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映画と日常

週刊映画鑑賞記(2017.1/16~2017.1/22)

トガジンです。

毎週日曜の夜は、この一週間に観た映画の感想をまとめて書き連ねています。

今週は水曜日から金曜日まで、仕事で京都へ行っていました。
といっても、実質木曜で仕事は終わりでしたから金曜は映画を観て帰っただけです。
福井では体験出来ないものとして、以前紹介した『ルパン三世 カリオストロの城』のMX4D版と、『君の名は。』のIMAX版を観てきました。

1/16(月)
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』🈠
(ホームシアター:レンタルBlu-ray)
ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影
注意:ネタバレが含まれています

肩透かしを食らいました。
冒頭から前作からの宿敵:シュレッダーを追いかける展開が続いたにも関わらず、クライマックス直前でこのシュレッダーがラスボスの手であっさり凍結されてしまいます。
そのラスボスというのがCGアニメキャラが人型ロボットの中に入っている異星人という設定の奴ですが、全然強くないためにカタルシスがありません。
結局クライマックスはキャラクターも背景も全てCGだったことになり、アニメを観ているのと変わりません。

しかし内容はともかくとして、ブルーレイの音響効果は想定外に楽しめました。
このブルーレイはドルビーアトモス仕様です。
しかし我が家のAVアンプはアトモス非対応ですので、アトモスの信号はドルビーTrueHDとしてサラウンドスピーカーに振り分けて再生されることになります。
ところが映画終盤のラスボスの最終兵器がニューヨーク上空を飛ぶシーンで、自分の頭上から機械音やビルにぶつかる音が明瞭に聴こえてきました。
うちのサラウンドスピーカーは天井近くの高い位置に配置しているため、そのような効果が出たのだと思います。
本物の家庭用ドルビーアトモスがどんなものかは未体験ですが、「これで十分かも・・・」と思ってしまいました。

1/17(火)
『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』
(ホームシアター:WOWOW録画)
1966 ゴジラエビラモスラ南海の大決闘
レビューの最終確認として観たものです。
福田純監督に交代し、音楽も佐藤勝氏に代わったことから作品テイストがこれまでと全く違ったものになっています。
それはそれで構わないのですが、ゴジラに対する「愛」が一切感じられないのが問題です。

1/18(水)
京都出張のため映画鑑賞無し

1/19(木)
京都出張のため映画鑑賞無し

1/20(金
君の名は。』(IMAX版)
(劇場:TOHOシネマズ二条)
IMAX 君の名は。
流石に画の綺麗さだけは定評がある作品です。
二次元アニメでありながら、IMAXの巨大画面でもその映像美が霞むことはありませんでした。
高音質で聴く上白石萌音さんの声はとても瑞々しくて良かったです。

しかし内容に関しては以前酷評したようにあまり褒められたものではありません。
主人公が岐阜を訪ねるくだりまでは何度観ても面白いのですが、糸守町壊滅を知ったあたりからは演出ミスとご都合主義を連発していて興醒めです。
そして何より、少女の成長物語を描き切ろうとせず放棄しています。
また、要所要所で挿入歌に頼る演出によって、一方的に情感を断ち切られてしまうため感情移入が阻害されます。
こういった不出来な部分は、いかに高画質・高音質であっても誤魔化せるものではありません。

『ルパン三世 カリオストロの城』(MX4D版)
(劇場:TOHOシネマズ二条)
MX4D ルパン三世カリオストロの城
冒頭10分のカット割りを記憶していたほど繰り返し観た映画です。
4D版になってどう新しい体験が出来るか楽しみにしていたのですが・・・。
正直言って普通の再上映にしてくれたほうが良かったです。

MX4D.jpg
揺れや振動はまだいいのですが、空気や水しぶきのスプレーがいちいち「ぷしゅーぷしゅー」と音を立てて吹き付けてくるため気が散っていけません。
4D上映で今までも鬱陶しいと思うことはありましたが、細部までよく知るこの作品では邪魔でしかありませんでした。

一番腹立たしいのは、4D化のために音響バランスを不自然に弄ってあった事です。
ジブリから発売されたブルーレイに収録されていた5.1ch版音声がベースのようですが、揺れたリ風を吹き付けるシーンになるとゴォォォーと必要以上に効果音を強調してきます。
冒頭の札束をまき散らすシーンでバサバサバサという紙幣の音が異常に大きかったり、かと思えばカーチェイスで崖を駆け上がり森を突っ切るところでルパンに当たる枝の音が消えていました。
全体に派手なシーンを強調するばかりで、普段の何気ないシーンには全然効果が加えられていなかったのも不満です。
例えばカリオストロ公国に入ってすぐにパンクを修理するシーンがあります。
そよ風が吹いて鳥がさえずる中でルパンが「平和だねえ」と言うあの嵐の前の静けさとも言うべきシーン。
あそこで緩やかな風をそよそよと感じさせてくれればより物語世界に没入出来て、その後に続くカーチェイスも反動でもっと楽しめたはずなのです。

色々と残念なことが多い4D版でした。
この『ルパン三世 カリオストロの城』こそオリジナルのままIMAXで再上映して欲しかったですね。

それと、歳のせいかもしれませんが4Dは座席の揺れや振動のせいで尿意が刺激される気がします。
ご注意を。

1/21(土)
『怪獣島の決戦ゴジラの息子』
(ホームシアター:Blu-ray)
1967 怪獣島の決戦ゴジラの息子
ゴジラの子どもが登場するという事で世間では評価の低い作品ですが、私は好きなゴジラ映画だったりします。
子どもの頃に映画へ連れて行ってくれた祖母の思い出がよみがえってしまいました。


1/22(日)
映画鑑賞無し



【気になる・・・】
京都にいる間に観たかった映画がもう一つあったのですが、3日間とも時間の都合が合わず行けませんでした。

『無垢の祈り』
(劇場:京都みなみ会館)
無垢の祈り ポスター
大阪のエキストラ仲間に薦められました。
R18+で児童への性的虐待や残虐シーンと不快な要素が満載で、なかなか上映の目途が立たなかった問題作らしいです。
どう考えても私の苦手なタイプの映画ですが、『ヤクザと憲法』みたいに観られる機会に観ておかないと後悔しそうな気もします。

それと、京都みなみ会館という映画館は、毎月最終の土日に特撮特集をやってくれているらしく一度行ってみたい場所でもありました。


今日もお付き合いいただきありがとうございました。
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COMMENTS

2 Comments

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しろくろshow  

可愛い館長さんも有名ですよ

こんばんは。

みなみ会館行かれたんですね。私も五年前から年に1,2回程度通っていたんですが、去年は一度も行けずじまいでした。同劇場ではこの数年で怪獣映画の上映本数が一〇〇本超えたそうで(ーー;)西日本の特撮ファンにとってはありがたい場所になってると思います。

ちなみにお盆は「怪奇映画ナイト」なんてのもやってまして(^_^;)「マタンゴ」とか「ゴケミドロ」とか中川信夫監督の「地獄」あたりがラインナップに入ってました。

2017/01/23 (Mon) 19:31 | EDIT | REPLY |   

トガジン  

Re: 可愛い館長さんも有名ですよ

しろくろshowさん、コメントありがとうございます。

京都みなみ会館。
以前から気になっていたのでこの機会に是非・・・と思っていたのですが、実は館内には入っていないのですよ。
移動コスト節約のために高速バスで帰ることにしていたため、7時36分までに京阪・藤森のバス乗り場に行かなくてはならなかったのです。
『無垢の祈り』は7時半からの回しか無かったのであきらめました。
今回はロケハンということで所在だけ確認してすごすごと帰っております。

四月には『日本沈没』(1973年版)や『世界大戦争』が上映されるようで、世界の終末に恐れおのいた少年時代に戻れそうです。
実に心惹かれる場所であります。

2017/01/24 (Tue) 09:03 | EDIT | REPLY |   

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