一見さんお断り」的なシリーズ展開には少々辟易しているのですが、幸い『スター・ウォーズ』関係の実写ドラマシリーズは全部制作順に見ているので今のところはなんとか着いて行けています。
でも、『ボバ・フェット』にアニメ版『クローン・ウォーズ』に登場したアソーカ・タノが登場したことで、今後私もこのシリーズについて行けなくなる恐れが出てきました。

ボ=カターン・クライズ(アニメ/実写)
例えば、『マンダロリアン』に登場するボ=カターン・クライズ。
彼女はアニメ版の『クローン・ウォーズ』にも出ていたらしいのですが、困ったことに私は『クローン・ウォーズ』はシーズン4までしか見ていません。
彼女はシーズン5以降に登場するキャラだったのか、あるいは私が覚えていないだけなのかは不明ですが、私には彼女の姿と名前が記憶にないのです。

アニメシリーズのディブ・フィローニ監督はドラマシリーズのチーフ監督も務めている人です。
それはつまり、今後全てのスピンオフストーリーは実写とアニメの垣根を越えて連動していく可能性があるということです。


実際、次の『スター・ウォーズ』実写ドラマはアソーカ・タノが主人公とのことです。

そりゃ大変だ!。
なぜなら、私はアソーカが登場するアニメ『クローン・ウォーズ』の5、6、7シーズンと『反逆者』『ティルズ・オブ・ジェダイ』をまだ見ていないからです。
『アソーカ』の配信開始は今年8月からとのことなので、それまでに彼女が登場するアニメ版を全部見ておかなければ!。
ディズニー・プラスとの付き合いはまだまだ続きそうです。


第1話(チャプター17)「背教者」
第2話(チャプター18)「マンダロアの鉱山」
『マンダロリアン3』ディン
マンダロリアンには「決して他人の前でヘルメットはを取ってはならない」という教義がありました。
しかし、ディンは以前グローグーを助けるために顔認証を受ける必要に迫られ、やむなく人前でヘルメットを外したことがあったのです。
更にグローグーをルーク・スカイウォーカーに預けるときも、今生の別れになると考えたディンは再びヘルメットを脱ぎ素顔でグローグーに別れを告げました。

しかし、ディンはこのことでマンダロリアンの仲間たちから疎外されることになってしまいます。
この汚名を禊ぐためにはマンダロリアンの失われた故郷:マンダロア星を訪ねて鉱山の泉に入水するしかありません。
様々な障害を乗り越えてディンは見事名誉を取り戻します。
1話と2話は大体こんな話でしたが、今回のシーズンにはなんだか宗教っぽい匂いを感じます。

あと、シーズン2までレギュラーで登場していた女戦士:キャラ・デューンは「偉くなってどこかへ行っちゃった」ことになっていました。
キャラ・デューンを演じていた女優がナチス・ドイツを擁護したりトランプ前大統領の不正選挙論に賛同するなどの問題発言を繰り返していたため事実上クビになったそうです。
彼女の降板を受けてシーズン3のシナリオもおそらく大幅な描き直しを余儀なくされたに違いありません。
そのためか、後半のストーリーにはどこかチグハグな印象を受ける部分が多いです。
せっかく良いシリーズなのにそんなことでケチがついたのが残念でなりません。

第3話(チャプター19)「改心」
『マンダロリアン3』コルサント
第3話はマンダロリアンたちの描写から離れて、新共和国(旧反乱軍)の首都:コルサントの様子が描かれます。
首都の風景は劇場用エピソード1~3でも描写されてはいましたが、それらは全てジェダイの視点で描かれていました。
今回は罪を許されて一般市民となった元帝国軍の科学者の視点、つまりコルサントで暮らす人々の目線で描かれています。

『マンダロリアン3』Dr パーシング
内容的にも、先日『キャシアン・アンド―』シーズン1を見終わったばかりの私にはとても興味深い話でした。
新共和国の内部には元帝国軍の兵士や将校だった者たちも「改心した」と判断されれば社会生活を送れるようになっています。
「敵だったからと言って片っ端から処刑たのでは帝国と同じ」という理念からそうなったのでしょう。
クローン技術を研究してきたパーシング博士もそうして市民権を取り戻した一人でした。

『マンダロりアン3』イライア・ケイン
しかし、彼らの中には元モフ・ギデオンの部下であり帝国軍残党のスパイ:イライア・ケインも混じっていました。
また、帝国壊滅からたった5年の間に新共和国は早くも組織が硬直化してしまったらしいです。
モフ・ギデオンやイライアのような帝国の残党たちが今後少しづつ力を付けていき、やがてはファースト・オーダーという新たな脅威へと成長していくのでしょう。

『ジェダイの帰還』のモン・モスマ
そう考えると、政治家としての対場から旧反乱軍設立を支援した女性議員:モン・モスマがこの時どこでどうしているのかが気になります。

『キャシアン・アンド―』モン・モスマ
彼女はシーズン4や5に再登場してマンダロリアンたちと接触することがあるのでしょうか?。
それとも彼女はこの頃もう既に・・・?。

第4話(チャプター20)「孤児」
『マンダロリアン』流浪の民マンダロリアン
第2話でマンダロリアンの聖域に行って無事帰ってきたディンは、再びマンダロリアンの仲間として迎え入れられます。
そんな中、一族の子供が翼竜にさらわれるという事件が発生。
ディンたちは子供の救出に向かいます。
その子供の父親は今でもディンを仲間に加えることに反対していたパズ・ヴィズラでした。

『マンダロリアン3』カレラン・ベク
・・・と、そういうメインストーリーは横に置いといて、今回一番の見どころはグローグーの回想シーンに出てきたこのジェダイでした。
彼は『シスの復讐』でオーダー66執行時の時にジェダイ寺院から幼いグローグーを助け出してくれたカレラン・ベクです。
問題なのはこのカレラン役の俳優が誰か?ということです。

『ファントム・メナス』撮影中のアーメド・ベストさん
実は『スター・ウォーズ』ワールドで一番の嫌われキャラ:ジャ-ジャー・ビンクスを演じたアーメド・ベストさんです。
アーメドさんはジャージャーを演じたことで当時世界中のSWファンから心無い誹謗中傷を受けたそうですが、今回グローグーを助けるカッコ良いジェダイ役(しかも顔出し)を演じたことでこれからはSWファンも手の平を返して彼を称賛することでしょう(笑)。
このキャスティングは『スター・ウォーズ』の全てを愛する製作総指揮のジョン・ファブロー監督とディブ・フィローニ監督の粋な計らいだったと思っています。
真の作品愛とはこういうことを言うのです。

第5話(チャプター21)「海賊」
『マンダロリアン3』カルガのピンチ
ディンのかつての仲間:グリーフ・カルガが統治する惑星ネヴァロが海賊に襲われ、グリーフは共和国側の理解者であるカーソン・テヴァを通じてマンダロリアンに助けを求めます。
ディンとグローグーにとってカルガは以前命を救われた恩人。
その彼のピンチに立ち上がろうとしますが、マンダロリアンのほとんどは「自分たちには関係ない」と及び腰。
そんな中、先日自分の息子をディンに救われたパズ・ヴィズラが立ち上がり皆を説得し始めました。
第4話はこの回のための布石だったのですね。
海賊どもを駆逐して街を解放してくれたマンダロリアンたちにカルガはネヴァロ星の一部を新しい居住区として提供してくれます。
これにより、マンダロリアンはもう流浪の民ではなくなりました。

『マンダロリアン3』カーソン・テヴァ
この回で一番グッときたのは、新共和国軍のパイロット:カーソン・テヴァです。
シーズン1から登場していて一匹狼のディンにも何故か温情的な彼は、カルガのSOSを新共和国が無視すると分かると即マンダロリアンの星へ赴いてディンに彼の親友のピンチを伝えます。
良いキャラだなあ。
カーソンにはこの時代を最後まで生き抜いてもらって、後にレジスタンスの指導者の一人としてファースト・オーダーと戦っていて欲しいです。

第6話(チャプター22)「傭兵」
『マンダロリアン3』後半の主役はボ=ダカーン
新しい拠点を手に入れたマンダロリアンたちはさらに一族の連帯を強化するべく、今は独立傭兵部隊となってる別の一群とコンタクトを取ろうとします。
その任を受けたのはディンとグローグーのコンビ、そしてかつて自身も傭兵部隊に身を置き指揮していたボ=カターンでした。
しかしマンダロリアン傭兵部隊に合うためには、まず惑星プラジール15の首長の依頼(ドロイドの誤作動)を受けて解決しなければなりません。
この辺のストーリーってどうしても必要だったのか?って気がします。
例えるなら『最後のジェダイ』でフィンとローズがカジノで騒ぎを起こしたり敵母艦に潜入する場面と同じ印象です。
何かの理由で急に脚本を書き換えられたりとかしたのでしょうか?。

『マナロリアン3』ジャック・ブラック
ストーリーがちょっと残念な代わり、ゲスト出演者は凄く豪華です。
まず惑星プラジール15の堕落した首長役にジャック・ブラックさん。
『キング・コング(2005年版)』のカール・デナムと『スクール・オブ・ロック』のニセ教師役が強く印象に残っていますが、今回の役も彼のイメージ通り(笑)でした。

『マンダロリアン3』クリストファー・ロイド
さらに、ドロイド誤動作事件に関与した保安長官を演じていたのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク・ブラウン役でお馴染みのクリストファー・ロイドさん!。
今回は原語+字幕版で見ていたんですが、なんだか彼のセリフが故・青野武さんの声で聞こえてくるようでした。
だって、ドク・ブラウンの吹替えといえば青野武さんしか考えられませんから!。

第7話(チャプター23)「スパイ」
『マンダロリアン3』グローグー、ロボット操縦する
今回からグローグーが操縦する人型ロボット(シーズン1に登場した自立志向型ドロイド:IG-11を操縦式に改造したもの)が登場。
「イエス」と「ノー」の二語をスイッチで選択出来るようになっていて、これでグローグーが意思表示をします。
マンダロリアン同士で諍いが起きた時、グローグーが間に入って「ノー」を連打する場面にはグッとくるものがありました。

『マンダロリアン3』プレトリアン・ガード
『最後のジェダイ』でスノークの護衛を務めていた真っ赤なプレトリアンガードが出てきます。
仲間を逃がすために殿(しんがり)を買って出たパズ・ヴィズラはプレトリアンガード3人がかりで斬殺されます。
この頃すでにファースト・オーダーが組織され始めていたということでしょうか?

この回にはどうしてもスッキリしない点があります。
サブタイトルが「スパイ」となっているのに結局誰がスパイだったのかよく分からないまま終わってしまいました。
こういうところにシーズン3のちぐはぐさを感じます。
それとも、あえて犯人は明かさずに「誰が裏切り者だったのかは視聴者自身で考えて欲しい」という作者の意図だったのでしょうか?。

第8話(チャプター24)「帰還」
『マンダロリアン』ディン/グローグー/ボ=カターン
7話までは主役のポジションをボ=カターンに奪われていた感があったディンとグローグーでしたが、最終回ではしっかり見せ場が用意されていました。
ディンの卓越した戦闘力とグローグーのフォースとの連係プレーで3人のプレトリアンガードを殲滅します。
さらにグローグーは基地爆発の爆炎からディンとボ=カターンをフォースの力で護るという胸熱なクラマックス!。
あ~、スッキリした!。

『マンダロリアン3』落ち着いた生活を得たディンとグローグー
シーズン3全8話を見終わって感じたことは、一匹狼のディンがグローグーと組むことによる「子連れ狼」風なイメージから大きく離れてマンダロリアン一族という集団の物語に変わってきたことです。
二人が徐々に組織に組み込まれていき、ラストでは親友が統治する星に住居を構えるというほのぼのした終わり方で初期の野性的魅力は失われていました。

『マンダロリアン3』ディンとボ=カターン
また、後半のストーリーは完全にボ=カターンがメインになっていて、ディンとグローグーのコンビはその協力者でしかなかったように思います。
『ボバ・フェット』後半にディンとグローグーが登場して『マンダロリアン2.5』と化していたのと似ています。

・・・と、少し物足りなさを感じていたところに思わぬ新情報が!。

https://www.techno-edge.net/article/2023/04/08/1127.html

なんと『マンダロリアン』最終章は劇場用映画として公開される可能性があるとのこと!。(*´∀`*)ノヤッホー
それも、マンダロリアンだけでなくこの時代(『ジェダイの帰還』の数年後)を舞台に活躍したアソーカやボバ・フェットたちスピン・オフキャラクターの総決算的作品になるらしいとのことです。
『スター・ウォーズ』にまた新たな楽しみが増えました。
そうとなったら、何がなんでもまだ見てない作品を制覇してしまわなくては!。୧(⑉•̀ㅁ•́⑉)૭✧


<(_ _)>
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
スポンサーサイト



COMMENTS

0 Comments

There are no comments yet.

REPLY

Leave a reply