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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2023.7/31~2023.8/6)

トガジンです。
毎週日曜日はこの一週間に観た映像作品を日記代わりに書き留めています。

20230806 TOP
今週はこの2本。
片やドルビーアトモス立体音響の洋画最新作。
片や大正14年公開の白黒無声映画。
まさに映画100年の歴史を目の当たりにした気分であります。



8/1(火)
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』🈠
(劇場:福井コロナシネマワールド)
『ミッションインポッシブル デッドレコニング PART ONE』ポスター画像
この日は18時に仕事を終えて、21時からの最終上映を見て帰りました。
簡単に夕食を済ませて車内で2時間ほど仮眠をとり、体力を回復させたうえで3時間弱のアクション大作に挑みました。

2023-08-01 コロナシアター10
観客数は私も含めて30人くらいだったと思います。
夜遅い回でしたが、この日はファースト・デーで入場料が安かった(1,300円+アトモス料金100円)ためこれでも多い方だったと思います。

2023-08-01 ハイボリューム上映
この上映回は「ハイボリューム上映」、つまり爆音上映です。

『MI7-1』聴きどころ
冒頭の潜水艦シーン、砂嵐の中での戦闘、淫猥なパーティーなどドルビーアトモス立体音響の聴き所が満載でした。
来年「パート2」が公開される前には、ブルーレイかアトモス対応配信で本作の音響設計の面白さを追体験しつつ内容を復習しようと思っています。

『MI7-1』鍵
今回のターゲットは、現代の人類にとって最大の脅威となりつつあるA.I兵器です。
ただし、今回描かれるのはその起動用キーの争奪戦であり、イーサンたちとA.Iとの直接対決が描かれるのは来年公開のパート2になるようです。
A.I.の脅威が現実化しつつある今、どのような展開を見せてくれるのか興味深々です。

『MI7-1』列車の上
とっくに還暦を過ぎたトムさんの疾走(暴走とも云う?)は止まりません。
危険極まりないアクションをスタントマン無しで本人がやって見せるという、サービス精神を越えた執念のようなものさえ感じます。
過去の『ミッション・インポッシブル』も『トップガン』のときもそうでしたが、何が彼を急き立てているのでしょうか?。
そのうち撮影中の事故で・・・と、嫌な想像をしてしまいそうになります。
尤も、トム・クルーズにとってそれは本望なのかも知れませんが・・・。

『MI7-1』仲間
『ミッション・インポッシブル』シリーズと『007(ダニエル・クレイグ版)』にはスパイものという事以外にある大きな共通点があります。
シリーズ全体のストーリーが全て繋がっていることです。
そのため、新作を見てもそれまでの話の流れや登場人物を忘れているためもう何が何だか・・・。
それでいて、新作鑑賞前に過去作を見返そうにも1本1本が長くて普通の社会人にはそんな時間は取れません。

『MI7-1』どちら様でしたっけ?
今回イーサンのお知り合いらしき人物が登場してきた時も、私には「どちら様でしたっけ?」状態でした。
続きもの映画の場合は、新作上映前に前作までのダイジェストでも付けていただきたいです。

『MI7-1』トム、ジャンプ!
トム・クルーズ本人がスタント無しで高い崖からオートバイで飛び降りる本作のハイライトシーン。
予告編で何度も見せられましたが、実は半年も前からメイキング動画が公開されておりました。


新作映画最大の見せ場の手の内を公開前に明かすなんて今までは考えられなかったことです。

しかし、ここ数年のうち映画に対する観客の反応は大きく変化しました。
どんなに凄いアクションを主演俳優が自分でやってみせても、「どうせCGだろ」「実際に飛んでるのはスタントマンに決まってる」と醒めた目で見られるようになってしまったのです。
そのため、「ほら、本当にトム・クルーズ本人がやってますよ。」と証明する動画を公表して映画館に足を運ぶ価値があることを示す必要がありました。

『MI7-1』『君どう』ポスター画像
「映画の宣伝も変わったなあ。」とか思いつつ、ふと『君はどう生きるか』の「宣伝しないことによる宣伝」のことを思い出しました。

『ミッション:インポッシブル』は、「本物」であることを強調するために最大の見どころとそのメイキング映像を事前に公開しました。
それに対し、『君はどう生きるか』は全ての内容をひた隠しにして観客の期待を極限まで煽りました。
それぞれ両極端で対称的な宣伝方法ですが、幸いどちらも興行成績は上々だそうです。



8/2(水)
『雄呂血』🈠
(ホームシアター:日本映画+時代劇4K録画)
『雄呂血』チラシ(当時物)
1925年制作の映画です。
当然、フィルムにはセリフも音楽も付いていませんから、活動弁士:坂本頼光氏の解説と清水靖晃氏作曲の音楽を付加しています。
活弁士が一人で全員のセリフを喋って聞かせるところは周防正行監督の『カツベン!』(2019年)を思い出します。

『雄呂血』大捕物
あと、技術的な凄さを感じたのは、動きのスピードが安定していて現在の映画のような自然な動きに変換されていたことです。
大昔の映画カメラは手回しで撮影していたためチャカチャカとした早回し状態になることが多いのですが、今回の4Kリマスター版『雄呂血』は丁寧にフレーム補完を行ったらしく動きの不自然さはほとんど感じませんでした。
この技術はピーター・ジャクソン監督の『彼らは生きていた』(2018年)で第一次世界大戦時の映像を修復・カラー化した技術を応用したものと思われます。

『雄呂血』100年前の時代劇のチョンマゲ
ところで、100年前の『雄呂血』に登場する侍のチョンマゲ姿って月代(おでこ部分)をこんなに広く剃っていたのですね。
現在の時代劇では髪の毛部分がもっと多くなっていますが、これは昔ある映画スタアがここまで髪を剃られることを嫌がったことがきっかけで現在のような髪型(カツラ)になったのだそうです。
近年の映画で『雄呂血』のように月代を広く剃っていた映画というと、私には黒澤明監督の『影武者』くらいしか思い当たりません。

『雄呂血』100年前のストーカー
ストーリーとしては・・・、う~む。
当時はバンツマ人気で誰も気にしなかったかも知れませんが、今見るとバンツマ演じる猪突猛進な正義漢:久利富平三郎の行動)は行き過ぎです。
特に後半、初恋の女性に似た少女が働くお店に足しげく通って「拙者の想いを遂げさせてくれ」と懇願するところは現代のストーカーそのものです。

『雄呂血』阪妻
それでも、100年前に作られた映画がほぼ完全な形で今も鑑賞出来るということに一人の映画ファンとして感謝しております。
オリジナルネガフィルムを大切に保管していた坂東妻三郎さん。
そのフィルムを現代の技術で蘇らせたレストア技術者の皆さん。
音の無いフィルムにセリフと音楽を与えた現代のアーティストたち。
全ての関係者に感謝します。



さて・・・。
tamashii_nukeru_woman.png
数日前から妻と妹が揃ってこんな感じ↑になっております。

20220220_hanyu_yuzuru8-650x433.jpg
その原因は、フィギュアスケート選手:羽生結弦さんの結婚報道です。
実は、私の妻と妹は二人とも羽生選手の大ファンなのです。

羽生結弦 東京ドームアイスショー「GIFT」
今年2月にはオバサン2人組で羽生さんの東京ドームアイスショー「GIFT」を2泊3日で見に行っていたくらいです。
しかも、妻はその数日前に交通事故に遭ったばかりだったのに、ケガが無かったことをいいことに嬉々として出掛けて行きました。

そんな彼女たちが現在「結弦ロス」に陥っています。
結婚発表があった当日、帰宅した私が何気なしに「羽生結弦、結婚するってよ。」と言うと、妻は両耳を塞いで「やめて!言わないで!。」と現実逃避しておりました。
義弟の話によるとその日は妹も同じだったみたいです(笑)。

コロナの影響が薄れた今年のお盆休み(11日~15日)には、各地の親戚たちが墓参り(+遊び)のため我が家に集まってくることになっています。
そのときまでに妻と妹が立ち直ってくれることを願うばかりです(焦)。


m(__)m
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
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