我が家のホームシアター【その1:プロジェクター編】
CATEGORYホームシアター
トガジンです。
我が家のホームシアターを紹介させていただきます。
一度に全部を書くとかなりの量になってしまうため、「プロジェクター編」「映像機器編」「音響編」「その他こだわり編」に分けてまとまり次第順次アップしていく予定です。

【前置き】
大阪で六畳一間のアパートやワンルームマンションで一人暮らしをしていた頃。
32インチのブラウン管モニターにレーザーディスクやS-VHSなどでAV(オーディオ・ビジュアル)を楽しんでいました。
それでもやはり、映画好きとしては大画面こそが憧れでした。
プロジェクターが欲しくて欲しくてたまりませんでした。
何度も日本橋のニノミヤやジョーシンのプロジェクター売り場を見に行ったものです。
でも当時のプロジェクターは3管式ばかりで、安いものでも一台100万円は下らずサイズも大型で設置も大変です。
学生時代はもちろん、テレビ番組制作会社の駆け出しの若造にはとても手が出ません。
いや、そもそも部屋に入りません。
家庭内の事情で福井の実家に戻ったとき、自分の部屋と嫁に行った妹の部屋とを合わせてスペースを確保しました。
そして小さいながらも念願のプロジェクターを購入したのです。
価格は20数万円。
いつの間にか安価で雑誌のようなサイズのプロジェクターで十分な品質の映像が楽しめる時代になっていました。
映像フォーマットはハイビジョンへ移り変わり、DVDはBlu-rayになりビデオテープはHDDへと進化していきます。
そして、5年前に家の増改築を決行し10畳の部屋(+2畳分のクローゼット)を専用シアタールームとして確保しました。
4KとかHDRとかULTRA-HDとか色々新しいものが出初めていますが、私は現在のシステムに十分満足しております。
そんな私の愛機たちをご紹介します。
【プロジェクター】
JVC:DLA-X75R
2013年4月~

現在愛用中のプロジェクターです。
4KだのHDRだのには非対応ですが、普通にブルーレイやWOWOW放映を観る分にはこれ以上のものは不要です。
ビクターのプロジェクターは、全機種D-ILAと呼ばれる反射式液晶を使っています。
このデバイスは光の漏れがほとんどありませんので、黒い画面がうっすらとグレーっぽく見えてしまうことがありません。
それでいて明るい光もしっかり出ます。
つまりネイティブ・コントラストが非常に高いのです。
『スター・ウォーズ』冒頭の宇宙の映像で宇宙の闇の中で無数の星が瞬いているといった描写では、ビクターの一連の機種に敵うものはないでしょう。
それと、「e-shift」なるテクノロジーによって、通常のHD映像を4K相当に高画質化しています。
これは、画素をずらして解像度を倍化させる技術とのことです。
言葉で説明するのは難しいですが、私はスタック映写のようなものと考えています。
スタックとは2台の全く同じ機種でサイズや位置をピッタリ重ねて映写することですが、精細感が上がり色が芳醇になり明るさも上がります。
これを一台で可能にしたものだろうと理解しております。

<JVCのHPより引用>
そして一番気に入っているのは「フィルム」モードの存在です。
数ある画質モードのうち、映画館でフィルム映写したときの画質を徹底的に追及し再現したものです。

これこそ私が求めていたものです。
従来はどんなに高画質といっても、「映画を収録したビデオ」を見ている感じが拭えませんでした。
最近増えてきたビデオで制作された映画でも、この「フィルム」モードで観るほうが味があるので常に固定で使っています。
新型プロジェクターの視聴会があると大阪でも名古屋でも出向いていますが、未だにDLA-X75Rから買い替えたくなるほどの製品には出会えていません。
強いて言えば、次はレーザー光源のものにしたいとは思っています。

背面の端子盤です。
ケーブルはAVアンプからのHDMI一本しか繋いでいません。
あれこれ繋ぐとノイズの元になりますし、入力ごとに設定がややこしくなって間違った状態で映画を観てしまう危険があります。
手前に取り付けられているのは3Dのトランスミッター(別売品)です。

専用3Dメガネです。
3D映画のブルーレイは数が限られていますが、『アバター』や『ゼロ・グラビティ』や『パシフィック・リム』など3D演出が巧い作品はやはり3Dで観たいものです。
でも、DLA-X75Rの3Dはあまり出来が良くなくてリンギングがかなり目立つのですよ。
唯一残念な点です。

リモコンです。
電源ON/OFFとサイズ変更くらいにしか使っていません。

プロジェクターの横に鎮座している犬は、ビクターのマスコットキャラクター"ニッパー君"です。
前に使っていたDLA-HD750を買ったときにオマケでもらったものです。
ビクターの営業さんが「うちの犬をよろしくお願いします」と言っていたのが微笑ましく思い出されます。
少し首を傾げて不思議そうにしているのは、亡くなったご主人の生前の声(録音)をじっと聞き入っているときの姿だからです。
なんだか切なくて心温まるお話ですね。
【スクリーン】
OS:SEP-120LM-WF203
2011年1月~

アスペクトは21:9、シネマスコープの120インチです。
この壁に設置出来る最大サイズです。
当時はシネスコスクリーンが流行りはじめた頃だったと思います。
他にもカーブドスクリーンやアナモフィックレンズなど色々と視聴を繰り返していました。
これも大阪・日本橋のシマムセンさんでのメーカー主催の視聴会を見に行きました。
品物はとても気に入ったのですが、まだ新製品で上部のボックスが白しかないというのが残念なところ。
OSの担当者に「ここを黒にしてくれるのなら今すぐ決める!」と言ったところ、OKしてくれたのでその場で即決しました。
納品まで多少時間がかかったものの、金額は据え置きで実売18万円くらいだったと記憶しています。


ビスタサイズや4:3画面は上下でサイズ合わせをします。
左右に黒味が出来ますが気にはなりません。
ビスタの場合はおよそ100インチ相当です。

シネスコ映画は、プロジェクターのズーム機能でフレームいっぱいになるまで拡大しています。
WOWOWの字幕が焼き付けられた映画では、わずかに縮小して鼓膜をスクリーン内に入れたサイズにします。

これらのサイズ情報はプロジェクター側でメモリー出来るので、メニューから簡単に変更することができます。

電動スクリーンです。
でも掃除の時以外動かすことはありません。
当初は裏の壁面に薄型テレビを取り付ける予定だったのですが、無意味と考えやめてしまいました。
それだったら張り込みタイプにして、もう1サイズ大きなものに出来たかな?と若干後悔しています。
【プロジェクター:かつての愛機たち】
①プラスビジョン:Piano Avanti HE3200
2002年秋~2007年秋

初めてのプロジェクターです。
80インチのタペストリー式スクリーンで楽しんでました。
透過液晶ではなくDLP方式なのでドットのきめが細かく、発色も奇麗でした。
HDMIなどまだ無い頃のもので同軸3本のコンポーネントでAVアンプと繋いでいました。

前の家の時は和室だったので、この疑似天吊り金具で押入れの天袋に置いて使っていました。
レンズシフトなど当然ありませんでしたが、スクリーンとの高さがちょうど良かったのでそのまま5年近く愛用しました。
ハイビジョン信号も入力可能で858x480ドットに変換されてしまうものの視聴は可能でした。
買い替えにあたりヤフオクに出したところ、「プロジェクターが欲しかった」という若い方に落札していただきました。
取引ナビで相手の方がすごく喜んでくれていたのを覚えています。
②JVC:DLA-HD1
2007年秋~2009年春

さすがにハイビジョンへの対応が必要になってきたので、Pianoを手放し買い替えることを決意しました。
ネイティブコントラストが高くて高画質、しかもレンズシフト付きという本機が発売されてホームシアター界は騒然としていました。
5年も愛用したPianoの後継者として不足はないと思いました。
大阪のシマムセンさんで何度か視聴させてもらったうえで購入しました。
最初のうちはDLPの画質との違いに戸惑っていました。
DLA-HD1はフルハイビジョンなので解像度は確かに高いのですが、色の出方が前のPianoの方が好みだったのです。
赤と朱の違いが描き分けられないとでも言いましょうか、血や肉の色合いがプラスチックのように単調に見えました。
いろいろ調べた結果、デフォルトの画質ではRGBのバランスが微妙に違うことに気が付きました。
ホワイトバランスもブラックバランスも全体的に微妙に緑が被っていたのです。
「HiViCAST」の白チャート画面を映してデジカメ写真を取り、PHOTSHOPで色解析してRGB調整の目安を計算しました。
それで調整した結果、なんとか納得できる画質にすることが出来ました。
ここまで半年ほどかかってしまいました。
それでも今思うと「シズル感」は乏しかったと思います。
③JVC:DLA-HD750
2009年春~2013年春

ビクターさんもHD1の色の問題は考えておられたようで、以降の製品は「色」を重点的に攻めてきています。
HD1の次のHD1OOは見送りましたが、続くこのHD750は視聴会で目が釘付けになってしまいました。
調整後のHD1でもずっと悩まされてきた多様な「赤」の表現をこなしていたのです。
視聴会では『ボルベール 帰郷』という映画を題材にしていました。
刺されて流れ出る血の生々しさ。
女性の赤い服と、その手に持っている赤いバッグとの微妙な色の違い。
比較に使われたHD100と某他社製品だと服とバッグは同化してしまいますが、HD750はそれをハッキリと描き分けていました。
その日はそのまま帰って、調整済みのHD1で『ボルベール』を観てみましたがバッグと服の描き分けなど到底出来ません。
翌週に第2回の視聴即売会があったので参加し、その場で商談成立してしまいました。
HD1は、ヤフオクで結構な値段で譲渡することが出来ました。
HD750の画質、色表現、操作性には満足していました。
3D対応のX7を見ても、その次のX70を見ても心は全く動きませんでした。
ソニーのネイティブ4K機を観た時でさえ、「色は到底HD750に及ばない」と思ったものです。
それくらい自分に合ったプロジェクターでした。
X75Rの「フィルム」モードの画を見るまでは・・・。
HD750はアバック大阪店でDLA-X75Rを購入した際に下取りに出してその一部になってもらいました。
手放しはしましたが、今でもいいプロジェクターだったと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
我ながら思い入れが強くて、やはり長文になってしまいました。
次はプレーヤーやレコーダーなどの「映像機器編」を紹介させていただきます。
我が家のホームシアターを紹介させていただきます。
一度に全部を書くとかなりの量になってしまうため、「プロジェクター編」「映像機器編」「音響編」「その他こだわり編」に分けてまとまり次第順次アップしていく予定です。

【前置き】
大阪で六畳一間のアパートやワンルームマンションで一人暮らしをしていた頃。
32インチのブラウン管モニターにレーザーディスクやS-VHSなどでAV(オーディオ・ビジュアル)を楽しんでいました。
それでもやはり、映画好きとしては大画面こそが憧れでした。
プロジェクターが欲しくて欲しくてたまりませんでした。
何度も日本橋のニノミヤやジョーシンのプロジェクター売り場を見に行ったものです。
でも当時のプロジェクターは3管式ばかりで、安いものでも一台100万円は下らずサイズも大型で設置も大変です。
学生時代はもちろん、テレビ番組制作会社の駆け出しの若造にはとても手が出ません。
いや、そもそも部屋に入りません。
家庭内の事情で福井の実家に戻ったとき、自分の部屋と嫁に行った妹の部屋とを合わせてスペースを確保しました。
そして小さいながらも念願のプロジェクターを購入したのです。
価格は20数万円。
いつの間にか安価で雑誌のようなサイズのプロジェクターで十分な品質の映像が楽しめる時代になっていました。
映像フォーマットはハイビジョンへ移り変わり、DVDはBlu-rayになりビデオテープはHDDへと進化していきます。
そして、5年前に家の増改築を決行し10畳の部屋(+2畳分のクローゼット)を専用シアタールームとして確保しました。
4KとかHDRとかULTRA-HDとか色々新しいものが出初めていますが、私は現在のシステムに十分満足しております。
そんな私の愛機たちをご紹介します。
【プロジェクター】
JVC:DLA-X75R
2013年4月~

現在愛用中のプロジェクターです。
4KだのHDRだのには非対応ですが、普通にブルーレイやWOWOW放映を観る分にはこれ以上のものは不要です。
ビクターのプロジェクターは、全機種D-ILAと呼ばれる反射式液晶を使っています。
このデバイスは光の漏れがほとんどありませんので、黒い画面がうっすらとグレーっぽく見えてしまうことがありません。
それでいて明るい光もしっかり出ます。
つまりネイティブ・コントラストが非常に高いのです。
『スター・ウォーズ』冒頭の宇宙の映像で宇宙の闇の中で無数の星が瞬いているといった描写では、ビクターの一連の機種に敵うものはないでしょう。
それと、「e-shift」なるテクノロジーによって、通常のHD映像を4K相当に高画質化しています。
これは、画素をずらして解像度を倍化させる技術とのことです。
言葉で説明するのは難しいですが、私はスタック映写のようなものと考えています。
スタックとは2台の全く同じ機種でサイズや位置をピッタリ重ねて映写することですが、精細感が上がり色が芳醇になり明るさも上がります。
これを一台で可能にしたものだろうと理解しております。

<JVCのHPより引用>
そして一番気に入っているのは「フィルム」モードの存在です。
数ある画質モードのうち、映画館でフィルム映写したときの画質を徹底的に追及し再現したものです。

これこそ私が求めていたものです。
従来はどんなに高画質といっても、「映画を収録したビデオ」を見ている感じが拭えませんでした。
最近増えてきたビデオで制作された映画でも、この「フィルム」モードで観るほうが味があるので常に固定で使っています。
新型プロジェクターの視聴会があると大阪でも名古屋でも出向いていますが、未だにDLA-X75Rから買い替えたくなるほどの製品には出会えていません。
強いて言えば、次はレーザー光源のものにしたいとは思っています。

背面の端子盤です。
ケーブルはAVアンプからのHDMI一本しか繋いでいません。
あれこれ繋ぐとノイズの元になりますし、入力ごとに設定がややこしくなって間違った状態で映画を観てしまう危険があります。
手前に取り付けられているのは3Dのトランスミッター(別売品)です。

専用3Dメガネです。
3D映画のブルーレイは数が限られていますが、『アバター』や『ゼロ・グラビティ』や『パシフィック・リム』など3D演出が巧い作品はやはり3Dで観たいものです。
でも、DLA-X75Rの3Dはあまり出来が良くなくてリンギングがかなり目立つのですよ。
唯一残念な点です。

リモコンです。
電源ON/OFFとサイズ変更くらいにしか使っていません。

プロジェクターの横に鎮座している犬は、ビクターのマスコットキャラクター"ニッパー君"です。
前に使っていたDLA-HD750を買ったときにオマケでもらったものです。
ビクターの営業さんが「うちの犬をよろしくお願いします」と言っていたのが微笑ましく思い出されます。
少し首を傾げて不思議そうにしているのは、亡くなったご主人の生前の声(録音)をじっと聞き入っているときの姿だからです。
なんだか切なくて心温まるお話ですね。
【スクリーン】
OS:SEP-120LM-WF203
2011年1月~

アスペクトは21:9、シネマスコープの120インチです。
この壁に設置出来る最大サイズです。
当時はシネスコスクリーンが流行りはじめた頃だったと思います。
他にもカーブドスクリーンやアナモフィックレンズなど色々と視聴を繰り返していました。
これも大阪・日本橋のシマムセンさんでのメーカー主催の視聴会を見に行きました。
品物はとても気に入ったのですが、まだ新製品で上部のボックスが白しかないというのが残念なところ。
OSの担当者に「ここを黒にしてくれるのなら今すぐ決める!」と言ったところ、OKしてくれたのでその場で即決しました。
納品まで多少時間がかかったものの、金額は据え置きで実売18万円くらいだったと記憶しています。


ビスタサイズや4:3画面は上下でサイズ合わせをします。
左右に黒味が出来ますが気にはなりません。
ビスタの場合はおよそ100インチ相当です。

シネスコ映画は、プロジェクターのズーム機能でフレームいっぱいになるまで拡大しています。
WOWOWの字幕が焼き付けられた映画では、わずかに縮小して鼓膜をスクリーン内に入れたサイズにします。

これらのサイズ情報はプロジェクター側でメモリー出来るので、メニューから簡単に変更することができます。

電動スクリーンです。
でも掃除の時以外動かすことはありません。
当初は裏の壁面に薄型テレビを取り付ける予定だったのですが、無意味と考えやめてしまいました。
それだったら張り込みタイプにして、もう1サイズ大きなものに出来たかな?と若干後悔しています。
【プロジェクター:かつての愛機たち】
①プラスビジョン:Piano Avanti HE3200
2002年秋~2007年秋

初めてのプロジェクターです。
80インチのタペストリー式スクリーンで楽しんでました。
透過液晶ではなくDLP方式なのでドットのきめが細かく、発色も奇麗でした。
HDMIなどまだ無い頃のもので同軸3本のコンポーネントでAVアンプと繋いでいました。

前の家の時は和室だったので、この疑似天吊り金具で押入れの天袋に置いて使っていました。
レンズシフトなど当然ありませんでしたが、スクリーンとの高さがちょうど良かったのでそのまま5年近く愛用しました。
ハイビジョン信号も入力可能で858x480ドットに変換されてしまうものの視聴は可能でした。
買い替えにあたりヤフオクに出したところ、「プロジェクターが欲しかった」という若い方に落札していただきました。
取引ナビで相手の方がすごく喜んでくれていたのを覚えています。
②JVC:DLA-HD1
2007年秋~2009年春

さすがにハイビジョンへの対応が必要になってきたので、Pianoを手放し買い替えることを決意しました。
ネイティブコントラストが高くて高画質、しかもレンズシフト付きという本機が発売されてホームシアター界は騒然としていました。
5年も愛用したPianoの後継者として不足はないと思いました。
大阪のシマムセンさんで何度か視聴させてもらったうえで購入しました。
最初のうちはDLPの画質との違いに戸惑っていました。
DLA-HD1はフルハイビジョンなので解像度は確かに高いのですが、色の出方が前のPianoの方が好みだったのです。
赤と朱の違いが描き分けられないとでも言いましょうか、血や肉の色合いがプラスチックのように単調に見えました。
いろいろ調べた結果、デフォルトの画質ではRGBのバランスが微妙に違うことに気が付きました。
ホワイトバランスもブラックバランスも全体的に微妙に緑が被っていたのです。
「HiViCAST」の白チャート画面を映してデジカメ写真を取り、PHOTSHOPで色解析してRGB調整の目安を計算しました。
それで調整した結果、なんとか納得できる画質にすることが出来ました。
ここまで半年ほどかかってしまいました。
それでも今思うと「シズル感」は乏しかったと思います。
③JVC:DLA-HD750
2009年春~2013年春

ビクターさんもHD1の色の問題は考えておられたようで、以降の製品は「色」を重点的に攻めてきています。
HD1の次のHD1OOは見送りましたが、続くこのHD750は視聴会で目が釘付けになってしまいました。
調整後のHD1でもずっと悩まされてきた多様な「赤」の表現をこなしていたのです。
視聴会では『ボルベール 帰郷』という映画を題材にしていました。
刺されて流れ出る血の生々しさ。
女性の赤い服と、その手に持っている赤いバッグとの微妙な色の違い。
比較に使われたHD100と某他社製品だと服とバッグは同化してしまいますが、HD750はそれをハッキリと描き分けていました。
その日はそのまま帰って、調整済みのHD1で『ボルベール』を観てみましたがバッグと服の描き分けなど到底出来ません。
翌週に第2回の視聴即売会があったので参加し、その場で商談成立してしまいました。
HD1は、ヤフオクで結構な値段で譲渡することが出来ました。
HD750の画質、色表現、操作性には満足していました。
3D対応のX7を見ても、その次のX70を見ても心は全く動きませんでした。
ソニーのネイティブ4K機を観た時でさえ、「色は到底HD750に及ばない」と思ったものです。
それくらい自分に合ったプロジェクターでした。
X75Rの「フィルム」モードの画を見るまでは・・・。
HD750はアバック大阪店でDLA-X75Rを購入した際に下取りに出してその一部になってもらいました。
手放しはしましたが、今でもいいプロジェクターだったと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
我ながら思い入れが強くて、やはり長文になってしまいました。
次はプレーヤーやレコーダーなどの「映像機器編」を紹介させていただきます。
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